イグ・ノーベル賞、13年連続日本からの受賞があったとか。おめでとうございます。
以下、2012年の記事の「再放送」。
イグ・ノーベル賞に日本人 おしゃべり妨害装置
2012/9/21 9:59
「イグ・ノーベル賞」の「音響賞」を受賞する塚田浩二さん(左)と栗原一貴さん(20日、米マサチューセッツ州のハーバード大)=共同
【ケンブリッジ=共同】ユーモアあふれる科学研究などに贈られる「イグ・ノーベル賞」の授賞式が20日、米マサチューセッツ州ケンブリッジのハーバード大で行われ、迷惑を顧みず話し続ける人を邪魔する装置「スピーチ・ジャマー」を開発した産業技術総合研究所研究員の栗原一貴さん(34)、科学技術振興機構研究員の塚田浩二さん(35)の2人が「音響賞」を受賞した。日本人の受賞は6年連続。選考関係者は「おしゃべりが過ぎる人をどう黙らせるかという、人類の根源的な欲求にこたえようとした点が評価された」と説明した。栗原さんは代表して「受賞はとても光栄です」と喜びを語った。
装置の名前は、妨害を意味する英語の「ジャム」と日本語の「邪魔」を掛けた。話している人の声をマイクで拾い、約0.2秒後に・・・
おめでとうございます。
イグ・ノーベル賞は、自分がここでよく書いている「国家の『ジョーク力』」や「賞の権威、影響力」についての素敵な実例となっていて・・・そしてなにより、やはり楽しく、おかしい。これを「概念」として考えついた創設者は偉大だ。
さて、その創設者や日本人受賞者が、「栄光なき天才たち2010」という本で漫画化されています。
前身の「栄光なき天才たち」自体がすでに伝説、古典というべき漫画ですが、その続編・・・といっても、もともとこのシリーズはどこかで終わらなければいけない、という性質のものではなく、間をおいていつでも不定期に発表されてしかるべきものでした。だから「XXXXX Ⅱ」とか「XXXXX リターンズ」のような、続編がまるごと残念な作品とはちょとちがいます。
なんか今も時々不定期連載されている、らしいのだけど・・・とにかくさっき述べたとおり、イグ・ノーベル賞創立の経緯や、それが発展していくまでの紆余曲折を描いた「栄光なき天才たち2010」・・・今回の受賞を機に、紹介します。
栄光なき天才たち2010 (栄光なき天才たち) (ヤングジャンプコミックス)
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とまあ、そんな苦労を乗り越えて・・・日本人も多数受賞。(というか、多数すぎ!!)
【粘菌に迷路を進ませてみた】
【犬の言葉が分かるバウリンガルを作ってみた】
受賞スピーチが泣かす。
この、テン年代にふたたび現れた「栄光なき天才たち」シリーズは本編からの空白期間がだいぶ長かったこともあって、本編ほどの知名度が無いような気がします。
このイグ・ノーベル賞の話題がにぎやかな機会に、作品の知名度も高まればなあ。「2011」もあるでよ。
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