http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1305/15/news152.html
全国的に風疹が流行しています。妊婦が感染すると生まれてくる子どもに心臓疾患や難聴などの障害が出る恐れがあります。流行のピークは初夏とされており、各自治体が予防接種を呼びかける事態となっています。そんな中、「もやしもん」などの作品で知られる漫画家の石川雅之さんがTwitterで風疹について解説した漫画を公開しました。誰でも読むことができます。
石川雅之 @ishikawamasayuk
昨今流行が続いている風疹について、神戸大学付属病院の岩田健太郎先生の監修をいただきつつまとめてみました。解決策を提示するものではありませんが、これにて現状どうなっているかを知る一助になればいいなーと思います。
http://p.twipple.jp/MTekC
漫画の発信力、知名度を利用した素晴らしい取り組みだ。
自分も風疹は無縁な話とおもっていたが、社会的な意味も分かった。
ところで、「もやしもん」とワクチンといえば、ポリオについて語った回があるのです。11巻かな。
- 作者: 石川雅之
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/03/23
- メディア: コミック
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http://d.hatena.ne.jp/luckdragon2009/20120408/1333836726
http://plaza.rakuten.co.jp/akibaotaku/diary/201203270000/
http://fco.ti-da.net/e3470983.html
http://yslksd.blogspot.jp/2012/04/blog-post_5622.html
この画像、どこかに保存していたのだがな。ないかな。
あると話が進みやすいんだがな・・・
要はね・・・医療の関係で「アメリカは遅れている」、という話を聞くことが多いけど、実はとくに公衆衛生とかの場面で「自由」「権利」「個人の選択」を尊重するところは、それを尊重しない(というより”公益”を優先させる)社会より弱い場面があるとおもうのですよ。
とくに感染症、伝染病に関しては「強い手」「強権」をもち、国民をすべて”監視”"管理"下においているところが強い。
ポリオや風疹のワクチンを、有無を言わさず全国民に義務的に接種させてしまえば・・・おそらく流行はかなり抑えられる。しかしその副作用が、1万人に一人の割合で出たら? それが10万人に一人だったら?
その副作用の重さはどれぐらいなら許容できるか?
http://www.asahi.com/national/update/0516/TKY201305160077.html
子宮頸がんワクチン、副作用で重篤106件
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子宮頸(けい)がんのワクチンで接種後の健康被害が報告されている問題で、厚生労働省の検討会は16日、医療機関などから報告されていない例も含めて調査を進めることを確認した。因果関係を判断するための情報が不足しているためという。接種の一時中止などは必要ないとの意見で一致した。厚労省が検討会に示した資料によると、販売が開始された2009年12月以降、3月末時点の副作用報告は1968件。接種者数でみると、1万人に1人から2万5千人に1人の割合になる。
この副作用を「割合としては小さい」「メリットのほうがデメリットより大きい」といえるか・・・いや子宮頚がんは爆発的に広まる感染症、とはちょっと違うからまだ問題は異なる。
風疹やポリオワクチンを、必要な対象者に強制接種させたら・・・いや、ご存知の通りいろいろと制度が変わったりなんなりで、空白期間があったり義務化から「のぞましい」になったり。
http://www.pref.kyoto.jp/idsc/data/news/rubella.html
2.風しんのこんな歴史を知っていますか?
風しんはもともと毎年散発的に発生する感染症で、約5年周期で春から初夏にかけて流行していました。
1964年(昭和39年)米国、続いて1965年(昭和40年)沖縄で風しんが大流行し、その後沖縄では400名近い先天性風しん症候群の発生がありました。
これを受けて、1969年以降世界は風しんワクチン時代に入り、小児全員にワクチンを開始した米国はその後の風しん流行と先天性風しん症候群を制圧しました。英国と日本は妊娠可能になる中学生女子だけを対象としたところ、ワクチン開始後も5年周期の風しん流行が続きました。
1994年、日本は予防接種法を改正し、ワクチンを接種する対象を1〜7歳半(12ヶ月〜90ヶ月)の男女に変更しました。その後風しんの大流行はなくなりましたが、昨年から複数の地域で局地的な流行が見られます。3.あなたは風しんワクチンを受けましたか?
