豊島区が、奇妙なことをやっている。
culturecity-toshima.com
「概要」も読んでみたけど、ぶっちゃけ前提条件を書いていないのでよくわからん(笑) とにかく、アジア規模の持ち回りの「文化事業」で、われらが聖地トキワ荘を要する豊島区は漫画関連の事業をいろいろとやっていると。
そうすると、「マンガ研究者」との接点が出てくる。
そして、こういう興味深い記事があったのだ。
自分は以前から、マンガを学問的に研究することには興味があったけど(とはいっても、それに専門的に詳しいとかはまったくありませんよ)、それは「へえ、こんなジャンルをもっともらしく学問『っぽく』語る”お遊び”があるのか」から「え、ちょっとこれ、マジな学問?」「……ほんとに学問になっちゃったよ…」という、「マンガ学の誕生と進化」をリアルタイム?よりやや遅れて目撃した、という自覚があるからだ。
これは90年代に、「マンガを学問にする動きがあるぞ!」と驚いた時の文章だ。
m-dojo.hatenadiary.com
だからこそ、マンガ学そのものに対してもそうだが「マンガが学問的に研究されていき、それが確立した(なにしろ実際に大学にいくつも講座ができたのだから明々白々だろう)歴史」というものも、証言や記録を積み上げてほしい、という希望があった。
端的にいえば「蘭学事始」を描いてもらわなきゃいけないのだ。
今回の豊島区の事業でインタビューや座談会が設定され、それが記録に残ったことは、とても良かった。
そもそも、それをやるべき杉田玄白は、どう考えても夏目房之介氏、となるであろう。
あるいは下のツイートにあるように『マンガ研究の「トキワ荘」』との自負がおありになるのなら『まんが道』に比すべきか。
こんなん公開されました。後編です。https://t.co/BLZsTEpsx1
— 夏目房之介 (@fusa811) 2019年6月21日
何とこんなんも公開されたんですねー。前編。「漫画史研究会」は「伝説」になりつつあります。後世、マンガ研究の「トキワ荘」になるであろうという僕の予言は、着実に実現している。いいかどうか知らんが(笑) https://t.co/3gNIGwO7Ga
— 夏目房之介 (@fusa811) 2019年6月21日
これは、その始まりに過ぎない。
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