共産党参院議員の、大門実紀史義議員が8月--安倍首相が辞任直前に書いた文章だが
政敵といえど
daimon 先週、安倍首相が体調不良で病院の検査を受けました。
(略)
数日前、一部の野党議員が「病気なら早くやめろ」などと発言したとき、わが党の市田忠義副委員長がツイッターで「なに党であれ、どんな政治的立場の人であれ、健康問題に関わってそれをあげつらったり揶揄することは厳に慎むべきだ」とたしなめました。さすが市田さんだと思いました。
2013年3月頃、安倍首相は大腸の難病が完治せず(本人が公表)、予算委員会中もトイレに立つことが多くありました。ある日の理事会で当時の民主党理事が「総理がトイレに行く回数が多い。制限したい」と言い出しました。トイレを制限するなど人権侵害です。私が「そんなことを議題にすること自体、国会の権威に関わる」と強く反対したので、民主党理事は黙ってしまいました。あとから自民党の理事が「よく言ってくれた」とお礼に来ました。
5年前、私が2ヶ月入院したときは、麻生財務大臣が心配して、「大門さんの具合はどうだ」と同じ委員会の自民党議員に何度も聞いたそうです。復帰したときはとても喜んで、「恋の病だって」と冗談で迎えてくれました。自民党議員にその話をすると、「恋の病は麻生さんの方じゃないの」と言いました。
いずれにせよ、政敵といえど健康でいてもらい、堂々とたたかって倒したいと思います。(だいもん・みきし 参院議員 第3週掲載)(大阪民主新報、2020年8月30日号より)
党派を超えて冗談や体調の心配をするのは、それはそれで福沢諭吉が最初に英国議会を見て驚嘆したその原点に返ることだとは思うが
それにしても「恋の病」は、また表現が古い。そもそも80歳のおじいちゃんではあるが。
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