と、SAPIOで発表した。
amazonでは予約とかしてるかな…まだみたいね。
しかし、SAPIOはそんなにペースが速くないとはいえ、通常連載と一緒にかきおろしもやれるのは秋元治と同世代の漫画家としては、やはり仕事量という点ではたいしたものだ、と思う。
画力やドラマ構成の力も、自分は昔の小林作品をほとんど知らないんだけど、あの年でなんかすごく向上を続けてるようにも思うな。
しかし、どんな論調になるんだろうね? イスラム国の問題をも、ここで語ってるらしいけど。
現在の頭山満伝は、亜細亜主義者の「立場の根本的な矛盾を、人間的魅力で塗りつぶしてスキマを埋めてしまう」という欠陥を、逆に頭山の魅力を描くことで浮き彫りにする、という、別方向から「成功」してると思う。
- 作者: 小林よしのり
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2014/01/08
- メディア: 単行本
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漫画家・小林よしのり氏の大人気シリーズ『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版。
今日、我が国の指導者たちからは「アジアの成長を取り込む」という文句がしきりに発せられる一方で、日本はアジアの中でどうあるべきか、どういう形でリーダーシップを発揮していくのか、その思想や戦略が具体的に語られることはほとんどありません。
明治から昭和まで日本における政治・思想に多大な影響を及ぼした政治結社「玄洋社」の中心的人物である頭山満は「アジア主義」を掲げ、いたずらに西洋列強を模倣することに警鐘を鳴らしていました。
当時、日本は江戸幕府が列強と結んだ不平等条約に苦しんでいました。ところが、大隈重信ら藩閥政府が不平等条約の改正に動きましたが、実態はむしろ「改悪」でした。明治維新の元勲・西郷隆盛の思想は藩閥政府には受け継がれず、欧化政策を推し進めていました。
国会もまだ開設されていないそんな時代に、藩閥政府の政策に異を唱え、欧米の帝国主義から日本とアジアを守ろうと頭山満とその仲間たちは奔走しました。彼らの軌跡を振り返り、敗戦によって分断され、忘れ去られた日本人の思想史に光をあてます。