股旅ウエスタン”、“京都と幕末”、”博徒・侠客”などについてのほか、京都太秦撮影所での時代劇のチョイ役体験を含む自伝的コミックエッセイ12本を収録。
『斬鬼』誌ほかで2000年から2002年まで連載されたみなもと太郎の青春記!
※セールは、2021年9月22日現在の情報です
あと、俺自身は成功したけど、ちゃんと100円になっているかねえ…?ちょっと確認しづらいので、自分でクリック確定前には、表示価格を念を入れて確認してみて。
みなもと太郎が「個人史」に絡めた歴史…「貸本屋が滅びるまで」「呉服屋で体験した、絹の品質の変化」「京都の映画撮影所」などを漫画形式で語った、「風雲児たち外伝」ともいうべきもの。
で、この中で「時代劇時代」という言葉が、もはやネット上では一定の存在感をもって流通している……知らない奴はモグリだぜ。本日おぼえて、持ち帰ってください。
twitter検索では……うーん、ツイッターの方が気を利かせて余計なものまで拾ってしまうけど、使っている人いるでしょ。
>「日本のファンタジー近世を中世と言いがち問題」「建築様式と衣服のデザインがあってない問題」 とはいえこれ自体が既にゴシック小説から始まる二百年の伝統があったりしますからね。考証といっても難しいのですよ(みなもと太郎先生の描かれた「時代劇時代」が一番近いかと)。 pic.twitter.com/FPK8jwSS2J
— 崎田薫 (@blPgbQFlmN8wyHF) 2021年9月16日
漫画家のみなもと太郎氏が、
— Rogue Monk (@Rogue_Monk) 2021年2月12日
日本のフィクションに出てくる江戸時代は「時代劇時代」だ
と言われてたな。日本人にとっての欧州の中世も同じような想像上の一様な時代なのかもしれない。https://t.co/p90DAWGKbs pic.twitter.com/AIRIczSwQI
とくに「ファンタジー警察」「〇〇警察」という、これも一種のネット流行語と対比……というか、それと思想上対決する時に使われる概念だ(笑) えらい狭い世界での対立概念だが、いやいや、時代考証や設定考証というものの本質を考える時にすごく重要よ?
もうひとつ「反物の手ざわり」の話も有名だ。
みなもと太郎氏が呉服屋に3ヶ月だけ勤めて、最高級の反物に触れた成果がこちらになります。良い物に触れる修行はほんとうに大事。https://t.co/rwakcfRPev pic.twitter.com/QYRSp6ooLo
— 荻野謙太郎(フリーランス編集者) (@gouranga_) 2016年2月20日
みなもと太郎先生作「挑戦者たち」99-101ページより。
— 山下大輔 (@daisukeytweet) September 26, 2018
呉服屋勤務歴のある先生が、久しぶりに自社の高級着物生地を触らせてもらったら、昔と今で違いを感じたとの事。この気持ち、本当によく分かる。現行のビスポーク用生地も、上質品なのは間違いない。でも何かが違う。そしてこの何かが大きい……。 pic.twitter.com/GbjdVYB2Sg
高島俊男もつくづくこのエピソードに感心して、感想エッセイを書いていたことがある。
mobile.twitter.com中国文学者の高島俊男さんと交流があったようで、高島先生のエッセイに、みなもと太郎さんが若い頃の勤めていた呉服店の社員に再会して反物をみせてもらう非常に面白いエピソードがあった。安らかに。 https://t.co/IeWf1gjaeU
— 広岡 祐 (@yu_speedbird) August 20, 2021
また、追悼で岡田斗志夫氏が無料公開してた対談画像でも少し語ってたが、「日本漫画の源流のひとつに、紙芝居があるのではないか」という話を、オランダ人の研究者(呉智英氏が、彼のもとに連れてきた)に説明した、という話がある。
m-dojo.hatenadiary.com
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これらの話は、ほぼすべてがみなもと太郎氏の日常生活、学生時代や会社員時代の何気ない思い出や思索から始まっている。
「時代劇時代」という概念を伝えた老映画人も、絹反物の感触と桑(及びその肥料)の関係を語ったかつての同期生も、現場においてはプロフェッショナルだが、市井の人であり、おそらく何も、その知見を記録に残してはいなかったろう。
しかし、これだけの特筆すべき識見、知見、概念設定を持ち、印象的な名言を語る・・・・・・・
なぜ、みなもと太郎氏の周辺に、そういう知性の持ち主ばかりいたのか?と疑問を持つこともあるかもしれないが、
その疑問は一瞬で解決する。
これだけの識見、名言を残す人は、おそらくあなたの周りにも、わたしの周りにもいる。
問題は、それをキャッチし、記録して、表現として残す、みなもと太郎という受信機の性能との違いなのだ・・・・・・・・・
とまれ、そんな高性能受信機が、日常の中で、どれだけの発見と思索ができるか、その実例。
そして言っておくけど、これ、紙の本で購入しようとすると、ぶっちゃけなかなかよろしいお値段(だいたい2000円)なんですよ・・・・・
おまけ情報 作中に出てくる人は「だれか?」を推理する(そして推理の通り、遠藤憲一だとほぼ確定)
みなもと太郎センセの2004年発行エッセイ漫画「挑戦者たち」を読み返してるのですが、みなもとセンセの近所に当時住んでいた「そこそこ名の通った若い役者サン」これ、
— ふるきっつあんの不条理ツイート。 (@foolkitchen1) 2020年7月12日
「遠藤憲一」
のことでは?「2001年昼ドラ『ひとりじゃないの』準主役」「(当時)悪役が多い」「無名塾出身」全て当てはまる…(^^; pic.twitter.com/j81QwVHHwe
これはその後、事実だったと判明しました(笑)(^o^)(^_^)ゞ<遠藤憲一と故みなもと太郎は旧知の仲だったhttps://t.co/5CD2i6ild7 https://t.co/t5ctHadNw9 pic.twitter.com/chOmtKKGAO
— ふるきっつあんの不条理ツイート。 (@foolkitchen1) September 23, 2021
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