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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

緊急に再論しとく。「近親結婚の議論は、必然的に同性婚許容・合法化と同じ理路に辿り着く」でしょ?

なんか最近、SNStwitter上で、各種の性犯罪容疑での裁判で無罪判決が相次いだことを受け、また更に、その中に、近親にまつわるシチュエーションがあったことで、こんな議論が出ている。

いわく「近親相姦そのものを違法化」せよと。





もう、この話なんども書いて、ネタかぶりを避けることはできないのだけど。2月にも総括的記事書いたんだが、でもまた話題になっちゃったのでしょうがない、再論す。

m-dojo.hatenadiary.com
の通りだすよ。
これは、純粋な法哲学の問題としてそうなる。でしょ?

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法哲学法哲学の対話」(有斐閣)より同性婚、複婚、近親婚
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法哲学法哲学の対話」(有斐閣)より同性婚、複婚、近親婚

法哲学と法哲学の対話

法哲学と法哲学の対話


一番端的に、わかりやすく書いているのは、小説仕立てのこれか…自作を、再引用しよう。

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(略)
「僕たちがきょうだいだからといって、結婚を国がみとめないんです!」と2人は口をそろえた。
「きょうだい?」
「はい、ぼくは山本一郎。こっちが姉の山本花子です」と男は答えた。
 
弁護士はずっこけかけたが、かろうじて姿勢を維持した。「それは法律上の規定があってですね・・・」
「その法律が、憲法違反なんじゃないですか?? わたしたちは両方とも成人です。自由で独立した意思に基づいて結婚相手を選択した。その選択が、だれに迷惑をかけるんですか?」花子が、冷静に、しかし真剣に話す。
 
「うーん、他者危害、ほかの人権を侵害しない以外は自由だという原則か…」
弁護士は、それでも食い下がる。
「しかし、科学的に、近親によって生まれる子供が遺伝上の問題を持つ確率が・・・」
「ひとつ、それは確率の問題に過ぎません。ふたつ、子供を持つ持たないは私たちの選択です。みっつ、障害のある子が必ず不幸だと決め付けてはいけません」
一郎が指をたてながら反論を列挙した。
 
弁護士「しかし、人類社会が積み重ねてきた長年の伝統がね・・・」
一郎「ええ、悪しき伝統です。そういう因習を憲法の立場から打破するのがロイヤーの使命ですよ。昔、平民と貴族の結婚はあり得なかった。カソリックプロテスタントの結婚もあり得なかった。白人と黒人も・・・」
 
花子「それに、同性結婚も。特定の宗教や伝統は、それを非道徳と見なしているでしょう。でも成人2人が、自由で独立の意思に基づき結婚相手を選択し、それはだれにも迷惑をかけないから同性結婚を各国で認め始めている。きょうだい結婚も、それに準じる話ではないかしら」
(後略)

このふたりを、説得したい、そしてできるならするがよい。

同じようなカップルを、架空物語でもう一つ知っている。

2015年に「アフタヌーン」に掲載された、読切漫画「冬の海」である。

読切漫画「冬の海」は政治的大問題作品。よく載せたな、アフタヌーン…(ネタバレします) - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20151026/p1

セリフを再度、大文字で引用しよう。

「お前が同性を選んだように 俺は妹を選んだんだ」
「お互い 肩身の狭い恋してますねえ」



そして繰り返すけど、これってそのまま、パロディにもしないで使えるんだよ。「同性婚に賛成するNZの議員のスピーチ」ってやつが。そのまま近親結婚(相姦)問題の議論に。

www.huffingtonpost.jp

繰り返しになりますが、言わせてください。

今、私たちがやろうとしていることは「愛し合う二人の結婚を認めよう」。ただそれだけです。

外国に核戦争をしかけるわけでも、農作物を一掃するウイルスをバラ撒こうとしているわけでもない。

お金のためでもない。単に、「愛し合う二人が結婚できるようにする」。だから、本当に理解できないんです。なんで……反対するのかが。自分と違う人を好きになれないのはわかります。それはかまいません。みんなそんなようなものです。

(略)……私は約束しましょう。水も漏らさぬ約束です。

明日も太陽は昇るでしょうし、あなたのティーンエイジャーの娘はすべてを知ったような顔で反抗してくるでしょう。明日、住宅ローンが増えることはありませんし、皮膚病になったり、湿疹ができたりもしません。布団の中からカエルが現れたりもしません。明日も世界はいつものように回り続けます。だから、大騒ぎするのはやめましょう。この法案は関係がある人には素晴らしいものですが、関係ない人にはただ、今までどおりの人生が続くだけです。


むろん、それでもなお
「伝統と文化が、それを禁じている」「神がそんなことは許されない」「とにかくおぞましいのだよ、道徳として」という、慣習と文化と宗教的善悪に基づいて主張される人もいるだろう。
それはやむを得ないものであろう、とも思う。それは同性婚でも、そう主張するかたがいるように。この点も、同性結婚と近親結婚は構造が同じ。


ついでに、蛇足の補足で「たとえば父親がその権力、支配的な雰囲気で未成年の娘の自由意志を奪って、意に反して関係を結ぶのは問題ではないか」という話について。

それは「未成年」や「自由意志を奪って」「意に反して」が問題…というかあからさまに犯罪であろう、というだけ。そしてそれは、血縁関係にあってもなくても同じこと。

ある地域の銭湯は、汚れた体のまま浴槽に入ったり、風呂場内で洗濯も行ったりする人が多かった。そういうトラブルを発生させつ人は地理的関係、そして入浴文化の際からR国人が実際に、多かったらしい。しかし問題がある、禁止さるべきなのは「汚れたままの入浴」「風呂場での洗濯」という行為であって「R国人」の禁止ではない。

それとおんなじ。