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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

重野なおき「信長の忍び」が連載300回。youtubeでアニメ無料配信中。16巻発売(手取川合戦など)



きのうに続いての言及だが、こち亀が「連載300回」を突破した時を覚えている(番外編で原始時代ネタだった)。あの時でも、たぶん300回の連載というのは稀なもので、とんでもないことをしてるのだろうな、的にイメージしたし、実際そうだった。ヤングアニマルは隔週だから、その2倍の時間が単純計算で掛かっただろう。
その連載初期に感想を描いているから、ブログというのも長くやっていると得があるものだ。

そう、何度も書いたけど、今川義元
「歴史はわしを、油断した愚将と記録するのだろうな・・・。
ちがーう!わしは愚かでないし、油断もしなかった!
ただ、運が悪かっただけじゃー!!」
と叫ばせたところで「ん?これはちょっと、たんじゅんな時代劇じゃなくて、深いことをやろうとしているぞ…」と読者のこっちも思ったのであった。
m-dojo.hatenadiary.com



歴史ものの強みで、何度でも新規読者をつかむことができる超時代性がある。
それはアニメも同じで、歴史ものなら再放送しやすい。それなので5分番組のこれも人気があるのだろう。また今後も新シリーズあるのかね
www.youtube.com




ところで、最新刊16巻には「手取川合戦」が出ているのだけど、自分はこの合戦の存在を、大人になって司馬遼太郎を読んで初めて知った(秀吉も参戦?した縁で「新史 太閤記」だったかな)。

新史 太閤記(上) (新潮文庫)

新史 太閤記(上) (新潮文庫)

新史 太閤記(下) (新潮文庫)

新史 太閤記(下) (新潮文庫)


ふしぎなもので、自分は子供の頃、こどもむけ戦国時代読み物を、ほんとに図書館のを読みつくすような勢いで読んでいたのだけど、上杉謙信vs織田信長(の名代たる柴田勝家)の直接対決、という大イベントなのに、本当にきれいにこの話が取り上げられたことはない、と断言できる。
何か、歴史者を描く時って「どの話題をピックアップするか」は、自由なようでいてひとつの「型」があるような気がする。その「型」に入っていないのだろうね。


単行本にそこまで収録されているかわからないが、雑誌では上杉謙信のその後、も描かれている。
あれ、あまりにも突然で唐突過ぎて、逆にフィクションでは描きにくいような展開だが、史実をベースにしたおはなしなので描かざるを得ない。 
そして、あらためて物語として見ると、本当に「ここで??? こういう形で終わり??? あの流れは???納得いかんぞ!!!!」となる展開なわけで、当時の世の人も唖然騒然であったであろうなあ。