http://natalie.mu/comic/news/106895
石川雅之「もやしもん」の連載が1月22日発売の次号モーニング・ツー3月号(講談社)で最終回を迎えると、作者のブログで発表された。
石川のブログでは「及川と蛍からのお知らせ」というタイトルで4コママンガが投稿されており、「1月のモーツーでもやしもんは最終回です」と2人が告知している。4コママンガにて及川は「まァ打ち切りにならずやりきったんだから万々歳よねー」「スターシステムで次作にも出てやる」と発言。
また石川は自身のTwitterにて「『もやしもん』は『沢木の1年生のお話』」だと考えていたことを明かし、「次号のモーツーで沢木は2年になります。僕はそれ以降のお話を用意していませんのです」
ここの12月30日付
https://twitter.com/ishikawamasayuk
さて、この作品については…えーともう8年前かよ!2005年に書評を書いたんだっけ。
菌よ、汝はかもさん、天上の美酒を−「もやしもん」(完全版・11/16付から転載) -
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20051117/p2
ここからリンクを張られていますが「漫棚通信」。
実に簡潔にして過不足のない、すぐれた系譜の紹介だ。
そういえばこのへんって結構同時代性がありましたね。もやしもんは比較的後発だったか。
大学マンガが増えてきてませんか。「もやしもん」と「げんしけん」を連続して読んだからそう思うのかしら。「もやしもん」が農業大学。「げんしけん」が大学のオタク部。文系の学部かな? 「ハチミツとクローバー」が美大。「のだめカンタービレ」が音大。どれも知らない世界で、しかも大学生という、まだ何者にもなっていない連中の話だから、基本的にお気楽で楽しい。
- 作者: 石川雅之
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/05/23
- メディア: コミック
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- 作者: 木尾士目
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/12/18
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- 作者: 羽海野チカ
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のだめカンタービレ(1) (講談社コミックスキス (368巻))
- 作者: 二ノ宮知子
- 出版社/メーカー: 講談社
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(略)…
佐々木倫子「動物のお医者さん」(1988年)こそ、現在にいたる大学マンガの元祖でしょう。読者の知らない特殊な分野を専行する学生たち。彼ら、あるいは彼らの教師たちも浮世離れしており、ある種この世の楽園を形成しています。ハチクロ、のだめ、もやしもんは、すべてハムテルとチョビの子供たちであります。
- 作者: 佐々木倫子
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2010/11/01
- メディア: 文庫
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愛蔵版 動物のお医者さん 1 (花とゆめCOMICSスペシャル)
- 作者: 佐々木倫子
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2013/10/04
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そのへんにも書いたが
「浮世ばなれした、愛すべき畸人としての理系研究者」
と、
「かわいいデフォルメの菌を狂言回しにして、発酵や酒の醸造、また食や農業の問題などを分かりやすく解説した勉強漫画」
の2点は非常にうまく描かれていたし、とくに後者はあれだ、連載が終わる終わらないとか関係なく、いつでも出張して、独立して彼ら菌のトーク漫画は描けるんじゃないかと思う。1P、2Pていどでさ。
ただ、沢木の親友が女装を突然始めた一件の理由や、トライした日本酒づくりはどうなるのか、沢木は実家を継ぐのか……など、一応大河ドラマとしての伏線や骨子は全然解決していない。
ただ、自分もそこにあんまり注目してなかった(笑)。
だから「もともと大学1年の1年間を描きたかった」と作者がいうなら、まあそんなもんか。と思ったりもする…だが、それなら自分が育ったイブニング球団でバットを置いてほしかったな。なんで他球団(モーニング2)に移籍して半年ぐらい??でこうなっちゃうんだか。解せない部分も正直ある。
だが、それはともかく、まずは長期連載お疲れ様でした。
連載が区切りついたところで、また何回か「人斬り龍馬」的な短編でも描いてくれればありがたい。
そういえばこのテーマ曲はなかなか名曲。