大みそかの特番で、視聴率競争が一般の人にも普通以上に話題になる今、再度紹介します。
アプリ経由のTV番組「予約録画」数は集計でき、当然順位も分かる。しかし「視聴率」ほどの影響力はない…今後は? - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20161018/p2
ぜひ今、これをもう一度読んでほしいのだけど、まあリンクしてもそうそう飛んで読む人はいないので結論部分の抜粋もおいとく
そもそも!!
我々はスポンサーではないので、視聴者にCMを見る機会をどれだけ与えたか?は、はっきりいってどうでもいい話である。
我々が知りたいのは各種コンテンツの「人気」「反響」「影響力」なので、視聴率より録画率…それもビデオリサーチの調査結果も、「トルネ」の結果も「Gガイドテレビ王国」の結果もフラットだ。
それを本当に公平に厳正に調査すれば、ひょっとしたら「トルネ」「Gガイド」のほうが上なのではないかね?
そんな場合は、あとはこれらの数字の「権威」「ニュース価値」だよな。
「新作ドラマ〇〇が大人気!!!『トルネ』で脅威の録画数XXXXXX件!!」
「『Gガイド』予約数、歴代一位をついに奪取!!快進撃アニメ△△の秘密」
みたいな感じで、非ビデオリサーチの、集計方式の数字結果を「世間」がどれだけ扱ってくれるか…冒頭に紹介した記事の様に、毎日新聞系の「まんたんウェブ」が「トルネ」の世約数をニュース価値のあるものとして報道してたわけだが、こういうことが以後、広がっていくのだろうか。
そういえば、アニメやドラマの「人気」判断…一番ダイレクトにいえば、「続編が作られるかどうか」の判断基準が、知らないうちに「テレビ視聴率(あるいは番組関連おもちゃの売り上げ)」→「DVDの売れた数、予約枚数」→「配信収益」に代わっていったのでしたよね。
そういう点では、案外視聴率というものも脆いものではありませんかネ?
というわけで、トルネ調査の「権威づけ」をちょっと応援したい。
こちらに週間トルネ番付というコーナーがある。
前回が12月31日の記事…数日後、大みそか特番の「トルネ番付」が発表されるはず。この数字を、視聴率にまさるとも劣らない格付けの材料として話題にしてくださいね!さてRIZINは?KYOKUGENは?視聴率は???
ん?でも、アニメだけのランキングとかしか紹介してない…そもそも「まんたんウェブ」経由じゃなく、直接トルネが、その週の世約数結果を漏れなく公開してくれるような公式サイト的な場所はないのか???
abemaTVは、視聴数をすごく広く公開してくれている
やはりなんだかんだと、これが人気のバロメーター足り得るのは間違いないでしょう。
そんで、パンクラスの酒井社長は、これをやはり時々宣伝材料としている。あと、youtubeもか
http://ameblo.jp/smashxsmash/entry-12229902030.html
AbemaTV視聴数ランキングで3位に入りました。サッカーを考えると上出来だったと思います。
121K突破!ただいまAbemaTVでパンクラス282ディファ有明大会放送中!深夜2時50分頃中井りんの試合! https://t.co/TRhbMufWCq #中井りん #rizinff
— パンクラス代表 酒井正和 (@SMASH_Sakai) 2016年12月29日
酒井正和 公式ブログを更新しました。 『パンクラスYouTubeチャンネルの登録者数が28日間で1120人増えています。』 https://t.co/yAcPBccawc
— パンクラス代表 酒井正和 (@SMASH_Sakai) 2017年1月2日
酒井正和 公式ブログを更新しました。 『パンクラスYouTubeチャンネル2016年12月が1,418,436回を達成。チャンネル内歴代』 https://t.co/WI9dtBaXp5
— パンクラス代表 酒井正和 (@SMASH_Sakai) 2017年1月2日
ま、こんな感じで、視聴率はいまだに人気のバロメーターのチャンピオンであることは認めるけど、その人気バロメーターには、下に若手の、イキのいいランカーがひしめいている。いつか、王者たる「TV視聴率」に挑戦し、王座を奪い取るかもしれない。そういうランカーたちを、外部の我々が応援、注目していこうと思うのでした。
もう、業界の中の人からも
「スポンサーを説得するには、ネットの数字の方が視聴率よりいいかもしれない」
という声は上がっているんですよ。
「(略)僕は…DAZNとかabemaTV等も地上波を食うくらいの脅威になるのではと思っているんです。ネットのひとつの強みは『いいね』とか視聴者数とか、しっかり数が出るところですよね。(略)広告主も予算を通して社内で承認とるのに、しっかり数字があるほうが全然いいじゃないですか…(かなり略)…このコンテンツにはこれだけ視聴者がいますよと示せば、広告スポンサーがつきやすくなる…実際にWWEのケースを見ても(ネットの無料コンテンツに力を入れて)しっかりスポンサーが付き続けていますからね。ネットテレビ局も、ちゃんとした視聴者世帯数を出せば広告につながるんです」
