経緯は
http://togetter.com/li/542184
でまとめたのだけど、ごく短いし、自分のかいたところだけ、140字で収まらないところを細くしつつ引用しておくか。
「軌道エレベーターの日」については2010年のこの記事のほうがまとまっているかな
http://blog.goo.ne.jp/orbitalelevator/e/0633e732396403fa629f16606caeea13
1960年7月31日、軌道エレベーターの父(の一人)であるロシア(当時はソ連)のユーリ・アルツタ−ノフが、「プラウダ」に「電車で宇宙へ」あるいは「天のケーブルカー」などという表題(資料によって諸訳あり)で、軌道エレベーターの構想を紹介しました。
これ以前に、同じくロシアのコンスタンティン・ツィオルコフスキーが軌道エレベーターの元祖のような構想を紹介していて、アルツターノフもこれに触発されたそうなのですが、ツィオルコフスキーのモデルは地上から積み上げていくものをイメージしていたそうで、静止軌道から吊り下げるという、現代の定番モデルである静止軌道エレベーターの原理及び構想を最初に公にしたのはアルツターノフだと言われています。「これこそ、軌道エレベーターの原理上の必要条件を正確に示し、かつその利点のすべてを正確に指摘した、史上初の構想であった」(「軌道エレベーター −宇宙へ架ける橋−」62頁)
そこで、わが軌道エレベーター派はアルツターノフへの敬意と軌道エレベーターへの愛着、そして独断と偏見にもとづき、7月31日を「軌道エレベーターの日」と定めることにしました。
ということで、ぶっちゃけリンク先ブログが制定した記念日だという(笑)。
実際のところ、自分が軌道エレベーターに対して語れることってほとんど無いのYO。
だけどたまたま、自分が愛好するとある一作が、そのテーマだということで・・・
未完に終わった、軌道エレベーター開発物語を描く「まっすぐ天へ」という漫画があった。あれは面白いけど、技術者の夢がぎっしり(都合よく)詰まった「エンジニアのBOYS BE…」だと思わないこともない(笑)
「軌道エレベーターの夢をもつ若手技術者。弟は大手建設会社所属」
「その夢を実現化できる素材が、弟の会社で極秘に発明される」
「その極秘情報を弟は兄に伝え、兄はそれを元に大物に直訴、世界にその夢を発表。社会は熱狂状態」
「あまりに画期的すぎて米国(?)が邪魔をし、日本政府へたれる」
「だが世界に、インターネットを通じて夢を語りかけ、大きな反響を呼ぶ」
「そして超大富豪が金を出し、再度民間で開発」
…いい夢すぎるでしょ。技術者的に。
技術者・エンジニアの夢が詰まっているでしょ。あまりに詰まりすぎて「技術者にとっての『BOY'S BE』…みたい」「ハーレクインみたい」と言いたくもなるという。
ただ、やはりあまり有名じゃないのか。全1巻「一部完」で終わった作品だしね・・・ただそんないい夢すぎるところを含め名作だし、軌道エレベーターがメインテーマの漫画としては「唯一」かな?機会あればご一読を。「まっすぐ天へ」的場健(講談社2004年-全1巻(第一部))
- 作者: 的場健,金子隆一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/04/23
- メディア: コミック
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@h_rokuyou /ちょっと余談、登場する大富豪モデルは、ゲイツでも孫正義でもなく、なんとC・クラーク!一部で笑い話の「彼は衛星放送のアイデアをSF小説にしてしまった。特許とってりゃ世界的大富豪だったのに」ってネタを視覚化。
画期的過ぎるアイデアを米国に妨害され、挫折しかけた主人公を助ける大金持ちは「衛星放送を最初に発案し、特許を取った男」。つまり…クラークだわ。モノリスだわ。
ただこのジジイ、アメリカ・日本を敵にまわしても主人公を支援するのは、単に自分が宇宙へ行きたいだけ(笑)
そんな作品だったが、残念ながら「第一部完」(全1巻)から9年・・・どこか、再開へ動き出すところはないか?