ようやく何の話か理解したんですが、①リバタリアニズムは市民の権利制限に対し常に否定的なので、緊急事態宣言のようなものに対しても反対するだろう。これはそのとおり。これはいい。
— Takehiro OHYA (@takehiroohya) 2021年1月5日
②問題はリベラルという言葉の使い方で、これは政治/法哲学的な思想としてのリベラリズムを支持している人ではなく、一定の政治的立場を示すのが(少なくとも日米英で)一般的。米の場合は≒民主党支持者で、共和党側よりはこの種の権利制限に警戒が強いかもしれないが必要なら受け入れるだろう。
— Takehiro OHYA (@takehiroohya) 2021年1月5日
③日本の「リベラル」は党派的には旧社会党~共産党で、市民の権利制限に概ね理由を問わず反対してきた立場。具体的には空港建設のための公用収用とか、ワクチンの接種強制とか。同様に公衆衛生を根拠とするワクチン問題での主張を考えると、いま緊急事態宣言を指示するとすれば矛盾は問われるだろう。
— Takehiro OHYA (@takehiroohya) 2021年1月5日
④思想としてのリベラリズムはどうか。私が代表するわけにもいかないが重要なのは法の支配/法律による行政を中核的な理念としていることで、「お願い」による不透明な規律よりは明確な法的規制を通じて責任の所在を明らかにすべきと主張してきた。ので原則は肯定的かなと。
— Takehiro OHYA (@takehiroohya) 2021年1月5日
⑤この政治的リベラルと思想的リベラリズムのあいだにある距離を示しているのが、井上達夫『リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください』(毎日新聞出版、2015年)の書名。どちらを支持するかは別問題として、両者は別物と考えた方がいい。
— Takehiro OHYA (@takehiroohya) 2021年1月5日
リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください--井上達夫の法哲学入門
- 作者:井上 達夫
- 発売日: 2015/06/15
- メディア: 単行本
憲法の涙 リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください2
- 作者:井上 達夫
- 発売日: 2016/03/15
- メディア: 単行本
⑥というわけで結論的には、この件で石戸さん別に間違ったこと言ってないでしょという話です。どっとはらい。#何かを見た
— Takehiro OHYA (@takehiroohya) 2021年1月5日
大屋雄裕氏は、井上達夫門下生。
いま読みやすいように一応まとめたけど、
すでに連ツイにブックマークとコメントが一定数ついている