このあとどこかのメディアや個人が、専門家会議の発表を文字起こしして、全文を載せるだろうから、速報的なニュースで。
……今後の対策は、地域の感染状況に応じて進めていく必要があるとしています。
具体的には感染が拡大傾向にある地域は、緊急事態宣言や一律の自粛要請の必要性について適切に検討し、感染が収束に向かい始めている地域などは、リスクの低い活動から徐々に解除を検討することになるとしています。
一方、感染が確認されていない地域では、学校の活動や屋外でのスポーツ観戦、それに文化・芸術施設の利用などで、リスクの低い活動から実施してほしいとしています。
政府は専門家会議の提言を基に、イベントの自粛や学校の休校の要請に関する今後の対応を検討することにしています。
一斉休校「要請」の時にそもそも「その判断は、地域の実情を知る自治体ごとに任せるべきだ」という声があったが、実際にその権限が与えられると、どうかなあ。
もちろんそれは、休校を解除した時― あるいは休校を継続した時ー の責任は…政治責任であり、結果責任である――は、だれが引き受けるか、という話である。
確か休校要請の時に、それに賛同した愛知県知事が「責任は首相が持ってくださるでしょうから」「あくまで要請だ、は通じない」と語ってましたよね
安倍総理が、責任をとるということだと思っています。
— 大村秀章 (@ohmura_hideaki) February 27, 2020
あそこまでおっしゃられたので、安倍総理が、責任をとるということだと思っています。
— 大村秀章 (@ohmura_hideaki) February 27, 2020
「決めたのは県だ自治体だというのは通用しない」
— にゃふ~る (@nyahooru) February 27, 2020
大村愛知県知事の毅然とした姿勢を全面支持します!
いざ休校にして様々な問題が発生しても、安倍が「政府はお願いしただけだもん。責任は県や市町村にあるんだもん」と言って逃げる可能性が100%ですからね pic.twitter.com/LUNXB5Xob3
では、ここまでの休校は「安倍総理の責任」だとしよう。
専門家会議が「今後は地域ごとに、徐々に解除を検討してください」と判断し、表明した。
その後の「責任」は…判断する主体ですかね。
ただし、はっきり言って、これはやるより解除するほうが難しい。
なぜって、なんどもいったことだけど、これは構造的に…、
(1)休校もイベント自粛も、さらにいえば『封鎖』も、「やらないよりは、やったほうが、防疫の観点だけをいえば、効果があるだろう」(当初はここに疑いがもたれていた感じもあるし、また究極的には証明しようもないとは専門家会議も言っているが、まあ、推定としては「ある」だろうね。少なくとも今の行政関係者で「休校・イベント中止に防疫効果なし!」を論拠にする人はいないはずだ)、と思われている。
(2)だけど、それ以外のデメリットがあるから、解除をできることならしたい
ということだからだ。
デアルから、「解除しましょう」となったあと、その後のその自治体下で1人2人はともかく「クラスタ」が発生、さらにそれが学校やイベント由来のものだったら、おそらく解除の決定者が批判される。
本来的には、今回の専門家会議、あるいはその専門家会議を受けて内閣がそういう方針(自治体に判断を任せる)をとったことに責任を問われてもいいはずなのだがね。
とはいえ、「それでは困る、休校要請は全国一律だったのだから、休校解除も全国一斉に、国・政府のレベルで、責任をもって要請してほしい」と自治体が言ったら、あまりにもプライドが無い。
というか、医学的にも、理論的にも、「今後は地域ごとの情勢をみて、地域ごとに徐々に解除を決めてください」はそれなりに理のある話である。
ただ、元自治体の長から見れば、こういう感想を持つのだろう。
やっと専門家会議の会見が終了。休校については、それぞれの地域で感染状況に応じて対応するという。それなら、なぜ最初に全国一律に休校を要請したのか。その反省がないまま、今は地域の感染状態に応じて、休校を解除してもよいと言われても?結局は、国は責任を回避ということか。分かりにくい。
— 舛添要一 (@MasuzoeYoichi) March 19, 2020
専門家会議の会見、大規模イベントについて、「主催者がリスクを判断して慎重に対応を」とか、「主催者がどうしても開催したい場合、リスク管理が出来ないときは自粛を」と言われても、主催者の責任でと言っているにすぎず、かえって混乱を招く。結局、自粛しないと、世間から批判を浴びることになる。
— 舛添要一 (@MasuzoeYoichi) March 19, 2020
これに対しては、こんな反論がある
まずは最大限警戒して、現状にあわせて緩めていくのは基本だろ
— さか (@dvxlDeefHwJbSro) March 19, 2020
警戒を緩めたら、あの警戒は間違いだった!責任とれ!って、あんたもう言ってることが滅茶苦茶だよ
しかし、されどまあ、どんなふうに各地方の行政は、地域ごとの対策…それも、緩める方向の政策をとっていくのでしょう。
けっこうな難題です。
そしてタイトルにあるように、忖度して、右見て左見て、相互牽制して、そして突出したり、上に書いた様に結果的に解除後に発生したクラスタに「後ろ指」を指したりして……そして慎重に慎重に…
自慢じゃないが、それに対してこちらが「こうするべきなのに、なぜしない?」という対案があるではないんだよ。
この現象を見つつ「それしか、ないよなあ…実際のところ」と思っていたりするのだ、実は。
そこで、藤子・F・不二雄の傑作「オヤジロック」を思い出すのだが、それを詳しく語るのは後日。※これなどに収録
その前に、この一口話を、やはり紹介しておきましょうかね。
■世界各国の人々が乗った豪華客船が沈没しかかっています。しかし、乗客の数に比べて、脱出ボートの数は足りません。したがって、その船の船長は、乗客を海に飛び込ませようとしますが…。さて、船長が各国の人を飛び込ませるために放った言葉とは何でしょう?
アメリカ人に対して・・・「飛び込めばヒーローになれますよ」
ロシア人に対して・・・「海にウォッカのビンが流れていますよ」
イタリア人に対して・・・「海で美女が泳いでいますよ」
フランス人に対して・・・「決して海には飛び込まないで下さい」
イギリス人に対して・・・「紳士はこういう時に海に飛び込むものです」
ドイツ人に対して・・・「規則ですので海に飛び込んでください」
中国人に対して・・・「おいしい食材(魚)が泳いでますよ」
日本人に対して・・・「みなさんはもう飛び込みましたよ」
さすがに、ここまでとんがった動きは、日本ではまだ少ない。
欧米では新型肺炎が世代間闘争になりつつあるとの記事。多くの若者がLockdownを無視しています。Twitterでは、 新型肺炎は#BoomerRemoverのハッシュタグをつけられているのだとか。日本語に訳すと「団塊の世代除去剤」ですかね。https://t.co/Qv9JlmpDTA
— 橘 玲 (@ak_tch) March 18, 2020