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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「俺が異世界でビートルズの名曲カバー歌い、無双した件」(日本語訳)という映画が公開される。そのアイデアはかわぐちかいじが…

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のコメント欄にて。

ヒルネスキー
過去へのタイムスリップならぬ「売れないミュージシャンが事故でパラレルスリップしたらビートルズが存在しない世界だった」映画イエスタデイがもうすぐ公開との事です。


id:gryphon
かわぐちかいじの漫画「僕はビートルズ」みたいですねえ(この作品はビートルズはいるけど、メジャーデビュー前の時代へのタイムスリップ)

適当に検索。
www.udiscovermusic.jp
www.youtube.com


検索のなかには、<【悲報】ハリウッドさん、ビートルズでなろう系の映画を作ってしまうwwwwwwwww>というタイトルのものもあって、秀逸な視点ではあるが‥‥そもそもでいえば、その種の基本コンセプトはマーク・トウェインの「アーサー王宮廷のヤンキー」以来のあれなので、アイデアを育ててアメリカにお返しできた?とでも思えばなんてこっちゃない。

ただ、ちょっとピンポイントで

僕はビートルズ1 (講談社文庫)

僕はビートルズ1 (講談社文庫)

に似てますますなあ。

blog.kouchu.info
……あらすじを見て、日本の漫画『僕はビートルズ』を思い出す方も多いでしょう。ミュージシャンがビートルズの曲を新曲として発表して世界を巻き込んだ騒動になっていくという点は同じですが、『僕はビートルズ』の方は今作のようなパラレルワールドへの遷移ではなく、ビートルズデビュー前へのタイムスリップという手法でビートルズが存在しない世界を提示していました。 そのため、50年以上前の時代との隔たりや同時代を生きるビートルズ本人との関りが大きなテーマとなっています。

今回は現代が舞台ですので、 史実より50年以上遅れてビートルズの楽曲が誕生したらどうなるかが面白おかしく描かれているはずです。とくにITを中心としたテクノロジーの進歩やグローバル化がどうストーリーに影響するか楽しみです。

また、両作とも初めてビートルズの楽曲に触れた戸惑いと感動が瑞々しく描かれています。その様子に自分の原体験を重ね合わせて涙する人も多いことでしょう…

もちろん「【アイデア】は、他の作品から借用したって別に全然問題ない、合法である」ということは繰り返しておきたい。

そんな例
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このときは、はてブも盛り上がった
b.hatena.ne.jp


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そしてマネしたかどうかも知らない。「ビートルズなんて誰でも知ってる」「現実世界では平凡な人間が、こちらでありふれた知識や技術が、それが驚異のチートである世界に偶然行って俺SUGEEE…というコンセプト自体が鉄板」なことからいえば、「僕はビートルズ」を知らなくても生まれただろう、という可能性は6割以上はある。その一方で「鵜の目鷹の目でおもしろコンテンツを捜すハリウッドは、日本の漫画雑誌も常にチェックしている(うそかまことかタランティーノとキャメロンは空輸してた、とも言われるが…)。僕はビートルズも、ハリウッドの企画者の間では、知られていた」という可能性も4割近くはある…というのは、俺調べ(どころか調べてもいない印象論)。


どっちであっても、そんな基本コンセプトが被ったコンテンツが、片や日本メジャー週刊誌連載漫画、かたやハリウッド映画…になったというだけで面白いではないですか。


さて、ところで、こういうコンセプトは「ビートルズに無礼で傲慢だ!」という批判も(町山智浩氏)

