先日、見知らぬ大学1年生から、漫画アプリのUIについて物申したい!というこんなDMが。
— モミー 【少年ジャンプ+編集】 (@momiyama2019) June 13, 2020
で、実際にお会いした。
話題はアプリの設計から、最終的には漫画表現の時代に合わせた進化など、広く漫画全体の課題や未来まで広がった。
結果、逆に僕の考えが整理されて意義深い時間に。学生氏に感謝! pic.twitter.com/Q6XZUtPAEi
togetter.com
‥‥今年5月、ひとつの漫画がTwitterなどSNS上で大きな話題を呼んだ。ありま猛によるパチンコを題材にした漫画、『連ちゃんパパ』(ヤング宣言/秋水社ORIGINAL)がそれである。パチンコ漫画といえば攻略法を解説したりするものを思い浮かべそうだが、『連ちゃんパパ』はそれとはまったく異なる。パチンコによって身を持ち崩しつつも、どうしてもパチンコをやめることができない主人公のあまりにもあっけらかんとしたクズっぷりとダーティな内容に、ネットではさまざまな意見が飛び交うこととなった。
nlab.itmedia.co.jp
この、まったく関連性のなさそうな2記事につけたブクマ。
少年ジャンプ+副編集長が大学1年生から「漫画アプリのUIについて物申したい!」というDMが来て実際に会って考えが整理されて意義深い時間になったという話 - Togetterb.hatena.ne.jpこの「選択したくない」云々も議論したいけど、一番の教訓は「使いやすさに物申す!」というジャンルに「専門家」が構造的にいるはずもなく、普通の人がランダムに、画期的な案を言えるのだろう、ということです。
2020/06/14 23:12
ネット激震の「邪悪」な主人公はこうして生まれた 『連ちゃんパパ』作者・ありま猛インタビュー (1/3) - ねとらぼb.hatena.ne.jp「ねとらぼ」が扱うのはメジャーなのかマイナーなのか定義が難しいが(笑)、27年前に発表され、マンガ図書館Zにひっそり置かれた作品が、市井の一読者の紹介で火がつき再評価…という経緯がまずスゴイと再確認したい。
2020/06/15 02:09
どちらも、似たようなことを書いている。
「このアプリ(ホームページ)の機能、こういうところが使いにくいんだよなあ…」や、「この漫画、知られてないけど面白いよ!」は、もちろん専門家がいるのだろうけど、そもそも専門家の目がすべて回る訳は無いし、また「使いにくさ」に関しては専門家はそもそも構造的に感じにくいのが当たり前なのだ。
あと補足すると、「継続的に、コンスタントに発見、考案できるひとはプロになればいい。ただ、不定期的にぽっと一つだけ思いつけ、というなら、アマチュアはそれに対抗できる」というのもありますね
ちなみに、自分は以前から「継続性を別にすれば(たくさんいる)アマチュアのほうが、専門家より構造的に強みがある」ものの例として、「初出を探る研究」「『新概念(新語)の創出」「大喜利の回答」などを挙げています。(探せば関係記事が結構出てきますよ)
ただ、素人、アマチュアの指摘がどう、実際に直せる権限権力を持つものに伝わるかが問題なので。ジャンプの関係者に「直訴」したひとも、その直訴を受けた人もあっぱれだが、
こういう直訴とは別に…ある投稿がいわゆる「バズる」、つまりブクマやリツイートやいいね!の数で注目が集まる、という機能が「連ちゃんパパ」などに注目を集めさせた。
このリツイートやブクマは、ほぼ、ある訴えやコンテンツへの「投票」なのだと思っている。これらが投票制度になるとは、最初は思われなかったのではなかろうかいな。
こういう形で一般の人の投稿も、内容次第で注目が集まるシステムは、やはり世界を風通し良くしているのではないか。
AIやアプリに「こういうことをやらせたい」という要望を、一般から広く募れないか…
と思っています、上に関連して。というのは、やっぱり「AIでXXXをやるようになりました」「〇〇〇というアプリができました」という記事を一つ読むたびに、「じゃあ〇〇〇もできるんじゃないの?」というのが三つも四つも浮かぶんですよね。
そういうふうに浮かんだアイデア、当然ながら実現させるすべはない。
どこかに「AIにやってほしいことはありませんか目安箱」があれば・・・・・・・と思うのですよ。
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