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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

転売の「正義論」を、以前マイケル・サンデル教授が議論してたね


これがどういうふうになっても、あまり直接の関心はないのだが、
以前、「転売は善か、悪か?」を「これからの正義の話をしよう」のマイケル・サンデル教授が議論していたのは面白かったので、この機会に紹介しよう。

http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/1009/16/news038_2.html

「市場」について、サンデル教授は非常に身近な例から話を始めた。

サンデル 「私は、(大リーグの)レッドソックスが大好きです。今年は残念ながら低迷していますが、数年前にはワールドシリーズに出ました。そのときはたくさんのダフ屋がいました。彼らはどこからか現れてチケットを仕入れ、市場の何倍もの、ものすごく高い値段で売ります。私はダフ屋は嫌いですよ。でも、ダフ屋という商売が成立しているのは事実です。野球だけではありませんね。例えばマドンナやマイケル・ジャクソンのコンサートに行きたいと思う人がいれば、ダフ屋は高い値段でそのチケットを売ります。買う人がいれば取引は成立します。ダフ屋がチケットを売るのは、正しいことだと思いますか? それとも売るべきではないでしょうか? 手を挙げてください」

では医者は?

 生徒に挙手させると、ダフ屋がチケットを売ってもよいと考える人と、売るべきではないと考える人はほぼ半々。その結果を見て、サンデル教授は話を続ける。

サンデル 「ここに来る途中に聞いたのですが、今日のこの(アカデミーヒルズの聴講)チケットが、ネットオークションで売られていたそうですね! うわさでは5万円で売られていたと聞きましたよ。これには何か、いけないことがありますか?……もう少し真面目な例を挙げてみましょうか。春に私は中国に行きました。中国の大都市では、医師が不足していて、大きな病院の前には毎日長い行列ができます。これは医師に面会する順番を待つ行列で、時には数日前から並ぶ人もいます。ある人が、ホームレスを雇ってこの行列に並ばせました。ダフ屋は安い賃金をホームレスに払って行列に並ばせ、得た医師に会う権利を病人に利益を付けて売るのです」

 この行為についてどう思うか、サンデル教授は再び学生に手を挙げさせる。すると、賛成とした人はダフ屋のときよりずっと少なく、反対とした人が多かった。

 サンデル教授は、この行為を弁護する学生に手を挙げさせ…

(略)

…米国でもやはり、医者に面会し、診断してもらうのにはとても時間がかかる。時には数週間前から予約を取らなくてはならないという。そこで米国では、「コンシェルジェ制度」という方式を採る医者が現れた。コンシェルジェドクターは、限られた人数しか見ない代わりに高い年会費を取る。治療にかかるお金とは別に毎年5000ドルの年会費を払ってくれる人に対しては、すぐに診察するし、携帯の番号も教えてあげる……という仕組みだという。

 「これは北京の問題とは違いますか?」と問いかけ、再びサンデル教授は学生に手を挙げさせる。すると、中国の病院の例のときよりも、「(コンシェルジェ制度は)よいことだ」とする人が多かった。


この本に、直接載っていたかは覚えていない。けど、上記のItmediaの記事だけでも十分おもしろい。

これからの「正義」の話をしよう (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

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