実は自分は、どこかのワイドショーの、新聞記事の紹介コーナーで見た話が元。
そこから検索したらこれが見つかったけど、これかな?
カラス、都会を去る ツバメ・スズメも減少 :日本経済新聞 http://www.nikkei.com/article/DGXLZO13630980T00C17A3MY1000/
2017/3/5 2:00日本経済新聞 電子版
都市部にすむ鳥たちに異変が起きている。ゴミをあさるカラスが東京都心から消え、ツバメやスズメなども数を減らしている。カラスの場合は対策が進んだためだが、ツバメやスズメは古い住宅やビルが減って巣に適した場所がなくなってきたことも大きい。一方で、オオタカといった猛きん類やカワセミなどは都市に戻っている。都内の繁華街では、生ゴミをあさるカラスが社会問題になった。だが最近では、我が物顔で振る舞うカラスの……
東京都の調べでは、都内にすむカラスの数は2001年度は3万6400羽だった。15年度には1万1900羽まで減った。都庁に来た苦情も02年度の3820件から15年度は223件に激減した。
研究者らが集まる都市鳥研究会の調査でも同じ傾向が見える。明治神宮(渋谷区)や国立科学博物館の自然教育園(港区)、豊島岡墓地(文京区)の3カ所の緑地をねぐらにするカラスの数を5年ごとに調査。00年に1万8664羽だったのが15年は4816羽に減った。
「01年に始めたカラス対策プロジェクトチームの効果が出ている」と東京都環境局の高木章雄森林再生担当課長はいう。都内のカラスは残飯などの生ゴミを食べる。針金製のハンガーで鉄塔やビルに巣を作るなど、人工物も利用しながら適応してきた。
東京都では飲食店などから出る多くの生ゴミを夜間に収集し、ゴミ集積所にカラスよけネットを設置している。ねぐらの近くにある公園などにわなをしかけ、繁殖期には巣を撤去した。こうした対策の結果、カラスは都心から徐々に姿を消してきた。
都会から姿を消す鳥が増えている。春になると東南アジアから日本に渡ってくるツバメも都市部で減少が目立つ。都市鳥研究会が東京駅を中心とした3キロメートル四方の繁殖状況を5年ごとに調べたところ、1985年は44カ所確認できたが、2010年には14カ所に減った。軒がある古い住宅が取り壊され、マンションなどに変わったためだ。
生息数等の推移https://t.co/Fi6FbUJkII ここ数年近所にカラス増えたなぁ…と考えてて、ハッとなって思い出した都内のカラスが減少しつつあるって話。まかさ都内に住みづらくなったカラスこっちが来てるんじゃないか…? pic.twitter.com/Ol6oAij7Yg
— なーど (@chiba_nerd) 2017年3月18日
上の記事にある、東京都の報告はコレダ
生息数等の推移(取組状況) @tochokankyo https://www.kankyo.metro.tokyo.jp/nature/animals_plants/crow/jyokyo/
東京都は、増えすぎたカラスから生じる様々な被害を防止するため、平成13年度から都市部を中心としたカラス対策に取り組んでいます。
平成27年度の生息数調査の結果とこれまでの取組の成果をお知らせします。・都内における生息数は、前年度に較べ3000羽減少
・カラスの捕獲数は、前年度に較べ約2400羽減少
・都庁によせられたカラスに関する相談等件数は、14年度比約94%減
これについて思うことあり。
(1)
まず、第一に「あの政策、効果を上げたのか!実現したのか!」である。
自分は石原シンタローがカラス対策を宣言したというとき、まぁ石原氏への個人的好悪の念も影響して「ふん、カラス様に石原ごときが勝てると思ってるのかね。せいぜい失敗し、べそをかくがよい。銀行から税金がどうこうとか新銀行がどうこうとかは、まぁ成功するかもしれないけど……、あ、失敗するといえばあんなごみごみしたコンクリートジャングルでかけっこするなんて『東京マラソン』、クーデターの予行演習にはなるかもだが、これも不人気で失敗するだろう」みたいなことを考えた記憶がある。というか時系列ぐちゃぐちゃだが、トータルでいえばそんな感じだ。
