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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「ニコニコ学会」を紹介する本「進化するアカデミア」(朝日新聞読書面)

書評:進化するアカデミア―「ユーザー参加型研究」が連れてくる未来 [著]江渡浩一郎・ニコニコ学会β実行委員会
川端裕人(作家) | BOOK.asahi.com朝日新聞社の書評サイト http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2013072100004.html



…研究者が集う学会は創造性を加速させる場として古くから機能してきた。論文で研究成果を共有し、年次大会などを通じて研究者をつなげる。では、それを現在のネット環境を前提に補完するとどうなるか。著者が実行委員長をつとめる「ニコニコ学会β」

……楽しく知的想像力をくすぐる内容が評価される。シンポジウムをネット生中継しユーザー(視聴者)がコメントする仕組み…… 看板コンテンツのひとつ「研究してみたマッドネス」が象徴的だ。通常の学会に属さない経歴学歴不問の「野生の研究者」が主役。本能の赴くまま、気がつくと研究開発をしてしまっている人は世の中にはたくさんおり、しかし、その成果を共有することはこれまで難しかった。ここでは、まさにそういった「研究者」たちに発表の場が与えられる。
 例えば――ロボットの統合操作ソフトを開発し4トンの巨大ロボットを簡単に扱えるようにしたり、クリスマスが苦痛な人たちのためにメディアに溢(あふ)れる情報を差し替え・遮断する「クリスマスキャンセラー」なるものを実現したり……。前者はともかく後者はふざけすぎ? いや、これも「減損現実技術」と呼ばれる立派な研究……

学問や既存文芸の体裁をパロディで取ることでひとつの型を作り、それによって逆に豊かな収穫を得る……というのが自分は大好きな枠組みのひとつだ。
もともと夏目房之介氏の「漫画学」はそうやって生まれたものだし、ある意味で代表作のひとつであろう、ここで「血肉恐怖症」を紹介した
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20130824/p2
週刊朝日連載「學問」もそうだった。
美味しんぼに出てきた「目玉焼き学会」も「シャーロキアン」もそれで、そして行き着くところが「イグ・ノーベル賞」だ(笑)。


ニコニコ学会βってものの存在を知らなかったのですが、これは期待したいでス。
この本も読んでみたいし、あとで学会の動画も見てみたいと思います
ニコニコ学会β
http://niconicogakkai.jp/info/