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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

【メモ】みなもと太郎漫画論(動画)より「絵巻物も紙芝居も外国に無い」「日本漫画の隆盛は『紙が安かった』から」「円山応挙以来、日本の”カワイイ”伝統がある」


www.youtube.com

この機会に見てみた。
いろんなわき道脱線も楽しいのだが、「日本漫画の隆盛の理由」みたいなものを、前半のトークのお題として提示している。

そしたら、みなもと氏は
「それは日本で、伝統的に紙が安かったからですよ。だから紙の上で、物語をつづる文化が早くから育っていた」

そこから発展して
絵巻物って、日本にしかない。いや中国にも当然あるだろうと思って聞いて回ったんですよ、中国人のマンガ好きなどにも。ところが、ないんです。巻物を開いていくと物語が展開されていくような、そんな作品が」

紙芝居も、外国に当然あると思って探したら…ないんです」


この「紙芝居」にマンガ文化起源のひとつを見て、焦点を当てる考えは、短編漫画集「挑戦者たち」のエッセイ漫画でも語られている。呉智英から紹介されたオランダ人研究者にそれを語っていた。外国では、紙芝居の代わりの位置を占めるものとして「人形劇」があったのではないか?という話もしてた



おお、ネットの海には1枚だけあった、この画像

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みなもと太郎説・日本の漫画文化の源流としての紙芝居(挑戦者たち)




ただ、話を聞いていて思ったのだけど、氏も完全なエビデンス(調査)のもとにこういう論を展開しているわけでも無いようだ。というかまさに、漫画好きのグループのディスカッションのネタ、たたき台としてこういう話を提示し、実際に叩いてもらって検討する、ぐらいの意識らしい…と、話している時の雰囲気こみでそう感じた。逆に他人の仮説も台に乗せてはたたきまくってる(笑)。岡田斗志夫岡田斗志夫で「日本漫画の隆盛は、お金の使い道に親が干渉しない『お小遣い制』の普及にあり」なんて仮説を語っているし。

たとえば、中国はじめ外国に絵巻物や紙芝居文化が「無い」というには、いくらみなもと氏の交友範囲が広いとはいえ、そこに聞きまくったぐらいじゃ確定はできないと思うねん。
どこかで専門家に、お出ましいただかないと。そして専門家なら、いろいろそこから理由も含めて考察できるだろう。



実際・・・・・・
「日本では紙の価格が、相対的に安かった」(「本好きの下克上」では、結局紙ってどうなったんだっけ)
「外国に紙芝居や絵巻物はなく、日本独自の文化」
といったテーゼ、異論も賛同も含めて、専門家のエビデンスの裏付けがほしー!と思ったりします。


そして後半の「かわいい」論

・日本の「かわいい」文化~「萌え」につながるかわいいのキャラクターは、円山応挙以来、日本で独自に紡がれていたもの。そこから松本かつぢとかにつなげてもいいんだけど、とにかくそれは日本のもので、たとえばディズニ―経由じゃない。
手塚治虫は実際にディズニー大好きで、聞かれれば「自分はディズニーの影響を受けました」と答えてたからむしろ誤解のもとになったんだけど、手塚がディズニーを下敷きにして描いたキャラの「かわいさ」は、ディズニーのものではない。
・自分も、ディズニーは、なんとかぎりぎりで「最初の作品から見続けることができた」世代。で、ファンタジアのティンカーベルとか、お姫様とかの「目張り」みてもそうだが、実際に日本人の感覚としてはかわいくないから!!
・今もアメリカの、子供向けキャラクターのおもちゃみると、日本風の「かわいい」キャラってほとんどないし!!


みたいな話をしてたんです。
これ(円山応挙)とかは「マンガの歴史」(1巻で終わったがほんとは少なくとも全4巻は欲しいと思ってたそうな…)にも書いたということで、ちょっとあとで確認してみる.

みなもと太郎死して、直観に基づく放談を残す。この芽を発展させて伸ばすか、ちょっと検証に耐えられぬとして間引くか、どちらであってもその作業は必要だと思う。



うる覚えなのですが、「老人が一人亡くなることは、図書館が一つなくなるようなものである。」ということわざを聞いたことがあります。
どこの国のことわざかご存じの方がいたら教えてください。



もう締め切られちゃいましたけど、
マリのアマドゥ・ハンパテ・バーという人の言葉です。
フランス語の原文は以下の通りです。
En Afrique, quand un vieillard meurt, c’est une bibliothèque qui brûle.


うる覚えなのですが、「老人が一人亡くなることは、図書館が一つ… - 人力検索はてな