INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「男は盗撮するからプリクラ立入禁止」「外国人は揉め事多いので部屋貸さない」…『XXは○○だ』を、数や割合で「みなして」いい範囲は?

この前は

今年は「消毒の父」ゼンメルワイス没150年。大発見が報われなかった悲劇の医師に花束を。 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20150331/p1

を多くの人に読んでもらってありがとうございました。
実は、そこから派生してちょっと展開しようと思った話があります。
それは後半部で書いた、「疫学」というものに関係してくる。


そして話はとぶ。それも、かなりあさっての方向にとぶよ(笑)

【外国人入居拒否】 法務局、人権侵犯認めず アパートの「外国人不可」 仲介の大学生協は謝罪  : 47トピックス - 47NEWS(よんななニュース) http://www.47news.jp/47topics/e/263652.php
 
入居を希望した京都市のアパートが「外国人不可」のため、賃貸契約できなかった欧州出身の20代の留学生が、法務省の京都地方法務局に外国人差別だとして救済措置を求めたところ、法務局は「人権侵犯の事実があったとまでは判断できない」と退けた。
(略)

男だけではゲームセンターでプリクラも撮れないという事実 - Togetterまとめ http://togetter.com/li/799347
 
お前ら軽くスルーしてるけどこれ普通に男女差別だからな。なんで男子がプリクラ撮っちゃいけないんだよ。おかしいだろ?男女平等にうるさい今でもこんな身近に男女差別はあるんだぜ

上のニュースや写真の個別事例には直結しないけど、仄聞する話としては、なぜに連中が拒否をするのかについてはこんな理由が語られることが多い。

『プリクラに来る男【の中に】は、盗撮や強引なナンパなどをする【人も多い】から禁止するのだ』
 
『外国人の入居者【の中に】はごみ出しや騒音などで地域のルールを守らず、また外国に戻れば実質上家賃その他を取立てるのが難しいことを悪用する【人も多い】から賃貸契約を断るのだ』

と……。
これはさらにぶっちゃけて広げれば「女性専用車両」やら「入れ墨をしている人の入浴、プール、海水浴禁止」というテーマにもつながるのでありましょう。

なんでゼンメルワイスの研究と同じかといえば、「Aの人にはBが多い」ということを数量的に見つけて、関連付けるという点では同じだからだ。
死体に触った人が多い病院で産褥熱の死者が多いなら、まず触った手を洗え。白米を食う人にかっけが多く、玄米を食う人に少ないなら、まず米ぬかに何かある。

数量的な思考だ。統計的な思考だ。
というか、自然な思考でもある(笑)。



そういう点では
「入れ墨をしてる人は反社会的な組織に属している人間が多い」

「列車、プリクラ機器周辺での、痴漢や盗撮の加害者は男が多い」

事実だろう。厳密な統計を知っているわけではないけど
では
外国人の入居者と、各種トラブルの関係は??


私見】 仮に外国人入居者のトラブル発生が多くとも「ムリにでも」それを考慮条件から外す、という選択をすべきだろう。


「小言幸兵衛」じゃないが、大家が自分の利益を最大とするために入居者を自由に条件付けできるなら、いくらでも無体な条件をつけることができる。

それを防ぐためには、外から枠をはめるほかは無い。
たしかに厳密に記録をとれば、外国人のほうが入居トラブルは多いのかもしれない(違うかもしれない)。だが、仮に多くあっても、「だから外国人には貸さない」というのは「禁じ手」とすべきものだと思う。
「そんな枠をはめられるなんて真っ平だ」、というなら、家・部屋を貸すというマーケットから退場するべきなのだろう。そこから生じるリスクをどこかで吸収できる人のみが、このマーケットに参加できる。
それは工場を作ってものを製造し、それを売ろうという人は、否応無く排ガス規制などをクリアしなければならないのと同様だ。あるいは、企業が今は採用の際、本音はどうであろうと、特殊な事情でもない限り、未婚や容貌の美醜、国籍などを条件にはできなかったりするのと同じだ。

まぁそうなると、企業が巧みにそういう裏の条件に適合するように採用基準を工夫(?)するように、一見問わないように見えて問うような条件が出てくるかもしれない。「廻ってくる日本語の回覧板を不自由なく読めて意思疎通できる方」みたいな条件にして、断りたい相手にはわざと難しい文章の回覧板を見せてテストするとか…ただ、そういう風な姑息な手段であっても、堂々と外国人だから、で断れるよりは進んでいるだろう。


