戦争映画や、時代劇だと「いのちを捧げて」やらねばならないことがでてくる。いまの時代は「いのち」は無条件に守られるべきものとされるから、「いのちを捧げる覚悟」は描きにくい。映画『Fukushima50』は、事実としてそういう場面があったので、それを描いている。約2時間ぼくは泣きっぱなしだった。
— 糸井 重里 (@itoi_shigesato) March 6, 2020
映画『Fukushima 50』 オリジナル・サウンドトラック
- アーティスト:東京フィルハーモニー交響楽団
- 発売日: 2020/03/04
- メディア: CD
- 作者:門田 隆将
- 発売日: 2016/10/25
- メディア: 文庫
佐藤浩市×渡辺謙主演!映画『Fukushima 50』(フクシマフィフティ)予告編
これを町山智浩氏が批判している。
糸井重里さんが原発を守るために命を捧げた映画を絶賛して泣いている。糸井さんは、忌野清志郎ボスが原発や戦争を恐れた歌を「くだらない」と批判した人だ。原発を恐れるのはくだらなくて、命を捧げるのは素晴らしいのか。 https://t.co/u74Mbj4UjL
— 町山智浩 (@TomoMachi) March 7, 2020
議論まとめあり
togetter.com
その流れで、うちに来訪される方がいる。
つまりこれだ。
しかしこれ…糸井氏のいう「いのちを捧げる」云々は、大きく言えば、当方で展開している「お前が行け論」「ジェシカ論法」という大きな枠組みの、ごく一部に過ぎない(えへん)。
ここに色々あるので、適宜ご覧ください。
m-dojo.hatenadiary.com
「あなたはいま、どこにいます?」
- 作者:田中 芳樹
- 発売日: 2018/04/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
「は、なんですと?」
「わたしの婚約者は祖国を守るために戦場に赴いて、現在はこの世のどこにもいません。委員長、あなたはどこにいます?死を賛美なさるあなたはどこにいます?」
「お嬢さん・・・」
「あなたのご家族はどこにいます?わたしは婚約者を犠牲に捧げました。国民に犠牲の必要を説くあなたのご家族はどこにいます?あなたの演説には一点の非もありません。でもご自分がそれを実行なさっているの?」(ジェシカ・エドワーズ)
この問題は、たしかに東電作業員の福島撤退論とも大いに絡む話なので、その問題をダイレクトに扱った記事も2本ものしています。