NHKで放送の「ヴィンランド・サガ」、先週書けばよかったんだけど書き逃したので今更。
この作品も本当に大河連載になったけど、はっきり「〜編」と分けられるような構成になってますよね。
ほんで、第二章ともいえる「尊敬するお父さんを殺されたトルフィンが敢えて「仇」のアシェラッドの配下となって、戦士としての実力を磨くも暗い影を持ち、英国を転戦する」話…正直、だいぶ話を忘れてて、今回見て気づいたんだけど…ロンドン攻防戦で敗北し、追われる身となったクヌート王子をアシュラッドが保護、トルケル軍の追撃から逃れていく顛末は戦記物、軍記ものでも「撤退戦」を描くものだったんだよね。
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当然ながら、撤退戦というのは一種の負け戦で、大平原にて大軍勢が雌雄を決する、というような会戦ものや、難攻不落の砦をいかに落城させるか、あるいは守り切るか?みたいなものとはだいぶ様相がちがう。
どう追手の追跡をくらませるか、途中途中で迎え撃っての遅滞戦術を行うか、橋や道路を破壊するか、それを再建するか、迫りくる寒さや飢えの中、乏しい食料や燃料、あるいは宿所をどう補給していくか、絶望的な状況で裏切りをどう防ぎ、見抜くか‥‥
これを描くのは、ちょっと簡単そうで難しい。というか軍事物語の中で、やはりちょっと特異な位置づけのような気がする。
他の作品は……
と、これははじめから目算があって、というかそういう先行例があるから、今回のヴィンランドサガも「ああ、これ撤退戦ものという『ジャンル』だ」と気づけたんだけど……
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それぞれ、見ごたえがあってなかなかによしです。
史実に依拠したものは、「信長の忍び」などで描かれた『金ヶ崎の退き口』でしょう。2020年の明智光秀ドラマ『エリカが来ない』…もとへ、『麒麟が来る』でも重要場面となる筈。
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おっと「撤退戦中の撤退戦」、ナポレオン軍のロシアからの敗走記もこの前描かれたっけ。
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さて、ここまで読んだ読者の皆様、皆様におかれてはほかに「撤退戦もの」の傑作をご存知でしょうか?
もしあれば、漫画、小説、映画、ノンフィクションその他に関わらず、ご教示いただければ幸いです。
だが、はてな匿名ダイアリーで「三大撤退戦もの ヴィンランド・サガ 皇国の守護者 ほかには?」とか書けば殺到するんだろうけど、こっちじゃそーはならねーんだろうな。(この話なんどめだっけ?)
余談 本日の王の独白「王冠には意思があるのだ」も、この作品の白眉でした。
⚔第20話「王冠」放送終了⚔
— TVアニメ「ヴィンランド・サガ」公式@12月1日24:10〜第20話放送‼️ (@V_SAGA_ANIME) December 1, 2019
NHK総合にてご覧いただいた皆さま、ありがとうございました✨
この後は、
📺24:45~:NHK総合にて関西地方放送
🎞25:10頃~:Amazon Prime Videoにて配信予定#VINLAND_SAGA pic.twitter.com/geFoIQZxUC
⚔本日第20話放送⚔
— TVアニメ「ヴィンランド・サガ」公式@12月1日24:10〜第20話放送‼️ (@V_SAGA_ANIME) December 1, 2019
本日夜、第20話「王冠」が放送となります!
📺NHK総合にて24:10より放送予定
※関西地方は24:45から放送開始予定
🎞Amazon Prime Videoにて独占配信中
※日本では毎話放送開始1時間後より配信予定#VINLAND_SAGApic.twitter.com/HlBKKy9o0V
多くの作品で、「邪悪な前の為政者は倒れ、英雄が新しい王になる」は描かれる。だが、その英雄は、最後まで英雄足り得るのか。
ヴィンランド・サガでもまだその末は描かれてはいないものの、クヌート王子がこのあとXXXXXXXXXXXXXで、XXXXXXXXXXXたあともXXXXXXXXXXXXをしたりするわけで…。
vodmovienavi.com
…スヴェンの王冠にかぶられる人生がみてとれました。
スヴェンにもかつては理想があった。
そういう風に私は見ました。
しかしやはり権力がそれを許さなかったのでしょう。
つまり王冠の重み。
それに耐えきれなくなってしまった。
であるとするならば。
権力という王冠の命令。
それにしたがって生きるしかない。
もはや王冠の奴隷になる……
くしくも、この前、まさに自分の理想の強国を作ろうとした英雄の視点から、『追放された悪逆の父王』とされ続けた男の伝記「武田信虎」が出て、人気を博している。
拙著『武田信虎』、密林でまたもやじわじわきとります。心血注いだ室町末・戦国初期の物価表をどうぞご覧ください!あれは、郡内枡を基準に数値を表示してあるので、他国の物価表と、枡の換算値さえわかれば連動させることが可能なのです!信虎の運の悪さたるや、勝頼に劣らぬなぁ。
— K・HIRAYAMA (@HIRAYAMAYUUKAIN) November 27, 2019
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甲斐を統一し、名門武田氏を戦国大名に押し上げた武田信虎の生涯を武田氏研究の第一人者として知られる著者が克明に描写いたします。今川・北条と渡り合い、甲府の開府や税制改革など、数々の功績を誇る名将はなぜ息子信玄に追放されたのか!?信玄の背後に隠れた知られざる実像に迫ります。
内容(「BOOK」データベースより)
甲斐統一・甲府開府など、数々の功績を誇る名将はなぜ信玄に追放されたのか!?信玄の背後に隠れた知られざる実像を、武田氏研究の第一人者が活写する。