あー、今日は月曜だからもう発売されてないじゃん。またやっちゃったけど、週刊ポストに先週特集されてた「テレビ視聴率の今」が大変面白かった。「ガッテン!」「バイキング」「おしゃべりクッキング」昨年の「とくダネ!」「噂の!東京マガジン」
業界の動向は把握しておいて損は無かろうなので、俺流に要約して紹介しよう
・いま、テレビ局で「視聴率」の捉え方が大変動している。そのあおりが、今春に続々と長寿番組が終わってることだ。
・それは「コア視聴率」。ビデオリサーチ社が、世帯視聴率のうち、見てるのが誰かを調べた「個人視聴率」を発表したのは2020年から。それをベースに各局は、どの世代が見てるかの「コア視聴率」を計算した。
・その結果、商品購入に繋がるのは「60歳以下がどれだけ見ているか」ということになり…
・実はフジテレビが、視聴率で低迷しているように見えて広告では大きく日テレを上回っている。フジはなんだかんだと若者につよく、そちらの数字が評価されたのだ。
・そして、その影響による結果が大物司会者や長寿番組の打ち切り。ギャラは高いが、若者に全然訴求しない連中は切られている。
・逆に、視聴率の数字は高くないが、若者に人気とわかっているので打ち切られない番組もある。典型は「水曜日のダウンタウン」
・この変動で減っているもの。北朝鮮報道、プロ野球情報、大相撲報道、そして…新聞記事を紹介するコーナー(やじうまワイドなど)。
・とくに新聞…「けさの朝刊」を紹介するコーナーは、以前はどこにもあったけど消滅。代わりに「検索サイトのトレンド」紹介コーナーが増えた(これ使用料も絡んでいるんだろうな…)
・そして力をこれから入れるのは配信事業。TVverに各局力を入れる。その中心はドラマ。配信となるとドラマが一番数字を稼げる。「ミステリと言う勿れ」第1回はTVVerの記録を更新した。
・フジは週のドラマ枠をもう一本ふやす。
・一方、テレビ朝日は局内に奇妙な募集の張り紙を張った。「10分のバラエティ」「7分のミニドラマ」「1分30秒のミニアニメ」…すべて、ネットでバズらせることを見据えた企画だ。
・TBSは報道記者などをデジタル編集部に異動させて、ネット配信用のニュース取材チームを作った。
・高齢者向けの番組は「BSでやる」が流れだろう。パネルアタックの移籍が象徴的だが、BSの視聴者層もターゲットも50代以上。