9時開店なのに8時にはお年寄りが列をなしている最寄りのドラッグストア、とうとうマスクがゲリラ販売になったぞ pic.twitter.com/Sb937J8YTQ
— 天ぷらそば (@Mikan_555) March 23, 2020
まとめ
togetter.com
ふうむ、これ、いいアイデアじゃないか?
そもそも「ものを買うには、行列を作る。先に並んでずっと待っていたものがゲット」というのは、オークションで「金持ちがで、金をたくさん払う人が勝者」であるのを「時間持ちで、時間をたくさん”払う”人が勝者」にしただけで、公平性を欠く(あるいは逆にいえば一番公平)なのではないか…という主張は、以前から法哲学分野でされていました。
それがダフ屋肯定論などにもなる
- 作者:マイケル・サンデル
- 発売日: 2014/11/07
- メディア: 文庫
端的なツイートはこれ
マスクの転売を禁止したら、ドラッグストアで「公平に」買えるようになったけど、公平性が価格の地平から時間の地平へと移ったために、毎日暇を持て余してる老人しか買えなくなったという寓話。
— おなぺこ (@houtos_athetos_) March 23, 2020
・マスクは入荷しても、開店時に陳列するわけではありません。
・何時に陳列するかはお答えしません
・・・・・・・・・・・というのは、台湾のようなアプリやマイナンバーでの監視などに比べるとやや公平性は落ちるが、手間や準備要らずでできる、「朝から行列に並ぶ常連の『時間持ち』の独占」を防ぐ方法ではないか?
この手法を、みんなですべての小売店に広げていくことはできないだろうか?
と、思うのでした。
店だって、実際の所朝にずらっとお年寄りその他に並ばれるのはリスクがあるだろう。行列は並ばれる側にとっても、いろいろ負担であってほしくない、という話はげんしけんか何かで読んだぞ(笑)
行列の本場と言えば、あの国のあの時代
ある日のロシアの配給所で、いつものとおり食料の到着を待つ人々が朝早くから行列を作っている。
待っても待っても食料が来ないので、係員があまりにも長い列を何とかするためにこんな張り紙をした。「ユダヤ人はお帰りください。」
それでも、まだ食料は来ないので昼頃に今度は、
「共産党員以外の方はお帰りください。」
それでもまだ来ないので、夕方になって今度は、
「1917年のロシア革命に参加していない方はお帰りください。」
もう老人ばかりになった列の人々はそれでも食料の到着を待っていた。
しかし結局、食料は来なかった。「本日の配給はありません。」
との貼り紙を横目に老人たちは去っていく。
結局、朝帰って行ったユダヤ人が無駄に並ばずにすんで、最後まで並んだロシアの老人たちは無駄骨に終わった。
そこで一人の老人がこうつぶやく、「くそお。いつもユダヤ人の奴らははいい思いをする・・・。」
肉屋の行列に朝から並んでいたイワノフ。夕方になってもまだ肉は買えない。
あまりに腹が立ち、「くそ~、こんな目にあうのもブレジネフのせいだ!殺してやる!」
と、いきり立ちながら列を離れて走っていった。
ずいぶんたって、肩を落としたイワノフがとぼとぼ戻ってきた。
肉屋の主人が、「どうしたい、イワノフ。クレムリンに行ったんじゃないのか?」
と声をかけると、イワノフ、
「だめだあ、あっちも行列だあ」