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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

「明智小五郎はシャーロック・ホームズの息子ではないか」との説。年代的にも辻褄が合うという

蔵書整理で古い資料が見つかったよシリーズ。


蔵書整理中に、集英社が出してるPR雑誌「青春と読書」2016年6月号が出てきた。何か理由があって保存していたわけではなく、偶然だろう。
廃棄処分にしようと思ったが、逆にそうなると、何かメモすべきものはないかと読みたくなる……で、メモすべきものがあった。

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明智小五郎シャーロック・ホームズの息子では?(青春と読書2016年6月号、平山雄一

当時、集英社明智小五郎の登場する江戸川乱歩小説を「発表順ではなく、事件発生順に再構成する」というシリーズを出してたらしい。もちろん、全部の事件に年代が書いている訳もなく、順番はさまざまな資料から推計し、仮説をたてる。これはシャーロック・ホームズものでもよくある試みであり、そちらのほうはある種のコンセンサスがある。

で、その編集協力者だった平山雄一氏…この前書評を書いた「ホームズからシャーロックへ」でも監修を務めた_
m-dojo.hatenadiary.com
※これは計4本ある紹介記事の4本目です。


_このひとが、エッセイでこういう論考をしている。
画像部分だが、以下箇条書きに

明智小五郎が生まれたのは1894年ぐらい(日清戦争の年だね)


・これはホームズが行方不明になっていた時期(「最後の事件」から「空き家の冒険」の間)と符合する。


・「小五郎」は武道「バリツ」を学ぶホームズが、講道館嘉納治五郎から稽古をつけてもらった縁で、”五郎”の名をもらった


・「明智の顔は西洋人みたいだ」との描写がされている。

※例
 ここは明智探偵事務所の所長室です。かべいっぱいの本だなに、金文字の本がビッシリつまっています。その前の大きなデスクにむかって、名探偵明智小五郎がこしかけているのです。デスクの表面は、鏡のように、ツヤツヤして、明智の顔がうつっています。黒のせびろ、薄茶色のネクタイ、れいのモジャモジャの頭、西洋人のような、ひきしまった顔。
 明智は、いま、デスクの上にある卓上電話の受話器を、耳にあてて、何か話しているのです。
www.aozora.gr.jp


ホームズがいわゆる大空白期に日本を含めてアジアを訪れたことは、さまざまな資料でほぼ裏付けがあるが(チベット入国は、本人が告白している)

そこで子供をもうけていたとするなら、また新しい発見であろう。


なお、その後、壮年期の明智小五郎はしばらく消息が分からなくなるが、その時期が「陸軍中野学校」創設時と重なるのだという。


関連書籍情報(ご本人のツイート)

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