「僕はビートルズ」で検索すると、けっこう上位に出てくる

togetter.com
町山智浩 @TomoMachi
僕はビートルズ信者だからモーニング連載の「僕はビートルズ」にムカついてしょうがないんだ
2011-06-03 16:05:33
町山智浩 @TomoMachi
「僕はビートルズ」はビートルズコピーバンドビートルズ誕生以前にタイムスリップしてビートルズの曲をビートルズより先にレコーディングするという、ビートルズ・ファンなら激怒して当然の漫画である。
2011-06-03 16:12:44
町山智浩 @TomoMachi
「僕はビートルズ」だって? ビートルズの曲をどんなにうまく演奏できても、絶対にビートルズにはなれない。ジョン・レノンのような悲劇も狂気も背負っていないからだ。
2011-06-03 16:16:07
球磨 @kyyyma
@TomoMachi 漫画自体は本当のビートルズには結局なれなっかった。。って流れになるのかなって?素朴に思ってました。
2011-06-03 16:15:43
町山智浩 @TomoMachi
戦国自衛隊みたいに最後は皆殺しになればいいと思います。 RT @momumomu29: @TomoMachi 漫画自体は本当のビートルズには結局なれなっかった。。って流れになるのかなって?素朴に思ってました。
2011-06-03 16:21:24
町山智浩 @TomoMachi
そもそもかわぐちかいじ先生のタイムスリップへの興味は半村良の「戦国自衛隊」が原点じゃないか。かわぐち先生は半村良の「軍靴の響き」を劇画化してるくらいだから。
2011-06-03 16:24:10
SHM @ShanghiMan
BTTFの“マーティーのジョニーBグッド”に似た苛立ち。RT @TomoMachi: 「僕はビートルズ」はビートルズコピーバンドビートルズ誕生以前にタイムスリップしてビートルズの曲をビートルズより先にレコーディングするという、ビートルズ・ファンなら激怒して当然の漫画である。
2011-06-03 16:22:23
町山智浩 @TomoMachi
そう。あれはチャック・ベリーへのオマージュではなく冒涜でした。 RT @ShanghiMan: BTTFの“マーティーのジョニーBグッド”に似た苛立ち。RT @TomoMachi: 「僕はビートルズ」はビートルズコピーバンドがタイムスリップしてビートルズより先にレコーディング
2011-06-03 16:25:39
零伯爵 @countzero0916
@TomoMachi チャック・ベリーファンがBTTF見て激怒するみたいなものですね。
2011-06-03 16:24:36
町山智浩 @TomoMachi
そうです。ロックファンなら怒るべきです。ギターのテクニックやリックやコードは先人が少しずつ開発していったもので、リスペクトを忘れてはいけません。 RT @countzero0916: @TomoMachi チャック・ベリーファンがBTTF見て激怒するみたいなものですね。


これについてはコメント欄の

雲居雁乃 @kumoikarino2011年6月5日
今ドラマがヒット中の村上もとか著「jin~仁」は東大病院の外科部長が幕末にタイムスリップして、当時は開発されてない抗生物質ペニシリン)の製造や、現代の技術を用いて患者を救うという話ですが、これは先人の医療関係者達に対しての侮辱に当たるのでしょうか。私は当たらないと思いますけど。フィクションに対してここまで怒るのは、ビートルズを宗教的に崇拝してるからなのでしょうか。

かわぐちかいじの「僕はビートルズ」はビートルズ・ファンなら激怒して当然の漫画である。―町山智浩さんのツイート - Togetter

んな事言ったら全てのタイムスリップ改変ものはダメになるじゃん。JINは本来のペニシリン発見者に失礼だって言ってやらんのかね

2011/06/04 13:21
b.hatena.ne.jp
に賛同します。当時もそう言ってた…というか、たぶんこれは、町山氏も本気で言ってない『放言暴言ギャグ』なのではないか、という見立ては現在でもしている。
かわぐちかいじの「僕はビートルズ」はビートルズ・ファンなら激怒して当然の漫画である。―町山智浩さんのツイート - Togetter

「JIN」ネタは先に言われちゃってたか(笑)。まーこれは「ビートルズ信者だから腹が立つ」という感情、理屈以前のおもしろ放言・極論の範疇で、つまり基より他に敷衍はできそうもない。 個人的にはTPぼんが好き

2011/06/06 21:22
b.hatena.ne.jp




音楽、歌詞は過去に持ってきやすい。


むかしちょろっと描いてたか

(続き)たいてい数十曲そらでおぼえてるやろ?
それをタイムスリップした、本来の発表前に書いてしまえば印税はぜんぶおれのものだ。「斬新です!! 凍えそうなかもめ見つめ泣いていました…なんて情景が見えますよ!」「うん、そこは苦労した」みたいにね。皆もタイムスリップした時はどうぞ。


そう、好きな歌はだいたい覚えているじゃん。
競馬の当たりとか宝くじの当選番号などは必死に覚えなきゃ、かもだけど、これならある日突然準備なしに異世界・過去に飛んでも、蓄積があるからね…だから「ビートルズマニアが無双」ネタが、日本でもアメリカでも作られたのだろう。