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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

”熱狂”の滑稽を描く傑作宝塚(ファン)漫画「ZUCCA×ZUCA」最終回/毒に満ちた「独身OLのすべて」(ともにネット漫画)

卒業まで30日間の最終公演が開幕!
はるな檸檬ZUCCA×ZUCA』グランドフィナーレは、土日を含む30日間連続更新、
そしてこれまでの1ページ1話完結ではなく続き物形式でお贈りします
http://www.moae.jp/comic/zuccazuca/880/1

ただ、このグランドフィナーレはあくまでもスペシャルの続き物。
本領は通常の四コマにあります。
連載終了のあと、ネット上に作品を自由閲覧できるようにしておいてくれるかはやや「?」なので、今のうちにぜーんぶ観たほうがいいかも。あれですよ、週刊モーニングに印刷されてたのは、実はあくまでもごく一部だったんですよ。


自分は検索してみると2回この作品をブログでは紹介していて…

ふたつの迷信?の、宗教的に合理性のある??説明について(笑) - 見えない道場本舗
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20131111/p5
 
 
宝塚ファンは台湾に公演を見に行くのに、なぜ格闘技ファンはUFCシンガポールに見に行かないのか
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20131107/p3

どっちもそれなりに変化球だが、それなりに作品の魅力を伝えてる…かな(笑)?
自分はなんと1回、ちょっとした義理で宝塚を拝見したことがあります。あの「ベルばら」のスピンオフっつーか、イギリスの大使?だっけか、そんな人が主人公で…あの世界のを、複数の人の視点から演じる演目がたくさんあるんだねえ。それは凄いと思ったが、あまり魅了されたとかそういうものではありませんでした。
あとは「北野ファンクラブ」の替え歌でしか宝塚のイメージは無い(笑)

そういう人間が「ZUCCA×ZUCA」が面白いのかといえば面白いのである。それは「熱狂的なファン」「熱狂的マニア」を外から見るときの、若干「ひき」を込めてのおもしろさがあるからだ。
で、むかしは同じような形で「最狂超(スーパー)プロレスファン烈伝」(徳光康之)という、「プロレスファンの熱狂」を描いた作品があってさ……あれは連載誌「月刊マガジン」の中では人気は非常によろしくなかったそうだが(笑)、それでも一定の層がついていたのは、ただプロレスファンが読むだけじゃなく、ZUCCA×ZUCAを自分が読むように読んでいたファンもいたのだろう。
そんな「熱狂」を描く作品のファイナルを見届け、そして(ネット上の公開が終わる前に??)最初から読み直すのも一興では。


恐ろしいほど毒のある「独身OLのすべて」。当然か、主役は悪魔超人だし(笑)

そして同じくモーニングの公式サイト「モアイ」WEBで観られる、おもろい作品がこちら。
編集部も期待しているらしく、2回、紙のほうのモーニング本誌に作品がゲスト登場した。
自分もそれで知ることが出来たのだから、あまり敏感ではないな。
古いレガシーメディア(言い過ぎか?)の活用はこういう形がいいと思うね。


芸風としては、
松田洋子さんとか、黒いときの(笑)東山アキコさんを思い出す。あと、ほどよく水割りにしているけど秋月りす氏も実は同じカテゴリーだと思う(笑)。女性の(と見せつつ、女性だけでなく普遍的な人間の業なんだけど)、特に恋愛に関して、表面的な立ち居振る舞いの中に隠れている欲望、打算、見得、自虐…などをクローズアップして、それをはっきり口に出す怖いものなしの三人のセリフを借りて「可視化」するというね…「ひとりで生きるモン!」とか、新井理恵の「日常茶番事」とかもそうか。
ある意味一つの、大きな流れ、ジャンルができているといってもいい。


http://www.moae.jp/comic/dokushinol


しかしそういう中で目をひかせるだけのものは、やっぱりある。
ご一読を。

そして。
この辛らつな芸風は…登場人物の中で、主人公的な役割を占める「ノブ子」さん

アタマから腕が生えている、特異なデザインが印象的だ。
だが……

あっ!!幻の悪魔超人!!!!その名も「プリプリマン」!!
「プリプリマン」については検索結果をどうぞ


いかなる理由か、この悪魔超人は歴史から消えた…
だが、ひとり娘のために平凡で平和な人生を選び、その娘がすくすくと育って、どこかの企業のOLとして就職すれば…すべてのつじつまが合わないかね?(あわねえよ)