That Summer Feeling
あの夏の日の感情は、ある日また君を訪れる――。
前田日明ともっと仲良くしたい。[INTERVIEW]
■前田日明
夏の多摩川のほとりで、前田日明と話した2時間18分。「日本のこと以外は何もわかんない。韓国語なんか喋れない。
俺は“李朝系日本人”だから、韓国なんか祖国だと思ったことは一度もない」
ああ…物議をかもすかもだが、これはすでに国籍を取得した二世の感覚としてさほど不自然だったり問題がある発言でもない、というか普遍性のある話かもしれない。日系ブラジル人や日系アメリカ人が「日本なんて祖国と思ったことは一度もない」といったって、それを批判したら批判するほうがおかしいでしょ。
ところで、「李朝日本人」とは何か。
阿川佐和子との週刊文春の対談でも語られた(文庫本になってるかも)のだが、
阿川佐和子のこの人に会いたい 前田日明(プロレスラ-)--引退の前にタイソンかフォアマンと闘いたい
週刊文春 39(36), 50-54, 1997-09-25
ここで語った上に、韓国で「HERO'S」が開催されたときも語っている。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20051007/p1
彼は秋山成勲や金原弘光など韓国係選手たちの名前をチュ・ソンフン, キム・ワンホンなどにいちいち変えて呼び、日本側資料をそのまま翻訳した報道資料を台無しにさせた。そうであるかと思えば「我が家は朝鮮時代、王宮護衛兵だったし, お爺さんは明成皇后弑害事件の当時、日本人殺害犯を従え、日本に入り込み、そのまま定着するようになったケースだ。だから私が格闘技をすることも当然だ」という小説同様の家の来歴を明らかにして取材陣を驚かせたりした。
どこまで本当なんですか、はしらんが、李朝時代王宮護衛兵だった人が日本にきていた、というのが本当ならら歴史研究的に貴重な資料などもあるかもしれない。
一方で「家系伝説」「来日伝説」のたぐいかもしれない。