もう、11月記事のここで書いた話だけど
2017年元日、著作権フリー化で嬉しい書き手は?(そもそもTPP自体、どうなるのやら…) - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20161117/p1
1966年没だった日本人創作者の著作権は消滅し、パブリックドメインとなる。(外国は、おしなべて「戦時加算」があり多少異なる)
で、ことし元日の「江戸川乱歩」や「谷崎潤一郎」ほどの超大物とは正直いえないけど、それでも興味を惹かれるのが
山中峯太郎
です。
・・・・・・・・・だが、言われるまでもなく、「時代の火事場泥棒(褒め言葉)」が集まる出版業界、当然注目していたらしい。
一月から刊行開始の山中峯太郎版『名探偵ホームズ全集』全三巻(作品社)、2巻は4月、3巻は7月なのに、アマにもう全部の書影上がってる!(;^_^https://t.co/E0qtRmY4gr pic.twitter.com/4qKhrrTSJe
— 北原尚彦@シャーロッキじるし(54) (@naohikoKITAHARA) 2016年12月15日
「山中峯太郎版『名探偵ホームズ全集』20冊を全3巻に集約…復刻!」
— 猫の泉 (@nekonoizumi) 2016年11月25日
⇒コナン・ドイル原作/山中峯太郎訳/ 平山雄一註
『名探偵ホームズ全集 第一巻 深夜の謎 恐怖の谷 怪盗の宝 まだらの紐 スパイ王者 銀星号事件 謎屋敷の怪』作品社 https://t.co/ymPVLsFC31
山中峯太郎作品は、現代読んでも『なんだか判らんけど意味分かんないくらい怒涛でアツい展開で、訳わからん謎の説得力により読まされてしまう面白さ』が健在していて衰えないのが凄いけど意味判らん。敵中横断三百里とか亜細亜の曙なんて少年小説なのに読ませる上に、一般向けご婦人向けも良いの凄い
— 永月弥生 (@nagathuki) 2016年9月26日
山中峯太郎はこんな人
……陸軍士官学校では阿南惟幾と同期(18期)。在学中に菊池幽芳の薦めもあって大阪毎日新聞に小説を発表する。またキリスト教や禅、伊藤証信の無我苑など宗教的に彷徨する。1910年(明治43年)陸軍大学校入学。1913年(大正2年)、辛亥革命後の袁世凱の専制に反対する第二革命に参加し、山中未成の筆名で東京朝日新聞に記事を送稿。陸大は退校となり、1914年依願免官後、東京朝日新聞社入社。
その後も第三革命にも関与するが、一方、「中央公論」「東方時論」「新小説」などに評論や読み物、小説を発表。1917年、淡路丸偽電事件の首謀者として逮捕され東京朝日新聞を退社、下獄。1919年出獄後、自らの宗教的告白『我れ爾を救ふ』を出版。一燈園の西田天香と交流する。この頃から「婦人倶楽部」「主婦之友」などの婦人雑誌に家庭小説や宗教小説を執筆するようになる。さらに倶楽部雑誌、少年少女雑誌でも活躍するようになり、講談社の雑誌が主舞台となる。1927年(昭和2年)から「少年倶楽部」に登場、1930年の『敵中横断三百里』で人気を博す(戦後に監督森一生、脚本黒澤明により「日露戦争勝利の秘史 敵中横断三百里」として映画化)。また『亜細亜の曙』『大東の鉄人』などの本郷義昭シリーズも広く知られる。
戦後は『実録・アジアの曙』など自伝的回想を発表している。また、海外のエンタテインメント作品をジュニア向けに翻案した作品を発表。なかでもポプラ社から1954年より世界名作探偵文庫の一部として刊行され、1956年よりは名探偵シャーロック全集(全20巻)として刊行されたシャーロック・ホームズものの翻案は、題名や設定を大幅に変更した怪作……
デタラメなほど
波乱万丈だ!!!!