INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

「海軍料亭」が火災で全焼。東郷や山本五十六の書も焼けるか。

横須賀の海軍料亭「小松」が全焼 海軍幹部など歴史上の人物の遺品も灰に… - Togetterまとめ http://togetter.com/li/975943



麹町の猿よりはもろこしをきどって

http://senjiyose.cocolog-nifty.com/fullface/2004/12/post_9.html
その1。

昔、唐(もろこし=中国)の国の孔子(こうし)という偉い学者が旅に出ている間に、
廐から火が出て、かわいがっていた白馬が焼け死んでしまった。

どんなおしかりを受けるかと青くなった使用人一同に、
帰った孔子は、馬のことは一言も聞かず、
「家の者に、けがはなかったか」

これほど家来を大切に思って下さるご主人のためなら命は要らない
と、一同感服したという話。

その2。

麹町(こうじまち)に、さる殿さまがいた。

「猿の殿さまで?」
「猿じゃねえ。名前が言えないから、さる殿さまだ」
(後略)

料亭が定休日で、人に被害がなくてよかった…といいたいところだが、孔子様にもなり切れないので、人の安全を喜んだあとで、ちょっとモノも惜しむね(笑)。
まあ、海軍軍人の書とかはかなり揮毫を求める人も多く、あっちこっちに散らばってはいるだろうし、この料亭は有名なので映像記録もだいぶ残っているはずです。


海軍ゆかりの施設が、ゆっくりと朽ちていくのではなく、業火の中で一瞬にして消えていく、というのは、その日本海軍らしい部分もあるのかもねえ、と、むちゃくちゃな感想ながら、思ったりもする。これはすっぱい葡萄だ。



以下の坂口安吾の文章の本意は、そういう意図では全くないだろうが、
同じく、貴重な文化財が物理的に失われたときの精神的な安定剤として役に立つ。
(パルミラで盗賊集団・ISが遺跡を壊した時も思い出した)

法隆寺平等院も焼けてしまって一向に困らぬ。必要ならば、法隆寺をとりこわして停車場をつくるがいい。我が民族の光輝ある文化や伝統は、そのことによって決して亡びはしないのである。武蔵野の静かな落日はなくなったが累々たるバラックの屋根に夕陽が落ち、埃のために晴れた日も曇り、月夜の景観に代ってネオン・サインが光っている。ここに我々の実際の生活が魂を下している限り、これが美しくなくて、何であろうか。見給え、空には飛行機がとび、海には鋼鉄が走り、高架線を電車が轟々ごうごうと駈けて行く。我々の生活が健康である限り、西洋風の安直なバラックを模倣して得々としても、我々の文化は健康だ。我々の伝統も健康だ…
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/files/42625_21289.html