上で「風立ちぬ」話を書いたから、それに続けたい。書き忘れというか、以前記事を書いたときは手元に資料がなかったんだが、あとで見つけた。
昔つくった動画だけど、これも含めよう。
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■映画「風立ちぬ」を批判する
http://d.hatena.ne.jp/kamiyakenkyujo/20130818/1376755046韓国でこの映画が「右翼映画」だと批判されたというが、さすがにこの映画をゼロ戦の賛美映画だとはとらえにくい。しかし、宮崎の意図とは離れて、この映画は反戦思想をまさに「省略」……韓国でこの映画に対する批判として、
「(『風立ちぬ』を公開するのなら)米国の原爆開発者ロバート・オッペンハイマーを主役に、『爆弾裂けぬ』なんてアニメを作って封切りすればいい。それなら見ものだ」
というものがあったと聞く。
と、いう話がある。この韓国の批判が印象に残ったので、もうかなり昔の漫画、になってしまった「栄光なき―」を引っ張り出してきたのだが、それの原爆開発者伝・毒ガス開発者伝を読みなおして…この作品は「罪の意識」「後悔、苦悩」に非常に大きくストーリーを割いているけど、これを「この科学者は、大量殺人兵器XXXXを開発したことをまったく後悔せず、楽しく生涯を終えた」みたいな描き方であっても、道徳的に怒りを覚えるかというと、たぶん小生個人としてはそうはならないだろうし、そういうやつもいるんだろうな、と興味深く読んでそうな気がする。
実際、当時もいまも「栄光なき―」は大好きな作品だが、ここでの科学者の「罪」や「後悔」の描写は、うーんちょっとベタでステロタイプじゃないの?と思ったりした。
そういえば、
こういう開発者で、ほんとに「彼は全然後悔してませんでした。誇りに思ってました」という人の紹介を読んだことがあったなあ・・・と記憶を振り絞ったら、彼のことだった。
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大祖国戦争のための銃だから防衛兵器じゃ!ってこともあるかどうかしらないけど、その兵器で殺された数では、毒ガスや核兵器より上かもしれないよなあ……。
でも元気。ウィキペディアの「カラシニコフ(人)」
AKがテロ行為や途上国の紛争地域で用いられることが多い事実について、カラシニコフは「AKはあくまで祖国を守るために開発したもので、このような状況は予想しておらず、残念なことである」とコメントしている。 実際に、日本の雑誌社ホビージャパンが自社で刊行していた、少女が軍人に扮している漫画ぴくせる☆まりたんのためにサインを貰いに行った際には「子供に銃を持たせちゃいかんよ!」と編集者を叱り付けていた[1]。
また、中華人民共和国によるAK-47のコピー生産にも「中国はライセンス切れにもかかわらず、ロシア政府や関係者にことわりなくAKの生産を続けている。彼らは、買い手さえあればどこにでも売る。それがAKの評価を落とすことになる。開発者としてはきわめて不愉快なことだ。[2]」と嫌悪感を隠していない。
ことし94歳か。
例えば彼の生涯を美しく描いた映画「銃、火を噴きぬ」…まあ、仮にそういう作品ができても、やっぱりあっていいと思うよ。夢の中では、村田銃を作った村田経芳とかと歓談したりするのかな。