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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「会津という神話」という、重要だがお高い本(笑)の代わりに、同じ著者の論文が無料で読める

会津という神話」は何度か紹介してきた。

書評・最新書評 : 会津という神話 〈二つの戦後〉をめぐる〈死者の政治学〉 [著]田中悟 | BOOK.asahi.com朝日新聞社の書評サイト http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2011071704693.html

 「いまだに長州への怨念(おんねん)を抱いている」
 お酒の席でそんな思いを吐露する会津の人と、私はこれまで何度も出会ってきた。幕末の戊辰戦争で長州軍にさんざん痛めつけられた会津は、いまでもその時の恨みを忘れていないというのである。
 しかし、本書の著者はそのような感情は戦後になって高揚したもので、戦前・戦中の会津では、長州人と同じ「勤皇精神」の持ち主だという思いが大勢を占めていたという。「長州への怨念」は、戦後に「無垢(むく)な敗者」「近代日本の被害者」というアイデンティティーを獲得する過程で、あらためて喚起され直した感情…(略)

(略)…しかし「大東亜戦争」の敗戦によって、会津の人々はこの物語をリセットし、司馬遼太郎による「悲劇の会津」という新たな物語に飛びついた……

という、なかなかに重要にして論争的な本なのだが、上の書評にはもうひとつ重要な情報が載っている。
ミネルヴァ書房・6825円」
ミネルヴァ書房・6825円」
ミネルヴァ書房・6825円」
ミネルヴァ書房・6825円」
ミネルヴァ書房・6825円」


エコーをかけてしまった(笑)
まあ、そんなわけだったんだが




ということで

http://ci.nii.ac.jp/naid/110007145162
戦後会津における「観光史学」の軌跡
Tourist history in postwar Aizu
田中 悟
Tanaka Satoru
神戸大学大学院国際協力研究科
Graduate School of International Cooperation Studies, Kobe University

正確にはそこから経由して
http://www.lib.kobe-u.ac.jp/infolib/meta_pub/G0000003kernel_81001449
 ↓

http://www.lib.kobe-u.ac.jp/repository/81001449.pdf

が読めると・・・・・・・・・・・・・・・・・

地道な研究と知の成果には相応の対価が払われるべきではないか、という議論から考えると、単行本「会津という神話」はお高いから、無料でCiNiiにおいてある論文読もうず!という発想は実に品下がる物言いであることは承知のすけだだが、それでもついつい書いてしまったのであります。
というか、論文読むにしても読まずにしても、単行本買うにせよ買わずにせよ、とりあえずこんな議論があることを覚えて、持ち帰ってください。