【GONG(ゴング)格闘技 2016年11月号】
http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1083998
北野 ごらんのとおり、AbemaTVはいろんなコンテンツを扱っていますが、格闘技はあくまでその中の一つであって。「AbemaTVが仕掛けた」という見方をしていただくことは多いですけど、格闘技放送の反響が大きかったことで、AbemaTVとしても「もっと格闘技を取り上げたほうがいいんじゃないか?」という方向にシフトしていったところはあります。
――というと、予想以上に格闘技コンテンツの反響が大きかったわけですね。
北野 はい。AbemaTVには番組ごとに述べ総視聴数が表示されていますが、ボクらは「いま何人見ているのか」「滞在時間はどれくらいか」など、細かいことまでわかるんです。 で、格闘技中継はほかのコンテンツと比べても数字はよかった。なのでUFCやベラトールの中継をしたことで、格闘技ファンから「AbemaTVありがとう!!」という声が挙がっていますが、ボクらからすれば「格闘技ファンありがとう!」と言いたいくらいなんですよね。格闘技ファンの力で大きくなったんですよ、と。
NHK「真田丸」はBS視聴者が多いことも話題となった。オンデマンドやBSやトルネの影響を変数に入れず「大河ドラマ歴代視聴率」って単純比較していいのだろうか?
昨年2月の段階で「おや?真田丸はBSの、本放送より早い放送の視聴率がいいな」というニュースが流れました。
【大河・真田丸】ネット上では「早丸」の愛称で人気 BS視聴率が好調なワケとは? - 産経ニュース http://www.sankei.com/premium/news/160221/prm1602210020-n1.html
大河ドラマ「真田丸」のNHKBSプレミアムの視聴率が好調だ。初回の3・3%から、最新の第6回では4・2%に上昇し、BSの視聴率としては高水準。前回の大河「花燃ゆ」や前々回の「軍師官兵衛」の平均視聴率と比べても、「1・5〜2倍ほど高い」(関係者)…
(略)
…「真田丸」は毎週日曜日に放送。BSプレミアムが午後6時、総合が午後8時から放送している。総合での視聴率は、初回から20%前後で推移しながらも第6回(16・9%)では数字を落とし気味。一方で、BSプレミアムの視聴率を振り返ると、初回=3・3%▽第2回=3・3%▽第3回=3・5%▽第4回=3・9%▽第5回=4・5%▽第6回=4・2%。数字はゆるやかな上昇カーブを描いて……BSプレミアムでは以前、朝ドラ「あまちゃん」の全話平均視聴率(5・5%)の高さも話題となった。…一方、「早丸」が見られる理由として、「本丸」と同じ午後8時に放送され、毎回20%前後の視聴率を記録するバラエティー「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ系)の存在を指摘する声もある。
「真田丸」最終回“早丸”BS視聴率5・6% 10週連続5%台で有終― スポニチ Sponichi Annex 芸能 http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2016/12/19/kiji/20161218s00041000234000c.html
俳優の堺雅人(43)が主演を務めたNHK大河ドラマ「真田丸」(日曜後8・00)の最終回(第50話)が18日に放送され、午後6時からのBSプレミアムの平均視聴率は5・6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)……10週連続の5%台。BSの視聴率は「3%台で健闘、4%台で異例」とされる中、驚異的な数字を叩き出し続け、有終の美を飾った。
そして、「NHKオンデマンド」でも初回から配信中だ。
https://www.nhk-ondemand.jp/program/P201400130200000/index.html?np_banID=topMID001302
視聴期間:購入後3日0時間 購入期限:2017年6月30日
特選見放題パックは、上記視聴期間によらず配信している間いつでも視聴可能です。
BSの午後6時からの早め放送は、どのシリーズからはじまったのか、オンデマンドはいつからはじまったのか。BS視聴やオンライン配信をささえる、インフラや受信設備の普及の推移……
そういうことを加味してあれこれプラスマイナスしないと、大河ドラマの人気の推移、個々の作品の人気を、日曜午後8時の地上波放送の「視聴率」(或いは土曜午後の再放送)で測ることはできないはず。
これはけっこう、難しく困難なことだな、と思うノデス。
視聴率というバロメーターの権威は、このまま揺らいでいくのか。…あるいは揺らぎつつも権威を保っていくのか。
そんな状況を、2017年もご一緒に観察していきましょう。