マーク・トゥエインが『アーサー王宮廷のヤンキー』の元ネタとしてパクった、(多分)世界で最初に書かれた「中世で現代文明を駆使して無双する」小説『幸福の島』の日本語訳を、KDPで販売開始しました。 https://t.co/8LTJB0SPPe via @amazonJP
— カスガ (@kasuga391) 2017年6月11日
この短篇については以前から何度かツイートしてましたが、本国アメリカでもほぼ忘れられた作品になってますし、今後日本で翻訳出版される見込みはまずないだろうと思ったので、自力で翻訳してみました。
— カスガ (@kasuga391) 2017年6月11日
- 作者: マックス・アデラー
- 発売日: 2017/06/09
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4月にもこの話題があり、こう語っている、。
冒頭以降はコピペで
そういや以前もちょっと書いたけど、アーサー王時代のまま文明が止まった島に現代アメリカ人の教授親子が漂着して無双する『幸福の島』(1882年)という、『アーサー王宮廷のヤンキー』(1889年)の元ネタになった話があるんだよ。
— カスガ (@kasuga391) 2017年4月15日
カスガ @kasuga391 4月15日
私がこの小説で一番好きな場面は、愛しあう騎士と姫のために教授が電話を引いてやる場面でもなく、悪役の騎士が教授の作った蒸気船を調べようとして自爆する場面でもなく、王から近代技術を教えてくれと強引に頼まれた教授が社会学の講義を始め、聴衆が全員眠り込んだ隙に逃げ出す場面だ。gryphon(まとめ用RT多) @gryphonjapan 4月15日
アーサー王を書いた自分のブログ記事http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20150825/p2 …と、初出ポータルhttp://togetter.com/li/902024 に収録しよう。
カスガ @kasuga391 4月15日
ども、収録ありがとうございます。
チャールズ・ヒーバー・クラークの『幸福の島』はhttp://archive.org で読めますが、残念ながら邦訳は存在しないみたいです。
https://archive.org/details/fortunateislando00clariala …
カスガ @kasuga391 4月15日
トゥエイン自身は『アーサー王宮廷のヤンキー』は『幸福の島』と無関係だと主張していましたが、設定の類似のみならず、現地人を煙草の煙で驚かしたり、甲冑の騎士にレボルバーで対峙したりなど、類似する場面が二作品には散見でき、この件ではクラークの言い分に理があると思います。
カスガ @kasuga391 4月15日
クラークとトゥエインは1870年にトゥエインがクラークの書いたニトログリセリン爆発の記事を元ネタに「模範少年物語」を書いた時からずっと険悪で、お互いに相手のことを「盗作屋」と罵り合っていたそうです。
しかし、初出のアイデアはともかく、その後の文学史に名を残し、SFとしてどっちが後世に影響を残したかはいうまでもない。
・・・・・・・だからこそ、彼にも花束を。
異世界の文明チート話過去記事。こういう点から興味を持っています
間もなくアニメが始まるという「まおゆう」と平野耕太「ドリフターズ」って隣接ジャンルやねん http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20130104/p2
「ピラミッドからきちんと知識を積み上げてけば、人類は火星にも行けたはず。どこかで『伝承失敗』があった」 -http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20150823/p4
「まるで異世界召喚」「内政チートや」…名著「ルワンダ中央銀行総裁日記」は「ライトノベル的に面白い」という切り口に反響 - Togetterまとめ http://togetter.com/li/876831
「歴史改変」「文明チート」の元祖?マーク・トウェイン「アーサー王宮廷のヤンキー」はすごいらしい…そこから色々考える - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20150825/p2
SF(ファンタジー)に「異世界内政チート」があるように、時代小説も「建設もの」ブーム?(日経新聞より) - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20161104/p2