こんな事件が起こるとはまったく夢にも思わないまま、きのう偶然にもイスラム国に関する記事を一本書いた。
カリフ復活とイスラーム国(IS)を材料に「国・忠誠・正統性」とは何か―をあらためて考えてみる -http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20140817/p4
この前半部分が偶然、過去のネット上の「イスラム国」関連記事のリンク集になっていました。
今回の事件で、一からISのこと…前身はISIL、あるいはISIS・・・を知りたい人はどうぞ。
上のURLからリンクが飛んでいます
・「イラクで反政府派が大攻勢」ーその経緯と分析
・カリフ再興に沸き立つ人々
・「カリフ制再興」宣言(IS)を読む~専門家の連続ツイートを中心に
・「差別されるイスラム」と「残虐なるISIS」をめぐって
・米空爆、少数者迫害説…カリフ国家「イスラム国(IS)」の現状と考察
・池内恵「急転するイラク情勢において留意すべき12のポイント」『中東協力センターニュース』2014年6/7月号(第39巻第2号)
・池内恵 今年のラマダーン・ドラマ、イチ押しは「実写版・カリフ制イスラーム国家の再興」
・池内恵 米国のイラク北部限定空爆の意図と目標
・【SYNODOS】カリフ制樹立を宣言した「イラクとシャームのイスラーム国」の過去・現在・将来/郄岡豊
今回とは状況が違うが、漫画でイスラム軍閥勢力の人質になった体験を語る「常岡さん、人質になる」を紹介
ん?片方は電子書籍か?再発売されているな。
- 作者: にしかわたく,岡本まーこ,常岡浩介
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2011/08/31
- メディア: 単行本
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アフガンで“タリバンに拘束された!”と報道され、157日間拉致されていたジャーナリスト、常岡浩介氏の拉致〜解放〜帰国までの人質騒動を描いたコミックエッセイ。マスコミ報道のおかしさ、人種のギャップ感、真実の取り違いなどをコミカルに描き、事件以来はじめて、真相と真実を明かした問題作!?が登場。
- 作者: 常岡浩介,岡本まーこ,にしかわたく
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / エンターブレイン
- 発売日: 2014/03/11
- メディア: Kindle版
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ぐーぜんにもハウスシェアをしている同居人が漫画家、イラストレーターで、解放して帰国後、そのまんま経験談を漫画化した。だから「知り合いが拉致されたとテレビで報道されびっくりする日本の風景」もよく描かれている。
持っているのだが、すぐには見つからん(いつものこと)。
ここでも「ムスリムだと証明するためお祈りをやらされる」話や「見張りはすごくヒマなので、じっくり話し込む」とか「指揮官がスマホを買って自慢したのはいいが設定がわからず、その設定をしてあげるふりをして外部にメッセージを発する」などの挿話がいろいろある。
この機会に参考として読んでみるのもいいかもしれない。
twitter上では39000人近いフォロワーを持つ有名人だ。
https://twitter.com/shamilsh
過去記事ふたつ
「シリア討つべし!」論に立つ日本知識人続々。…だが、例の「お前が行け論」が仮に有効なら、彼らは?? - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20130920/p2
たった1年前「シリア・アサド政権軍への、(アメリカによる)武力攻撃に賛成。アサド政権を打倒せよ」は、日本人知識人だけでこんなにいた。今回のISによって拘束されてた人が、もし自由シリア軍と行動をともにしていた、一員だったという報道が事実なら、それがどんな思慮や冷静さの欠如や、子どもっぽい英雄心、冒険心であっても、「アサドを倒すための自由シリア軍参加を賞賛する」とはならんのだろうか。もっともISも反アサドであり、自由シリア軍とはちょっと内輪もめで、ちょっと殲滅しあっているだけではあるらしいのだが…
あ、でも「自由シリア軍は『反イスラーム』だ」とも言われている。
https://twitter.com/HASSANKONAKATA/status/501039130160005122
辺見庸氏「自分も元気だったら、パレスチナの義勇兵になっていたかも」 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20140808/p2
数日後に、似たような話が出てくるとは。