北海道では。、銭湯が「やってくるロシア人が実際に、日本の入浴マナーと相当違っていてトラブルが発生する」という事例の結果「外国人」「ロシア人」を<一律に>入浴拒否した。

その結果。

http://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/644/008644_hanrei.pdf

 Oは,開業当初は外国人の利用を全く制限しておらず,開業直後,主として小樽港から入国するロシア人船員らが来店していたが,彼らは,土足で入場する,浴室に酒を持ち込み,飲酒しながら大声で騒ぐ,身体に石鹸を付けたまま浴槽に入る,浴槽に飛び込むなどの迷惑行為をすることが多く,他の利用者からの苦情が相次いだ。
苦情を受けた場合,Oの従業員は,当該迷惑行為者に注意をするが,言葉が通じないため十分な意思伝達ができないことが多かった。また,日本人の利用者からOに対し,外国人が入ってくると脱衣場や浴室のサウナ内に強烈な体臭が立ちこめるので我慢ならない,外国人の中には皮膚病の患者らしき者が目立つなどの苦情も寄せられていた。
被告Aのグループ企業が経営していたサウナ風呂では,ロシア人と思われるグループが来店し,上記のOで行われていたような迷惑行為を行うことが多かったため,利用者が日に日に減少し,経営が成り立たなくなり,結局廃業を余儀なくされた。
これらの経緯を踏まえて,被告Aは,外国人利用者を受け入れることによってOが経営難に陥る危険性が極めて高いと判断し,当分の間,外国人の利用を拒否するとの方針を決め,平成10年8月18日からこれを実施するようになった。そのころ,正面玄関に「JAPANESE ONLY」と記載した看板を掲げ,平成11年12月ころからは「諸事情により外国人の方のご入場はご遠慮いただいております。今後の対応については検討中でございます。」旨の看板を掲げるようになった

被告Aは,入浴マナーに
従わない者に対しては,入浴マナーを指導し,それでも入浴マナーを守らない場合は,被告小樽市や警察等の協力を要請するなどして,マナー違反者を退場させるべきであり,また,入場前から酒に酔っている者の入場や酒類を携帯しての入場を断るべきであった。たしかに,これらの方法の実行が容易でない場合があることは否定できないが,公衆浴場の公共性に照らすと,被告Aは,可能な限りの努力をもって上記方法を実行すべきであったといえる。そして,その実行が容易でない場合があるからといって,安易にすべての外国人の利用を一律に拒否するのは明らかに合理性を欠くものというべきである。しかも,入浴を希望した原告らについては,他の利用者に迷惑をかけるおそれは全く窺えなかったものである。
したがって,外国人一律入浴拒否の方法によってなされた本件入浴拒否は,不合理な差別であって,社会的に許容しうる限度を超えているものといえるから,違法であって不法行為にあたる。

ジャパニーズ・オンリー!(Japanese only!)繰り返さないために。(にしゃんた) - Y!ニュース http://bylines.news.yahoo.co.jp/nishantha/20140319-00033699/

では、プリクラ機器や女性専用車両への男性立ち入り禁止はいうと…

結局、「男性立ち入り禁止」は「これまで統計的に男の痴漢が多かったから」を根拠に、「男」一般を規制する仕組み。それでOKか?


入居拒否の記事に付いたブクマで……

http://b.hatena.ne.jp/entry/www.47news.jp/47topics/e/263652.php
プリクラの男性差別が許されるんなら入居時の外国人差別も許されるんじゃないの
 
 
プリクラで「男性」全体を立ち入り禁止にする話と、今回の「外国人」全体を入居不可にする話は全く同じ構図にみえる。手間のかからなさやコストから差別を選ぶことを肯定する意見はプリクラのブコメでかなりいた。


まぁ、そうなんだよね。
ただ、男子トイレと女子トイレ、男子更衣室と女子更衣室はごく自然に、設置も使用も分離されているわけで……両性間には、性的な視線の、意識のやりとりがあるというのは、統計であると同時に、生物学的な根拠がある……から、なにかしらの合理性があり、「外国人には貸さない」「ジャパニーズオンリー」とは違うのだ、ということなのかな??

