①実際の議員と国民全体のあいだで分布が大きく異なる属性には、男女だけでなく財産・教育の程度、年齢などさまざまなものがある。これらすべてを同等に重視し、両者の分布に大差がないことを可能にする政治制度は、直接民主政(代表自体の排除)かくじ引き民主政しかない。
— Takehiro OHYA (@takehiroohya) 2021年9月6日
②他方、現在の議会は議員本人の属性がどのようなものであろうが他の属性を持つ当事者の利害について配慮できるという前提に立っている(バーク的な「事実上の代表」virtual representation論)。これに例外を設けよと主張するためには、一定のカテゴリーに代表不能な当事者性があることが必要。
— Takehiro OHYA (@takehiroohya) 2021年9月6日
③少数民族に対する特別議席などもこの想定に基づいており、民族という差異が他の属性と死活的に異なる重要性を持っており、他者に配慮されるのでなく当事者自身によって主張されなくてはならないという理念から正当化される。
— Takehiro OHYA (@takehiroohya) 2021年9月6日
④男女間にパリテなりクオータなりを設けよという主張も、男女という属性が他者により代表することのできない当事者性を帯びているという評価に裏付けられているはず。だとすればその他の属性がどうであれ当事者である女性が首相になることには決定的な意義があるという評価にならざるを得ない。
— Takehiro OHYA (@takehiroohya) 2021年9月6日
⑤もちろん、女性首相が実現するのであれば自分と政治的傾向が近い方が望ましいというのは当然の主張。女性首相の実現は決定的に望ましいが、一部の懸念があるという主張も可能。重要なのはカテゴリー間の辞書的な順位がクオータの正当化に必須だということが理解されているかどうか。(終)
— Takehiro OHYA (@takehiroohya) 2021年9月6日
ああそうか、憲法で「両議院は、全国民を代表する選挙された議員でこれを組織する」とある以上、男女比がどうであろうが憲法上は「全国民の代表」なんだな、トートロジーだけど(笑)
第四十三条 両議院は、全国民を代表する選挙された議員でこれを組織する。
② 両議院の議員の定数は、法律でこれを定める。