ところが結果は銀行系の政策はかげも形もなく、失敗するかと思った東京マラソンはなかなか参加も抽選待ちの大人気…そしてカラスも、減ったわけだ。
(2)
そして第二に、カラスが負けたというのは、たとえばゴジラが自衛隊や科学者により撃退された…という時のような、一抹の寂しさというか。
カラスは、人知のや人力の及ばない、自然の荒ぶる神、脅威であり続けてほしかった。
「知事、ここは苦しいところですが、被害の拡大を防ぐためにも、知事のご決断をいただかないと。」「今ここで決めるのか! 聞いてないぞ!」みたいなアレであってほしかったのだ。
それが、「人間が勝ってしまった」のだなあと・・・
これは、実際のカラス被害をほとんど体験していない、非東京都民だからそう思うのかもしれないが。
(3)
第三に、では人類、カラスに勝つ!として、どんな凄腕の連中がそれをしたのだろう。
もちろん
『そもそも出世に無縁な霞ヶ関のはぐれ者、一匹狼、変わり者、オタク、問題児、鼻つまみ者、厄介者、学会の異端児、そういった人間の集まり』によってであろう、と思うわけです(根拠なし)
通称「東京奇兵隊」。
もちろん、そういう変わり者が集まったイレギュラー軍団であることにくわえ、本家騎兵隊の創設者・高杉晋作が作ったとされる「三千世界の鴉を殺し 主と朝寝がしてみたい」という都都逸にかけている。
このプロジェクトチームが作った、
皆殺しの設計図。
死神の処方箋。
市の商人の閻魔帳。
滅亡への手引書がこれだっ!
http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/nature/animals_plants/crow/project_report/index.html
1 カラスに取られないようなごみの出し方を徹底する。
2 生ごみの量を減らす。
3 カラスにエサをやらない。
5-3 区市町村へ">地域住民をカラスの被害から守るには、地域の実状にあった対策が必要です。ごみの問題をはじめ、カラスの被害を減少させるために適切な対策を取ることが期待されます。
5-4 東京都の役割
カラスの行動範囲は、区市町村の行政区域を越え広範囲におよぶ場合があります。そのため、ある特定の地域でのみカラス対策を実施しても、問題の根本的な解決になるとは限りません。
東京都は、カラス対策のために自ら対策を推進するとともに、都民、事業者、区市町村及び近県等との連携が進むように、次のことに取り組んでいく必要があります。
(後略)
そして独裁者のもと、この計画は発動され・・・・荒ぶる自然の象徴ですら、それにかなわなかったので、ある。
その結果がこれだ。
http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/nature/animals_plants/crow/jyokyo/index.html
それは人類の勝利か。それとも破滅への行進か……いずれにせよ、それは血を吐きながら続ける終わりのないマラソンですよ。
(4)
そして最後、第四に
このプロジェクトに「結果」が生まれ、成功が明らかになったときに、
それを発動した独裁者は失脚、
人民裁判の前に引きずり出されていた、ということだ。
http://www.panorientnews.com/jp/news.php?k=1328
彼の最後の言葉は、「私はカダフィ革命軍指導者だ、私がわからないのか。何をやっている。これはハラーム(アラビア語。禁じられているという意味。イスラム教では神によって殺人が禁じられている)だ。何をやっている。ハラーム・・・。ハラーム・・・」であったという。
陶片に名前が刻まれ、そのコロッセオで罵声と怒号のつるし上げを食らった後に追放されるかつてのディクタトーラーは、最後に警護の兵士から「…こんなときになんだが…あんたのやったカラス対策は、間違ってなかったようだぞ。今、新しい百人隊長がそういう報告をしてるのを聞いた」と耳打ちされる。
そのとき、この独裁者の胸中に去来するものは
なんであろうか・・・・・・・・・・・・・・
ということで、「東京都の対策(など)によって、カラスの絶対数とその被害は激減した」というニュースを聞いて、なんかいろんなものが混じってしまったが、感じたことあれこれです。