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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

”右傾エンタメ”「永遠の0」映画化。主題歌は「ピースとハイライト」歌うサザン、「内容に桑田が強く共感」

いい
話だなー。

http://eiga.com/news/20130712/1/
[映画.com ニュース] 再始動を発表したばかりの国民的人気バンド「サザンオールスターズ」が、「V6」の岡田准一が主演する話題作「永遠の0」の主題歌を手がけていることがわかった。8月7日発売のニューシングル「ピースとハイライト」収録曲の「蛍」で、製作段階の映画を見たボーカルの桑田佳祐が内容に強く共感し、書き下ろした。

この前、こんな騒動があったじゃござんせんか。

読者の右傾化?不満の表れ?「愛国エンタメ小説」が人気 - 朝日新聞デジタル
(http://www.asahi.com) http://t.asahi.com/bdc9

優れたエンタメ小説を選ぶ山本周五郎賞。先月の選考会で、受賞を逃した山田宗樹「百年法」について選考委員の石田衣良さんは「右傾エンタメのパターンを踏んでいて残念」と講評した。

百年法 上

百年法 上

…… 「右傾エンタメ」とは石田さんの造語。「君たちは国のために何ができるのか、と主張するエンタメが増えているような気がします」。百田さんの2006年のデビュー作「永遠の0(ゼロ)」から気になって…… 「永遠の0」は、特攻で命を落とした祖父の人生を26歳の青年が追う……石田さんは「かわいそうというセンチメントだけで読まれているが、同時に加害についても考えないといけないと思う。読者の心のあり方がゆったりと右傾化しているのでは」。
永遠の0 (講談社文庫)

永遠の0 (講談社文庫)

作家・百田尚樹氏、朝日新聞石田衣良氏の「右傾エンタメ」評価に反論&読者反応
http://togetter.com/li/522007

朝日新聞が僕の『永遠の0』や『海賊とよばれた男』や有川浩さんの『空飛ぶ広報室』に「右傾化小説」というレッテルを貼るのは、ある意味、朝日らしいと言えるが、その朝日にケツかかれて、「右傾エンタメ」とかいうジャンル分けの発言して悦に入ってる小説家がいるのが呆れる。


なんだ
かんだと。

しかし、そこで!世界の平和を願う反戦ソングの新作を引っさげ、それをアルバムの表題にもしたサザンオールスターズ。ケイスケクワタ。そのアルバムに、わざわざ「永遠の0」の主題歌を収録した意味は?
今回のアルバム、政治性も話題になっているみたいじゃない。

復活のサザンオールスターズの新曲「ピースとハイライト」に寄せられた様々な意見
http://togetter.com/li/546168
 
Careless Remark plus : サザンオールスターズの新曲『ピースとハイライト』の歌詞でネトウヨ大発狂
http://blog.livedoor.jp/cr115963/archives/31232451.html
 
ウヨ敗北w サザン新曲「ピースとハイライト」(平和と極右) 20万枚売上 1位キタ━━━(゚∀゚)━━━!!
http://newskenm.blog.fc2.com/blog-entry-8432.html

そんな桑田さんが、だ。

……同作について「『家族のために必ず生きて帰る。それこそが愛ではないか』。そう信じ、『待っている人がいる』ことそのものが生きる力となり、生きる原動力となっている。現代を生きる私たちにも通ずる、そんな主人公・宮部久蔵の姿に非常に大きな感動をいただきました」と絶賛している。さらに、「この映画の中に流れている『平和への祈り』のようなメッセージを、私なりに音楽という形を通じて、多くの方々に伝わっていくためのお手伝いが、少しでも出来ればと思っております」とコメントを寄せた
http://eiga.com/news/20130712/1/

ここから以下の様な仮説が成り立つ。さて、どれだろう。

・「永遠の0」が右傾エンタメだ、などというのが、後輩作家に追い抜かれた作家の嫉妬に基づく妄想かなんかで、実はこの作品は平和や愛を考える良作だった。それをKUWATAはすぐれた芸術家の感性で感じ取った。
 
・桑田氏はお人よし、というか愚か者で、永遠の0の危険性がわからない馬鹿。海千山千の百田氏にすっかりだまされた。
 
・しょせんサザンは金が好きなビジネスマン。平和を訴える歌で稼げるようなら平和の歌を歌うし、右傾エンタメの主題歌で稼げるならそっちも歌う。
 
・桑田氏はひそかに「永遠の0」の危険性を感じている。しかし正面から批判するのではなく、あえて懐に飛び込み、もっと違う平和のメッセージ、作品批判を主題歌に忍び込ませて、この観客をひそかに説得する「ショスタコービチ戦法」をとった。 
http://www.shinkyo.com/concert/p207-3.html
 
・実際のところ、歌は思想と関係あるようでいて、あんまり関係ないものである。

こういう騒動は、
さだまさしが「二〇三高地」の主題歌として「防人の詩」を

谷村新司が「大日本帝国」主題歌として「群青」を

歌ったときにもあり、筑紫哲也氏は交流のあった谷村氏に「正直、『群青』は歌ってほしくなかった」と批判していた。
というか、さだまさしが「防人の詩」で批判されたのを見て「そんなのおかしいよ!」と敢えてその後、戦記映画の主題歌を引き受けた、という話もどっかで聞いたことがあるけど、ソースを忘れた。


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