ただ、生物学的な「性的な欲望」を根拠に、一律に禁止や分離をするとなると、服を着用しないとかやっぱり限定された条件じゃないといかんのではないかと思いますね。

法律的な議論の中で、「プリクラを男性禁止にする」が不法行為でないとされるのは、相当に難しいような気がしますです。

統計的、易学的にはこれも正しくないわけではないない。

(これはたぶん、「歴代アメリカ大統領はフリーメーソン」というオカルト的陰謀論のパロディ、だが「そりゃ、嘘じゃない」のもまた事実だ(笑)。ただヒラリー・クリントンが大統領選で勝利したら、このギャグも御用済みとなるな(笑))

アメリカにおける「職務質問と対象人種の偏りと、『そうする根拠はある』という議論」

http://www.nhk.or.jp/kokusaihoudou/archive/2014/12/1215.html
樺沢デスク
「人種差別という側面とは別に、実際に黒人が容疑者の中で多くを占めるという現実もあるわけです。
取り締まりをやっている警察官としては、そういった意味でどうしても先入観を持ってしまいます。


こちらをご覧ください。
これはニューヨーク市がまとめたものなんですが、ニューヨークで去年(2013年)1年間に逮捕された容疑者のうち、黒人が占める割合は55%でした。」

有馬
「全人口での割合は25%ですが、犯罪における割合は55%ということですね。」

樺沢デスク
「そうですね。
ニューヨークでの黒人の人口はおよそ25%です。
つまり、人口比のおよそ2倍にあたる黒人の容疑者が逮捕されているわけです。
これを強盗事件に限って言いますと、その数は実に70%に上ります。
警察官が職務質問で黒人を疑ってかかる背景には、こうした数字の裏付けもあるわけです。
しかも銃社会アメリカでは、毎年、警察官が捜査中に銃などによっておよそ数十人、死亡しています。

http://www.sankei.com/world/news/141207/wor1412070037-n1.html

 「私は警察から3カ月間で14回も職務質問されたことがある。皮膚の色が黒くないあなたに、この屈辱は分かるまい」。ファーガソンの音楽家ミリヤード・スミスさん(32)は苦渋の表情で語った。米紙USA TODAYによれば、黒人は白人に比べて逮捕件数が10倍以上に上り、職質対象になりがちだ。とはいえ、真面目に暮らす黒人たちの間で差別的な扱いを受けているとの不満は強い。

 ミズーリ州当局によれば、黒人運転者が車内捜索を受ける例は白人の12倍という。

http://radio-critique.cocolog-nifty.com/blog/2014/12/28-e8e1.html
You're 28 times more likely to be stopped and searched in London if you don't have white skin, because we're still really racist.
(ロンドンでは 白い肌でない場合 職務質問を受ける確率28倍。私たちは今でも心から人種差別しています。)

http://blog.goo.ne.jp/azianokaze/e/f0de9255dddbc30ee5fcc3e5d9572b19

【外見などから不法移民かどうか職務質問できる】
「移民国家」アメリカの不法滞在者数は1080万人と推定されており、その6割弱がメキシコ系だといわれています。
2010年4月、メキシコとの国境に接し、多くの不法移民を抱えるアメリカ・アリゾナ州で、不法移民を取り締まる警察官の権限を拡大した移民法が成立しました。

****不法移民取り締まり厳格化=米大統領の批判無視−アリゾナ州****
米南西部アリゾナ州のブリュワー知事は23日、不法移民を取り締まる警察官の権限を拡大した移民法に署名した。オバマ大統領は人権侵害につながる恐れがあるとして、批判していた。

署名された同州の移民法は、不法移民の逮捕、強制送還を容易にするために、警察官は犯罪に関与した疑いがなくても、外見などから不法移民かどうか職務質問できる。在留許可証を携行していなければ、犯罪として扱うことも可能になる。
(略)
【大部分を違憲、ただし、「核心」の部分は合憲】
オバマ政権はアリゾナ州民法憲法違反であるとして、施行を差し止める訴訟を起こしていましたが、25日、連邦最高裁アリゾナ州民法の大部分を違憲とする判断を下しました。
しかし、最大の争点となっていた「不法滞在が疑われる人物に対し、警官に身分確認を義務付ける条項」については違憲とまでは言えないとして、これを容認する判断となっています。