雑感、箇条書きふうに。
・ まず解除はいつが適当かはさておいて、本邦において今年1月に発動された「緊急事態宣言」は効果があった。間違いなく効果があった。
本日テレビ朝日のモーニングショーを見ていたら玉川徹氏すら「自分の予想を超えて減っている」と認めていたぐらいだ。なにそういう点でいえば、このブログの筆者も減る方向だろうとは思っていたが、こんなに着実・明確に減少するとはちょっと意外という感想を持っています。
・ちなみに玉川氏は一緒に「ドイツは7割の収入保障だが(※とはいえ終日の営業停止だが)、それはこれまで財政が健全だったからできる。日本も財政を普段から健全にしておくべきだった。アリとキリギリスだ」(大意)という主張もしていて、最近の積極財政派の意見とはやや開きがあったな。元々、氏の著書を読むと法律で財政の健全化を強制するという、いわゆる財政タカ派でもあるのだ。
・逆にいうと、欧米ではもっともっと厳格なロックダウンのはずなのになんでこう…少しずつながら、効果はあるのかもしれないけど、なぜに日本以上にぐーんと減らないものかね。あちらでは民衆の反発も大きいとはよく聞くけど、やはり欧米とアジアで多少の生物学的な理由があるのかないのか…これも未だによく分からんところ。
・今回の緊急事態宣言の「締め付け方」も議論があった。飲食店を「8時まで」の閉店要請に留めて、日中の営業は許可した。 映画館も営業を続けた。格闘技「修斗」も含め、有料集客スポーツイベントも継続した。
これでは緩すぎる、もっと厳格にすべきとも言われ、一部にはこれではきつすぎるとも言われた。今現在の減少スピードは、それらの各論者から見るとどうなのだろうか。
・そしてまた結局思うんだけど…少なくとも本邦においては、特に減少傾向に入ってみると(笑)、「政治が、どこまでコロナの拡大や縮小に影響を与えているんだろう」というところそれ自体が疑わしくなるなあと(笑)。
ただいま今度の緊急拡大宣言延長について栃木が、除外されると言う流れのようだが、じゃあ「唯一緊急事態宣言の状態から脱却した、栃木県知事のリーダーシップに学べ!!」と言われてもなんだか説得力ありますか、だし(笑)。
そりゃもちろん、アメリカの州知事のような権限が県知事にあるわけないからね。とはいえ、だからこそ知事のブログに多数のはてなブックマークがついた和歌山だったか、 PCR 検査を今後大規模に行うと言う広島だったか、岩手だったか、沖縄だったか、或いは大阪愛知か… 各地域の結果の差から、政策の有用性を測るのが難しい。
=====ここから本題======================
・緊急事態宣言と言うか行動変容に関して、 これも当たり前と言えば当たり前の話だが、結局のところは「動かなければ動かない程、よい結果になる」のだろうと思う。
飲食店が8時で閉めるのは良い
会食ではなく一人で黙々と食べるのは良い。
でも外食せずにコンビニで買って持ち帰れば「なお良い」
コンビニにもよらず、買いだめした保存食品を家で食べるだけなら「なおよい」
こういうのの積み重ねなんじゃないかな、と。
・そしてその点で言うと… 各人の行動の自由を重んじる自由民主国家より、中国の統制の方が効果があったように「いわゆる”自粛警察”が盛んに活動すればするほど感染症拡大予防そのものに関しては効果的だった」… のではないかなあ、とちょっとだけ想像する。
そうであるというエビデンスが出ても困るので、これは仮説だけにしておいて検証しないようにしよう(笑)
もう一つ、こちらがさらに本題。
・緊急事態宣言と、 その前に盛んに呼びかけられた(小池百合子都知事が見れない落語家並みの語呂合わせをやっていた)あれやこれやの自粛呼びかけの間にどれだけの差があるかといえば、「ほぼ差はない」ことはよく知られている。病院敷地の接収ができるみたいなもので、実質それは発動されてなかったんじゃないかな。
・では何が違うかといえば「メッセージ性」「インパクト」の問題である…とはそもそも緊急事態発出の時にニュースでも解説されたことで、それで菅首相の演説にインパクトがあるか訴えるものがあるか、原稿の棒読みだ…、ときて、「立民の枝野幸男党首も、プロンプターを党大会で読んでる」みたいな話にまで飛び火しちゃったのはなんとも。
・ただ「重要なのは、その法律の規定そのものではなく、それが発動されたことによる空気・雰囲気づくりであった」というのは、 いいわるいを越えて今回そうだったし、 結果的には良い方向に作用しているようだ…
こういう経緯を経て、「雰囲気作りが一番重要ならそれをどのように政治が演出するか」ということを考えたら、「一番、雰囲気として政策に重みをつけるためには、詔勅が…」とかに考えがいって、おもわずぶんぶんと首をふって打ち消した(笑)
で、考えた、一番雰囲気が伝わり、発言者が真剣に語ってるんだ!!と思わせる方法。
首相官邸とか、内閣府とかで、首相がマイク越しに、原稿棒読みするから伝わらない。これは事実だ。
ではどうするか。首相は、市ヶ谷の…いまは記念館になっているあの施設に行き(幸いなことに今も公有施設だ)、もちろん原稿なしで、バルコニーから肉声で、国民に呼び掛けるのである。ハチマキなど締めるとなおよい。
1970年当時「冒険王」で連載されていた「夕焼け番長」(原作梶原一騎・作画荘司としお)にて描かれた三島由紀夫切腹事件……改めて合掌。#三島由紀夫#三島由紀夫没後50年 pic.twitter.com/6k9Nx51Pyo
— ふるきっつあんの不条理ツイート。 (@foolkitchen1) November 24, 2020
https://www.travel.co.jp/guide/article/33723/
「おまえら、聞け。静かにせい。静かにせい。話を聞け。男一匹が命をかけて諸君に訴えているんだぞ。いいか。それがだ、今、日本人がだ、ここでコロナを抑制せねば…」