ついつい、次の号が発売になってから紹介する形で申し訳ないが、それでもメモ代わりに書いておきます。
特集「俺たちの心を震わせたマンガたち」
- 出版社/メーカー: クレタパブリッシング
- 発売日: 2015/09/11
- メディア: 雑誌
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【プロローグ】 昭和40年男的マンガ体験とは? 【ジャンプ】 すすめ!!パイレーツ ドーベルマン刑事 コブラ 【チャンピオン】 マカロニほうれん荘 がきデカ エコエコアザラク ゆうひが丘の総理大臣 【マガジン】 1・2の三四郎 翔んだカップル 愛しのボッチャー 【サンデー】 がんばれ元気 まことちゃん 【週刊少年キング】 超人ロック 【エピローグ】 少年マンガ各誌の魅力を探る。
1970年代、第二次ベビーブーマー世代の回顧や検証に焦点を当てた「昭和40年男」、通算33号が「マンガ特集」だった。
作者に、あるいは担当編集者に話を聞いていて、非常に読み応えもあったし資料的にも貴重だろう。
ただ、多くの先行研究やインタビューもあるし、感想も多いので、もうひとつ別の企画のほうを。
「俺たちを魅了した、ミクロマンの壮大なる世界。」
ここでの特集からメモ。
・登場するやいなや大ヒットを記録し、車や宇宙船、ロボットなども次々発売されていった。
・いわゆる「世界観」が壮大で、広がりやバリエーションがあった。
・開発の経緯は、それまでタカラの主力だった「変身サイボーグ」の人気にかげりが出たこと、オイルショックが昭和48年に発生したこと。
・サイボーグの素材ABS樹脂も、石油ショックで高騰⇒「じゃあ既存のおもちゃを小型化しよう!」
・はじめはGIジョーをそのまま縮小したミニチュアからはじまり、13cmのその試作品を10cmまで小型化。
・この小型化のためには、やはり試行錯誤があった。ドイツの精密工作用のこぎりを輸入至り、関節は0.1mm単位で削ったり…
・「GIジョー」より、「変身サイボーグ」の方向性で行こうとなった。SFのほうが世界観、遊びの幅が広がる。リカちゃんハウスなども参考になった。
・素材は技術的な都合でABS樹脂から、ポリアセタール樹脂になった。だがこの樹脂の透明はない。そんな苦労もあった。
・ミクロマンは、都合により10cmにしたのではなく、10センチが必然な設定、世界観を構築した。以下、設定の一部を地球から遠く離れた惑星・ミクロアースの住民が、惑星爆発にともない地球に到着。そこで、平和を願う地球のこどもたちと協力し、巨大な悪に立ち向かってユートピアを築こうとする…
・発売1年後、テレビマガジンでマンガも始まりさらに話題を呼んだ。
・足や背中に穴をあけ、ジョイントで乗り物や基地と合体させるというアイデアが画期的だった。乗り物をぜんまいやモーターで動かしても、乗っている状態に出来るし。
・ミクロマンはその後、アメリカでも「マイクロノーツ」として大ヒット。ここからダイアクロン⇒トランスフォーマー、になったのだ、と。
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私の個人的な思い出話をいうと、この後のシリーズで、新キャラとして「世界の遺跡から飛び出した新ミクロマン」が登場したはず。
イースター島のモアイ像とか、英国のストーンヘンジとか…そして日本からも堂々「遮光器土偶」からミクロマンが飛び出し、はっきりいって今でもその連想なしにあの土偶を見られない。どうしてくれる(笑)。
ま、そんなことで、店頭にもう無いところで紹介して申し訳ないが、今でもあるところにはあるだろう。
さっき言ったように、メインのマンガ特集も一読の価値有り。
あと、ロボコン特集もよかた。