たまたま広告が飛び込んできた。
「コロナ対策で後手に回ったトランプ大統領だが
民主党バイデンとの差は接近
勝敗を分けるポイントは?」
ニューズウィーク日本版 9/15号 特集 【米大統領選2020】トランプの勝算 バイデンの誤算
- 作者:ニューズウィーク日本版編集部
- 発売日: 2020/09/08
- メディア: Kindle版
自分は、dマガジンで見よう。面白い知見があったら紹介する。
読んでみた
・もともとことし1月はトランプ再選濃厚、と言われたが、コロナですべてがひっくり返った。
・5月のジョージ・フロイド事件が発生、抗議行動が生まれ、さらなるバイデンへの追い風と見られていた。
・しかし夏を通じてこの行動が過激化。「自治区」での殺人や放火、略奪などが目立つ。主流メディアはそれらに重点を置いて報じないが、映像は皆が見ている。
・抗議行動への支持は当初は60%を超えていたが、今は過半数を割り込んだ。
・バイデンはこの問題について「語らなかった」(文脈的に人種問題そのものではなく、過激化への対処のことだろう)。最盛期はバイデンは2けたトランプをリードしたが、今は平均7%。接戦州では2.5ポイント差で、ぶっちゃけ統計学上の誤差の範囲。
・勝負の決め手はミシガン、フロリダ、ウィスコンシン州など接戦州の郊外住宅に住む女性有権者の動向。
・彼らは基本的にトランプ嫌い。というより「好戦的」な連中が嫌い。
・だからぶっちゃけ、抗議行動が郊外やこういう州で拡大・過激化すればトランプ優位に。それが収まればバイデン優位に。
これとは別の記事で、こういう話がおもしろかった
長期トレンドとしては、共和党優位の州は徐々に、つぎつぎと民主党優位になるだろう。有権者の政治意識がかわるというより、有権者の人口動態が変わる。若い世代=民主党支持の多い層、ヒスパニックなど多様な人種の層が増え、かつ共和党の優位州に移住する「国内移民」が多いからだ。そういうところには雇用が多いから、そうなる。高齢者が多い州とて、介護などの人では若い人で、そういう求人が多い。
この変化は議会選より先に大統領選挙で出る。大統領選の区割りはある程度機械的だが、議会の選出区割りは現職議員の思惑が通用し、しばしば恣意的なものになるので。