http://blog.canpan.info/jig/archive/5973
外国人ビジネスマンに対して、ハンガリーは300,000ユーロ以上を、ブルガリアは512、000ユーロを国債購入に投資してくれれば、永住権を与え、健康サービス、教育、ビジネス・アドバイスなどをするというものだ。
ハンガリーの場合はこれに加え、ハンガリー人として、7年以内にEUパスポートを、取得することが出来る、というのだからたまらないだろう。しかも、投資した金額は無利子ではあるが、金額の増減無しに、5年後には引き出すことが、できるというのだ。
このニュースを報じたのは、トルコのサバー紙だがさもありなん、という感じがする。それはEUへの容易なアクセスが、可能になるからだ。彼らは30万ユーロを投資し、永住権を得てしまえば、EU諸国への出入りは、自由になるということだ。
既に世界から、2000人の人達がこの措置を受け入れ、出願手続きをしているということだ。トルコからも150人が書類を提出しているし、既に、世界全体では500人が,トルコからは35人が、永住権を与えられている。
国籍や永住権とは、それだけでひとつの「護身用具」「安全装置」であり、それを欲しがる人、それも別の国のものを「念のため」に持とうという人を批判する気にはまったくなれない。祖国が非民主的だったり、経済的、安全保障的な危機・リスクがあるのならなおさらだ。
投資や寄付で永住権や国籍を得られる国はほかにもいろいろあったと思うが、そうかEU加盟国なら「EU」がおまけについてくるわけだ。
これはほかのEU諸国も、苦々しい思いで見るだろうな・・・・・・・
おもえばベルリンの壁を崩壊させたのは、東側から”離反”したハンガリーが中立国オーストリアとの国境を開放、東ドイツ⇒ハンガリー⇒オーストリア⇒西ドイツがフリーパスになったおかげで「もう壁を閉じていても意味がない」と東ドイツが白旗を挙げたからだった。
http://www.nhk.or.jp/archives/nhk-archives/past/2004/h040606.html
■NHKスペシャル
「ヨーロッパ・ピクニック計画〜こうしてベルリンの壁は崩壊した〜」(89分)
1993年(平成5年)12月19日放送
1989年11月9日、東西冷戦の象徴だった「ベルリンの壁」が崩壊しました。誰もが予測しなかったこの歴史的大事件は、わずか数人の男たちが仕組んだ奇抜な計画から始まりました。「ヨーロッパ・ピクニック計画」と名付けられたその計画は、オーストリア国境に接するハンガリーの小都市ショプロンで、東西の住民の交流をうたったイベントでした。しかしこのイベントの最中、自由を求める大量の東ドイツ国民が西側のオーストリアに脱出したのです。この事件をきっかけに東独の亡命者は奔流となり、やがてはベルリンの壁をも突き崩し、東西ドイツの統一へと進んでいくことになります。
この番組は、ハンガリー共産党幹部たちが極秘に進めた策略とそれを巡る米ソ、欧州各国指導者たちの虚々実々の駆け引きを、多数の関係者の証言と膨大な極秘文書から導き出した大型スクープ・ドキュメンタリーです。
そのハンガリーが、「国債を高額購入した人にはだれでもEUパスポート与えます」という制度をはじめるという皮肉・・・・・・・・・