大相撲、白鵬の優勝で令和元年は締めくくられた。
千秋楽の、「立ち合い」のタイミングに関する白鵬の駆け引きは異様に面白かったし、vs遠藤のカチアゲも良かった。
自分はこういう「キラー白鵬」な振る舞いが大好きなんだけど、まあコアな大相撲ファンの怒りは頂点に達しているようで、そんな声を耳にしている。
ただ、キラー白鵬論はおいといて…
相撲中継、今回録画してちゃんと最初から最後まで見てたら、いつの間にかネットで普通に個別の取組が見られるようになってた。
www1.nhk.or.jp
それは実に実にすばらしいことなんだけど、ついでにNHKが「昨日の取組のアクセス数」ランキングを毎日発表するようになった。
その結果、…全部を記録して一覧にすればかなりはっきりわかる筈だが、印象論でいっても「炎鵬の圧倒的人気」が可視化されるようになった。
いや、彼の相撲の面白さはいうまでもないし、やはり無差別級の戦いで小が大を制するのは醍醐味である。まさにリアル火ノ丸相撲。
【炎鵬 見事な勝ち越し!3場所連続】
— nhksumo (@NhkSumo) November 24, 2019
●大栄翔-炎鵬○#大相撲 #九州場所 千秋楽
幕内の全取組動画はこちらでチェック!
(当日動画は順次公開)↓↓ https://t.co/tiM1k3gqm6#NHK大相撲 #sumo #nhksumo #大栄翔 #炎鵬 pic.twitter.com/PKQS7uT30j
だが……もちろん会場での声援とかグッズ売り上げとか、これまでも人気を測るバロメーターはいろいろとあっただろう。だけど、ネットで個別の取組にアクセスできる、その数字が分かる……というのは、この上ない「人気の可視化」だ。
この、「人気、興味の可視化」はネット時代の一大特徴であり、いいか悪いかでいえば、いいことなのだろう。
たとえばこれで炎鵬にCMの声がかかったり、テレビで特集が組まれるのも自然だ。
ただ、とにかく、そういう現象=人気の可視化、がなされているのだな、というのが、良くも悪くも伝統の体現と守護者をもって任じる大相撲ではっきりわかったのが印象的でした。
同じような現象は、たとえば政治家でも、報道でも、出版でも、マーケティングでも起きているのだろう。
過去記事から
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(俺の記憶している話)
創業間もないグーグルに、伝説的とも言われる大物投資家が興味を持った。
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この男が、グーグルに投資しようと思ったのだ。
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「ぶっ、ぶわっかもーーーん!!それはタブー中のタブーじゃ!!!お、お前たちはな、100年200年続いた広告と言うビジネスを根底から覆そうとしてるんだぞ!!!」