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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

「BL」「二次創作」という用語の発生時期や造語者って確定できる?(日曜民俗学)

おかげさまで、うちの中だけで細々とやっていた【日曜民俗学】の外部へ向けての再デビューとなった

日曜民俗学「シャツをズボンに入れるのはダサい」はいつから?「アオイホノオ」を機に再調査。人力検索も使って - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20140727/p4

はブクマや連動質問箱も含めて
http://b.hatena.ne.jp/entry/d.hatena.ne.jp/gryphon/20140727/p4
http://q.hatena.ne.jp/1406420248
http://b.hatena.ne.jp/entry/q.hatena.ne.jp/1406420248

大盛況、大成功となり、貴重な指摘や論考がひとつづきのコンテンツとしてネットに生まれました。何かの文化的貢献をしたことに、きっとなると思います。(俺は貢献してないが)



さて、同じような「日曜民俗学」の案件として「新語の語源探し」も当方ではやっています。
なんどかヒットも過去には放った感ある。

■「スクールカースト」という言葉はすっかり定着したっぽいが、はや語源も初出も不明になりそう(・・・だったが手がかりを得た(追記))
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20120902/p3
 
■「一択」は、いったくかいちたくか知らないが・・・このまま残る言葉かな?(日曜民俗学
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20140215/p3

そんな類例のひとつだが、夜中にふとネットを見ていて、この語源のことについて考えた。
ボーイズラブ(BL)」
「二次創作」
この二語、についてである。


おかげさまで(?)、ブログを始めてからいろいろなところを見ているうちに、こういう言葉を知ったわけだが、「あっ、これは最近の造語だよな」感が、この二語に着ついては実感としてある。

というのはまず「二次創作」、以前もかいたが、自分には、シャーロキアンの経験がある。過去の文献は…以前のリンクを引用しよう。

http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20140525/p2
自分はそんなにその世界に親しんでないので「二次創作」というのが今そんなに増えたり目立つのかは正直分からないのだが…ただしシャーロキアンの端くれでもあるから「ああ、ホームズパロディ、パスティッシュのたぐいね」とすっと変換すれば腑に落ちるところだ。(そういえば以前は「二次創作」なんて言葉なかったんじゃないか?「パスティッシュ(世界観を尊重した二次創作)」「パロディ(少し風刺やメタも入った二次創作)」だったよね。)


ボーイズラブ、BLは…ファンロード読者にとってはいうまでもない。80年代末ごろは「やおい」と言われていたんだぞ。「ヤマなし、オチなし、意味なし」と自嘲、謙遜したところから生まれた…ってどや顔でいうほどの知識でもないな。
まあ同誌でもこちらは、「なんとなく、ご縁のない世界のようだ」的な警戒感はあってそういうところは読み飛ばしていたが、その侵食具合がすごかったんだよ、大事典とか「見せましょう」とかにさ(笑)。


ま、それはともかく、かつては、そういう言葉でこれらのものが表現されていたはず。
さて、それが新語に「変わった」のだろう、それも最近…ということだけは、自分の知見から有力仮説として扱わせてもらう。


んで。
ではどこのだれが、そんな新語を造語したのか。
辞書製作物語「舟を編む」の、映画版のほうでは「BL」という単語を辞書編纂を指揮する碩学の教授がまったく知らず「用例採取!」と喜ぶ場面がありましたなあ。



じゃあ、ウィキペディアを見てみる…
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%82%A4%E3%82%BA%E3%83%A9%E3%83%96
かんたんに分かるのもネット時代のよしあしだなあ。
はい分かっちゃった。

エッセイストの杉浦由美子によれば、「for girls love」という少女漫画のキャッチコピーを見たビブロスの編集者が「だったらうちはボーイズラブだ」と思い立ったのがボーイズラブという言葉の誕生であるという[2]。

編注によると

オタク女子研究 腐女子思想大系

オタク女子研究 腐女子思想大系

にそう書かれていると。
ん?原書房って、硬派な軍事研究本とか出してるところじゃなかったか…?

まあ、これにて決着。


「二次創作」。これは少なくとも、ウィキペには語源は書いておりませなんだな。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%8C%E6%AC%A1%E5%89%B5%E4%BD%9C%E7%89%A9
 

英語において「ファン・フィクション」という言葉(※これも最近覚えました)が生まれたのと、どっちが早いのかな?勘だけど、たぶん二次創作のほうが早いと思うよ。だって「ファン・フィクション」も結構分かりやすい、いい造語だから、これがかなり前から流通してる言葉だったら、それが直輸入されたと思うんだな。
それに自分が子どものころ読んでいたホームズ贋作の紹介文章に、この言葉が使われた記憶はないからね。

と、自分の体験を一般化して書いた次第です。

コトバや概念の変化や誕生の瞬間、その時間や生みの親を明らかにする…という”遊び”は、興味のない人がやる必要はないけど、やりたい人がやり始めると楽しいもんです。

そこであらためてこの二語の出生の秘密を探ろう。
ボーイズラブ」は…ウィキペディアで示された答えで正解、ということでよろしいか?
 「二次創作」という言葉はいつ、どこで、誰が生み出した???

【追記】:新証言をtwitterで受けました

旧姓・広田さくら公認ファンクラブ ‏@sakurahirotafc 9時間
https://twitter.com/sakurahirotafc/status/495551467298623488
@gryphonjapan 「ぱふ」最後の編集長の竹内哲夫くんに聞きました。「90年前後、同人誌で活躍していた作家(まんが、小説とも)が大量に商業誌で書くようになり、カテゴライズするキャッチフレーズが必要になった。いくつかあったキャッチのうちボーイズラブが定着した」とのこと。