【創作系譜論】ここのコメント欄にてのやりとり。
※「創作系譜論」は準タグです。この用語で検索すると関連記事が出てきます。
TOM鈴木
すみません、私ずっと気になっている「お約束」がありまして、、
「ヒロインが悪漢に拐われて大ピンチ、主人公が助けに行こうにも悪漢の手下どもが邪魔をする。なんとか蹴散らして傷だらけになりながらも間一髪、ヒロインが傷つく前に間に合う。が、主人公がやせ我慢して平気を装うため、ヒロインは主人公の怪我に気づかず「遅〜い!」と文句を言う。すると主人公は「へっ、そう言うなって。これでも目一杯飛ばしてきたんだぜ」、、、つまり大ヒット映画「君の名は」の主題歌『前前前世』です。
最初に聞いた時、「ああ、これはヒーローもののお約束をうまく歌詞に取り入れているな」と思ったのですが、考えてみるとそのお約束を私はどこで見たのか?さっぱりわかりません。
これは何か有名な漫画の1シーンなのでしょうか?
どう検索していいのかもわかりません。ずっと気になっています。
id:gryphon
ふーむ、あの歌の歌詞冒頭の「目を覚ました」とか途中の「眠ってる間」とかは「悪の手に捕まって気を失っているヒロイン」とも読めるのね。
www.uta-net.com
前前前世 (movie ver.) RADWIMPS MVいや、これまだ書いてなかったかもしれないけど「お約束の情景」を探っていくと『流行歌の歌詞』に行きつくこと、確かにあるんですよね。失恋した人は北国、北の海に電車で行くとか…
コメントの件そのものに私が申し上げられることはひとつ、「増田に投稿したほうが、回答もらうチャンスは高い」です(笑)。いやマジ。
ただ、あとひとつ付け加えるなら、こういうお約束の因数分解と起源探求から「物語」の謎に迫るアプローチの際は、最終的に資料を集めて起源に到達するのと同等かそれ以上に「問題設定」が重要なんだろうな、ということです。
数学でも「〇〇問題」とかを考えた人がエライ、というのはあると聞きますが、それと同様に。…てな話を、まるごと新記事とさせてもらいます(笑)
こういう調査は、ストレートに調べるより「補助線」を引くつもりで、周辺や類似をさぐるのもいい。
神の視点である読者、視聴者はヒーローの凄さや苦闘をつぶさに見ているが、物語中でむしろ救われる立場の人は、その場面を実際に見ていないので、あまり感謝されず、むしろ批判されたり軽んじられたりする…というのは、「正体が秘密のヒーロー」が、仮の姿として「平凡でやや頼りない小市民」を装っているとき、いいオチとして使われる・・・・・、ということが多かった気がしますね。そんな場合「闘って悪をやっつけたヒーロー」を囚われのヒロインが見届けて、憧れる一方で、本当は同一人物の、そのヒーローの仮の姿はもたもた後始末にやってきただけ、みたいな扱いで、同一人物であるヒーローを引き合いに出して、平凡小市民ギミックの彼を馬鹿にする、みたいな話も多かったような。
えーと、何の話だったかはあれだが、目標に近づいたんだか遠ざかったんだからよくわからないが、とにかくそんな感じで。