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11月末に、思うところあって、「イスラーム国」について新書を急いで書くことにしました。それ以来、海外出張なども挟んで、実質的な執筆時間が極めて少なかったのですが、奇跡的に完成。昨日までに校正・再校も済ませ、完全に著者の手を離れました。
タイトルは『イスラーム国の衝撃』と決まりました。1月20日に発売です。
当初『イスラーム国の思想と行動』としていたのですが、それでは最近の新書としては固すぎますね。編集部にあっさりスルーされてこうなりました。
まあ確かに、今回は「衝撃」でいいでしょう。私自身が6月の「イスラーム国」の台頭に際して執筆した『中央公論』への寄稿でこのタイトルを使いましたし。
もちろん今頃になって「衝撃だ衝撃だ」と騒いでいる本ではなく、思想史的に、あるいは中東地域研究や国際政治学の視点で、どのようにこの「衝撃」が生じたのか、どの意味で衝撃的なのか、分析したものです。「正しく驚く」ことによって、驚きすぎない、実態以上に騒がないようになる効果もある…
ただ、上の記事はふつうの新刊紹介ではなく、そこから続く「あるべき新書とは」の話がやたらと興味深い。
そもそも最近の新書という出版媒体の運用実態については多大な疑問を持っており、折に触れ機会があるとその疑問を記してきました。正直に言って、「こんな媒体なら書きたくない」と思ってしまうことの方がここ数年は強くあり、軒並み依頼を断っていました……
(略)
新書の最近のあり方を批判しているのは、新書には本来もっと良い使い道があると思っているからです(たとえばちくま新書にはちくま新書の使い道がありますし、それを維持している面があると思います)。本来のあるべき新書の水準を提起する実例を示して見せる…
一方で「イスラム国は軍事的には退潮過程」という見方も。
【中東TODAY】
NO3356『意外に早く終わるIS(ISIL)のシリア・イラク戦闘』 [2014年12月05日(Fri)]
http://blog.canpan.info/jig/archive/5292
NO3355『イランがイラク北東部のIS空爆』 [2014年12月04日(Thu)]
http://blog.canpan.info/jig/archive/5291
NO3562 『どうやらケリが付き始めたISとの戦争』 [2014年12月10日(Wed)]
http://blog.canpan.info/jig/archive/5298
NO3571『追い込まれるIS(ISIL)内部衝突も』 [2014年12月22日(Mon)]
http://blog.canpan.info/jig/archive/5308