少年マガジン2020年49号。作者は、自分は知らないけどそれなりに有名な存在の方らしい(新人とかじゃないらしい)
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まあ、突っ込みとかそのまんますぎるし、マガジン(講談社)がそれ言うか、的なものはある。
異世界ものがテンプレ過ぎるよ、なんて誰でも思い過ぎて指摘自体が陳腐で、だからこそ講談社の少年マガジンがこれをやるからこそギャグになる…という面もあるのだが。
でも
「はい、テンプレです。このテンプレの中で何をやるかが勝負だと思ってますよ」というのも、もはや正しい態度。
講談社の偉い編集者だったよ、「物語自体にベタはない。ベタがあるのは『描写』だ」という名言を残したのは。
いまもらった反応の中に「麻生周一もジャンプでこのネタやってた」というのが。
読んでないか、読んでも忘れたかだけど、まさに、いかにもありそうな話であります
少年マガジンに「異世界ものがテンプレ過ぎる」という自虐ネタの読み切りが掲載- https://t.co/7xOpsynnJc
— T (@FUNDOSHIMASK) 2020年11月5日
マガジンこんなメタ読み切りやってたんだ。まあマガポケにもいっぱいあるもんなあ。というか、ジャンプでも麻生先生が似たようなの描いてなかった?
だれかがはっきりと「〇〇というお約束」があると指摘したときに、初めてお約束は誕生する、の法則。その指摘を誰かが有形のかたちで指摘しない限り、それ自体はいくらたくさんあっても「お約束」には、いまだなっていない
「魔法少女」の典型(ペット、魔法、変身の3セット)は何が元祖で、どう完成したの?田中圭一先生と考えるb.hatena.ne.jp「お約束」「定型」は、パロディ等でメタ的に言及されて、初めて「お約束」として認知される。極端に言えば、全要素を同時に満たした作品の存在を必要としない。…元祖より、メタ的に認知される過程の方が気になる。
2020/03/15 10:44
そもそも、物語内部の人物が「〇〇ものだよ」とか「自分の役目は”悪役令嬢”だ」と認識する時代
自分は全然読んだことないけど「悪役令嬢もの」が今回の話でもイジられるほど隆盛だ。
だけど自分が、タイトルとか聞いただけである種の違和感があるのは「悪役令嬢」って、基本的に物語の中の役割じゃん。それを物語の登場人物が認識してるーーーってどうなの。
いや、現実にいますよ。「自分の役割は”嫌われ者”なんだ」とかを自認しているひとが。広岡達朗とか(もはや喩えが古い)。だいたい本当に性格が悪いのを「敢えて悪役をやってる」と自己欺瞞するパターンが多いようだが(笑)
だが「悪役令嬢」とかは、なんか違うっポイんだけどね。
「物語」であることを作中で人物が認識してるかどうかというと微妙な感じらしいのだけど。そもそも「ああ俺は異世界転生したんだ」と気づく際に、転生した自分は何かの「役」なわけだろうし…
本来、作中人物が作中人物だと自覚するって
清水義範「私は作中の人物である」とか星新一「不在の日」とか、そういう作品は本来、超前衛的な実験作品だったはずなんだよな。