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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

休校終了・イベント開催を「自治体や主催者の判断に任す」とした時、忖度と相互牽制と後ろ指の出番…かも

このあとどこかのメディアや個人が、専門家会議の発表を文字起こしして、全文を載せるだろうから、速報的なニュースで。

……今後の対策は、地域の感染状況に応じて進めていく必要があるとしています。

具体的には感染が拡大傾向にある地域は、緊急事態宣言や一律の自粛要請の必要性について適切に検討し、感染が収束に向かい始めている地域などは、リスクの低い活動から徐々に解除を検討することになるとしています。

一方、感染が確認されていない地域では、学校の活動や屋外でのスポーツ観戦、それに文化・芸術施設の利用などで、リスクの低い活動から実施してほしいとしています。

政府は専門家会議の提言を基に、イベントの自粛や学校の休校の要請に関する今後の対応を検討することにしています。

www3.nhk.or.jp

一斉休校「要請」の時にそもそも「その判断は、地域の実情を知る自治体ごとに任せるべきだ」という声があったが、実際にその権限が与えられると、どうかなあ。
もちろんそれは、休校を解除した時― あるいは休校を継続した時ー の責任は…政治責任であり、結果責任である――は、だれが引き受けるか、という話である。
確か休校要請の時に、それに賛同した愛知県知事が「責任は首相が持ってくださるでしょうから」「あくまで要請だ、は通じない」と語ってましたよね






では、ここまでの休校は「安倍総理の責任」だとしよう。
専門家会議が「今後は地域ごとに、徐々に解除を検討してください」と判断し、表明した。
その後の「責任」は…判断する主体ですかね。
ただし、はっきり言って、これはやるより解除するほうが難しい。
なぜって、なんどもいったことだけど、これは構造的に…、

(1)休校もイベント自粛も、さらにいえば『封鎖』も、「やらないよりは、やったほうが、防疫の観点だけをいえば、効果があるだろう」(当初はここに疑いがもたれていた感じもあるし、また究極的には証明しようもないとは専門家会議も言っているが、まあ、推定としては「ある」だろうね。少なくとも今の行政関係者で「休校・イベント中止に防疫効果なし!」を論拠にする人はいないはずだ)、と思われている。

(2)だけど、それ以外のデメリットがあるから、解除をできることならしたい

ということだからだ。
デアルから、「解除しましょう」となったあと、その後のその自治体下で1人2人はともかく「クラスタ」が発生、さらにそれが学校やイベント由来のものだったら、おそらく解除の決定者が批判される。

本来的には、今回の専門家会議、あるいはその専門家会議を受けて内閣がそういう方針(自治体に判断を任せる)をとったことに責任を問われてもいいはずなのだがね。


とはいえ、「それでは困る、休校要請は全国一律だったのだから、休校解除も全国一斉に、国・政府のレベルで、責任をもって要請してほしい」と自治体が言ったら、あまりにもプライドが無い。
というか、医学的にも、理論的にも、「今後は地域ごとの情勢をみて、地域ごとに徐々に解除を決めてください」はそれなりに理のある話である。


ただ、元自治体の長から見れば、こういう感想を持つのだろう。


これに対しては、こんな反論がある


しかし、されどまあ、どんなふうに各地方の行政は、地域ごとの対策…それも、緩める方向の政策をとっていくのでしょう。
けっこうな難題です。
そしてタイトルにあるように、忖度して、右見て左見て、相互牽制して、そして突出したり、上に書いた様に結果的に解除後に発生したクラスタに「後ろ指」を指したりして……そして慎重に慎重に…


自慢じゃないが、それに対してこちらが「こうするべきなのに、なぜしない?」という対案があるではないんだよ。
この現象を見つつ「それしか、ないよなあ…実際のところ」と思っていたりするのだ、実は。


そこで、藤子・F・不二雄の傑作「オヤジロック」を思い出すのだが、それを詳しく語るのは後日。

f:id:gryphon:20200320014410j:plain
藤子・F・不二雄が「他人を気にする日本人」を描いた奇妙なSF漫画「オヤジロック」からのパロディ
※これなどに収録



その前に、この一口話を、やはり紹介しておきましょうかね。

■世界各国の人々が乗った豪華客船が沈没しかかっています。しかし、乗客の数に比べて、脱出ボートの数は足りません。したがって、その船の船長は、乗客を海に飛び込ませようとしますが…。さて、船長が各国の人を飛び込ませるために放った言葉とは何でしょう?

アメリカ人に対して・・・「飛び込めばヒーローになれますよ」
ロシア人に対して・・・「海にウォッカのビンが流れていますよ」
イタリア人に対して・・・「海で美女が泳いでいますよ」
フランス人に対して・・・「決して海には飛び込まないで下さい」
イギリス人に対して・・・「紳士はこういう時に海に飛び込むものです」
ドイツ人に対して・・・「規則ですので海に飛び込んでください」
中国人に対して・・・「おいしい食材(魚)が泳いでますよ」
日本人に対して・・・「みなさんはもう飛び込みましたよ」


さすがに、ここまでとんがった動きは、日本ではまだ少ない。