明治37年12月5日
— Daizen Tiger Ogata🇯🇵 🎌 ⛩ 💮 🐯 🌅 (@daizen_tiger) 2020年12月4日
第三軍が二〇三高地を占領致しました
11月26日からの第三回総攻撃も苦戰に陥る
戰況を懸念した満洲軍総参謀長兒玉源太郎大将は
大山巌元帥の指示を受け旅順方面へ着任
攻撃目標を203高地に絞り込む pic.twitter.com/UxP6yJ3aMx
今日は203高地占領の日です。『坂の上の雲』で有名な「そこから旅順港は見えるか」と児玉が絶叫した挿話は、長南政義『児玉源太郎』で論証したように史料的根拠がない創作です。児玉は数日前に203高地に登った将校から旅順港が見える旨の報告を受けてます。小林道彦氏は創作を史実と取り違えてますが。 https://t.co/wLqLwHGy3J
— 長南政義(戦史学者) 新刊『児玉源太郎』(作品社) (@bu_bu_bu__) December 5, 2020
もう本当に『小説』なのに「史料的に根拠がない創作」うるさいですよねー。
— 鈴 (@cloche019) 2020年12月5日
小説を盛り上げるための一言台詞すらネッチネチと。
「絶対に言ったと根拠のない言葉以外書いてはダメ」とかなんと心の狭い世界か。 https://t.co/fjkTu3zLie
あの小説は大好きですし小説に関し創作は自由だと認識してます。ただ、司馬氏は『坂の上の雲』に関し「フィクションをいっさい禁じて書くことにした」と述べ、内容をすべて事実だと述べています。それ故、小説であっても著者自身の説明に反し「創作」がある点は問題と指摘されても仕方ないかと思います https://t.co/gL5mMJRK7G
— 長南政義(戦史学者) 新刊『児玉源太郎』(作品社) (@bu_bu_bu__) 2020年12月5日
地図を見ればわかる、言うのは簡単ですが、現実には戦場の正確な地図を入手するのが難しいです。当時、作戦立案に際し使用されていた地図は不正確であった指摘がなされてます(地図実物もネットで見れます)。それ故、児玉は複数人の将校を203高地に派遣し、実際に見えるかどうかを確認させたわけです https://t.co/pZG6h8C38q
— 長南政義(戦史学者) 新刊『児玉源太郎』(作品社) (@bu_bu_bu__) 2020年12月5日
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203高地が陥落したのは12月5日だとすると、そこから港停泊艦隊への砲撃などを展開し、そして旅順要塞の完全降伏まではまだ時間がかかる。どこかに1日ごとの展開を示したカレンダー的な資料もあるだろうか。
これだと1月2日に旅順が落ちるまで…しか書いていないな。
www.c20.jp
www.jacar.go.jp
203高地攻略に関係する問題として、ロシア旅順艦隊は戦闘能力を喪失していたので日本の大本営などがあそこまで203高地攻略をせかす必要が無かったのでは?という意見を最近よく見かけます。(以下続く)https://t.co/wLWwnsegIR
— 長南政義(戦史学者) 新刊『児玉源太郎』(作品社) (@bu_bu_bu__) 2020年12月5日
一見するともっともらしいこの見解ですが、水兵の陸戦投入、艦砲の陸戦転用などで敵艦隊が戦闘能力を喪失しているのと、それを確実に確認できるという問題は別問題です。(以下続く)
— 長南政義(戦史学者) 新刊『児玉源太郎』(作品社) (@bu_bu_bu__) 2020年12月5日
見た目は航行可能な状態なので外見からだけは戦闘能力を喪失しているのかどうかは判定困難ですし、そもそも戦闘能力が喪失しているかどうかを確実に確認できる術が無かったから、大損害を出して203高地を攻略する必要があったのです。戦果・敵能力判定困難に関する話でした。御読み頂き有難ございます
— 長南政義(戦史学者) 新刊『児玉源太郎』(作品社) (@bu_bu_bu__) 2020年12月5日
旅順第二次総攻撃前後までは極東に回航された第2太平洋艦隊が封鎖線を突破して旅順に入港する可能性も捨てきれなかったと思うのです。
— ゆ㌖ず㌖こ㌖せ㌖う@手㌖洗㌖い (@yuzukoseuG) 2020年12月5日
コメントありがとうございます。ご指摘の点を詳しく調べたことないですが、ご指摘のような要因もあったかもしれませんね。
— 長南政義(戦史学者) 新刊『児玉源太郎』(作品社) (@bu_bu_bu__) 2020年12月5日