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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

現在、「異世界論壇」が立ち上がっているのである。異世界「論」ブームなのだ(俺の観測範囲で)

自分もその論壇の最末席ぐらいを汚しているかもしれないっすが、客観的に、本当にブームなのなのかどうかはわからない。
twitterはてなブックマークを中心に、しかも自分の興味、観測範囲の中で、そういう話題が多いなー、と思っているだけで、客観的にはブームでもなんでもない可能性は大きい。


しかし、少なくとも自分は、異世界論の定義やら設定論やら、ナニやらをめぐる議論や考察は面白いなー、と思いながら見ていたり話したりしていたのだが、それがいまや一定のスケールを超えて一ジャンル…それも、異世界のファンタジーやSFの「創作物そのもの」ではなく、「異世界をめぐる議論そのもの」が一ジャンルをなしている、と思うのであります。

というかはっきり言って、自分はそっちを中心に読んでいて、異世界ものの創作そのものを読んだ数は、五本の指で数えるほどだ(笑)まあ、数えるにしても、この”異世界”の定義がむつかしくてな…


そこで「異世界論壇」というものが存在している、とここで宣言するのであります。
本能寺の変直後の、ぐちゃぐちゃした甲信越地方の内乱を「天正壬午の乱」と概念づけて命名したら、そこに形ができてくるようなもんだな。

異世界論壇」を読むガイド。

まず一丁目一番地は

◆mizunotori 氏
mizunotori(@mizunotori)さんのまとめ http://togetter.com/id/mizunotori
あたしも、この「異世界論壇」関連のまとめは比較的よく作るが、ごった煮、ばった屋、万屋銀ちゃんな当方のtogetterまとめと違い

mizunotori @mizunotori
ライトノベルの話しかしません。

とはっきり宣言している、専門店だ。それに自分はほとんど自分から議題設定(アジェンダセッティング)はしないが、氏は自らそれができる。第一人者といえよう。
最近のまとめを見てみようか?タイトルだけで面白そうじゃありませんか

超常要素が存在しなくても異世界が舞台ならファンタジー
 
異世界ファンタジー」の定義が変わっている?
 
海法紀光氏による「小説家になろう」系の異世界チート物についての解説
  
この素晴らしい世界に祝福を!」はコンプレックスまみれの視聴者を徹底的にいたわった作品?
  
ライトノベルレーベル・一迅社文庫の編集者による「テンプレ」についての話

いま知ったが、はてなユーザーのお一人なのである。
だが残念ながら昨年2月で更新されていない、主戦場はtwitterに移行したようである。
http://d.hatena.ne.jp/mizunotori/
管理されているもうひとつのブログが、長文の考察を発表する場のようだ。
WINDBIRD ライトノベルネタブログ http://kazenotori.hatenablog.com/


小説家になろう」のWeb小説における異世界ファンタジー類型まとめ - WINDBIRD http://kazenotori.hatenablog.com/entry/2016/02/07/145236
 
小説家になろう」の異世界ファンタジーと『ゼロの使い魔』について簡単な整理 - WINDBIRD http://kazenotori.hatenablog.com/entry/2015/03/23/210155

山本弘

https://twitter.com/hirorin0015
山本弘 @hirorin0015
SF作家。代表作『アイの物語』『詩羽のいる街』『MM9』『BISビブリオバトル部』など。最新作は『怪奇探偵リジー&クリスタル』。

異世界論壇のまとめのコメント欄にも登場すること多いので注目を。
ごくたまにだが、ここから発展させた長文の感想をブログに記すこともある。

山本弘のSF秘密基地 http://hirorin.otaden.jp/

【例】
ファンタジーじゃがいも警察の話 http://hirorin.otaden.jp/e429912.html


◆我乱堂氏

https://twitter.com/SagamiNoriaki
ラノベ読みのweb小説書き。あと漫画読み。古本屋とか営んでたりしてなかったりとか。最近物忘れが激しい。

実作者でもある。
氏は、積極的にリツイートをする派で、だからかれ一人をフォローしていると、広範囲の人の論が読めるところがオトク。


芦辺拓

https://twitter.com/ashibetaku
零細探偵小説家です。仕事はhttp://bit.ly/jfXjYy またの名を森江春策Pと申しまして、ニコマス動画、ラブライブ!、AGC38など、どこでも平均年齢を押し上げてます。

氏の専門はミステリーだけど、異世界論壇は当然、その性質上「ストーリー」や「キャラクター」というものの型や本質みたいな議論にもなっていくじゃない。
それを受けて、自分の経験などを語られることも多い。


はてなブックマーク「アニメとゲーム」togetterカテゴリ「サブカルチャー
http://b.hatena.ne.jp/entrylist/game
http://togetter.com/top/subculture

なんだかんだと、ここを経由して目に入ること多し。



自分がネタもとにしているのは主に、こういうところです。個別にツイートしているかたも多い。


もちろん「はてな」だけでも、こういうことを論考している人は多いはずなのだが、ごく直近の「異世界論壇」(勝手に定義すんな)の論がまとめて読めるところ、あったら逆に教えてください。



そういえば以前、

「GATE」は議論を呼びそうな作品(てか既に呼んでる)作品なので、反響をまとめるポータルが要るのでは - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20150729/p3

と思いついて、試作したことあったけど、結局それ以上なんにもならずに尻切れトンボだったなー。



まあ、今回はそういうのをずらっと完璧に作ることが目的ではない。
異世界の設定や定義などを考察する、「異世界論壇」というものがネット上にあり、それを読むと楽しい!!!という個人的定義を押し付けるためのもので、あります。


昔だったら、別冊宝島あたりが「異世界の本」なんてムックをつくってくれたんだろうけどね…。

おまけ 当方のtogetterやブログより

http://togetter.com/id/gryphonjapan
なんだが、それ系へのリンクを貼った、「まとめのまとめ」である初出や設定考察の文章へのポータルまどめがある。

http://togetter.com/li/902024
をご覧ください。

ちょっと前のまとめだが、本来そういうものではない作品を「これも異世界ものだな」と強引に”見立てる”ことで、逆に異世界ものの特徴が見えてくる感じがする…という、このまとめも参考になるかも。

「まるで異世界召喚」「内政チートや」…名著「ルワンダ中央銀行総裁日記」は「ライトノベル的に面白い」という切り口に反響 - Togetterまとめ http://togetter.com/li/876831

この記事前後の、はてな内その他での「異世界論壇」な記事

基本、ホットエントリ経由。教えてもらったり、記事からさらにリンクがあったりも。

異世界転生系コンテンツと21世紀の「浄土信仰」 - シロクマの屑籠 http://p-shirokuma.hatenadiary.com/entry/20160212/1455256800

なぜなろう小説に異世界ファンタジーが多いのか - orangestarの雑記 http://orangestar.hatenadiary.jp/entry/2016/02/13/132816

後藤寿庵
id:enemyoffreedom さんにブクマで教えてもらった。
小説家になろう」で見かける転移物と転生物 http://juangotoh.hatenablog.com/entry/2015/12/17/210910

仮想と現実 http://juangotoh.hatenablog.com/

小説家になろう」で異世界転生が多いのは、単純に二次創作の人気ジャンルとして残っただけという可能性はないのかな - 法華狼の日記 http://d.hatena.ne.jp/hokke-ookami/20160213/1455406903

転生トラックの元ネタを探しに行った - カトゆー家断絶 http://katoyuu.hatenablog.jp/entry/reincarnationtruck

何で日本の一般人が考える「異世界ファンタジー」のイメージは画一化したのか? - Togetterまとめ http://togetter.com/li/952223