予防接種法改正によってその後の風しん大流行はありませんが、1994年当時7才半を越え中学生までの女性は、定期接種を受ける機会が少ない「谷間世代」となってしまいました。
(略)
全国の20〜39歳(※HP作成当時)の約520万人(うち女性は約70万人)が風しんに対する免疫を持っていないと推計されています。
「谷間世代」は、2004年で16〜25才になり、現在子供を産む年齢を迎えています。
風しんに対する免疫のない人の割合が増えると必ず地域的な流行が起こります。先天性風しん症候群については、報告制度ができてから毎年0〜1例だったのが、2004年は1年間で10件もの報告がありました。?あなたは、風しんワクチンを受けましたか?
まだ受けていない、もしくは受けたかどうかわからない方でワクチン接種を希望する場合は、お近くの医院、病院(内科、婦人科など)に御相談ください。4.現在の予防接種
風しんワクチンは、風しんウイルスを弱毒化した生ワクチンです。ワクチンの中でも風しんワクチンは副反応が少なく、あっても軽微と言われています。
また、風疹ワクチンは95パーセント以上の効果があるとされています。風しんの予防注射の目的は、おもに次の3つです。
妊婦さんが感染することによる、「先天性風しん症候群」の発生を防ぐ。
脳炎などの重い合併症が比較的多いと言われる「自然感染」を防ぐ。
症状が重くなることが多い「大人の感染」を防ぐ。
1〜7歳半(12ヶ月〜90ヶ月)のお子さんについて・・・
国はなるべく風しんワクチンを受けるようにという「定期接種」の対象としています。
公費負担もあります。(詳しくは、お住まいの市町村へお尋ねください。)
http://news.livedoor.com/article/detail/6771500/
唯一の予防策である風疹ワクチンは40年前から使用されており、安全性や有効性が確立している。予防接種率の高いWHO米州地域では、風疹の自然感染が2009年以降ゼロの状態が続いているという。一方、予防接種率の低い地域では先天性風疹症候群の発症率が高いことが分かっているほか、世界では現在も年間11万人の先天性風疹症候群患者が報告されている。
WHOは3年後の2015年までに「世界の麻疹関連死を2000年と比べ少なくとも95%減少」「各地域の先天性風疹症候群の制圧目標を達成」することを掲げている。また、2020年までの目標として、「麻疹・風疹(MR)ワクチンの2回接種率を高めること」「予防接種活動の積極的な推進、有効な動向調査や流行時の緊急対応などに関わる体制づくり」などが挙げられている
しかし「○○○人に1人副作用が出るけど、社会全体の利益。さあ打って」「いやです」という反応も分かる・・・
要はロシアンルーレットの弾倉が10万発に1発だったとして・・・かちりとやったらメリットがある(ワクチンの場合は「免疫がつく」というメリット)として、みんなやりますか、ということですよ。自分はたぶん、こういう統計を信じるたちなので「まあ大丈夫だろう」と結構平気なタイプとおもうけど、もやしもんのポリオ漫画でも描かれていたかな
「XXX万人に1人といっても、その当事者にとってはかけがえの無い、替えの利かない1人です」(大意)。
民主主義、個人の尊重、個人の選択の自由・・・のもとに、それを拒否するのをとがめられるだろうか。
SF
「サイコロ特攻隊」(かんべむさし)
「生活維持省」星新一
「イキガミ」(漫画)
などは・・・「全体の幸せや合理的判断で考えれば、XXX人に1人の割合で不幸な人が出るのもしょうがない」
という状況をSF的想像力で”可視化”したものだ。
「最大多数の最大幸福」という言葉は、今なお思想的に輝きも有用性も失っていないし、それをもとに制度設計されているものは多い。だけど上の作品のように”可視化”されると、とたんにおぞましいディストピアに感じられる・・・・。
「効用は確実だけど、副作用の発生をゼロには出来ないことも分かっているワクチンをみなが打つべきか」
は、その境界にあるのだろう。だから難しい。
■東京新聞こちら特報部のHPVワクチンに関する記事
http://togetter.com/li/503077
そして「もやしもん」移籍
ナタリーとか公式とか、あたりさわりのない記事を紹介すればいいと思ったが、「もやしもん 移籍」検索でトップに来たこのサイト記事を(笑)
■【悲報】よく休む糞漫画「もやしもん」 ついに月刊誌のモーニング2に飛ばされる
http://mangagatari123.blog.fc2.com/blog-entry-510.html
「イブニング」を買って来た人間にとっては、ちょっと・・・というか大いに損した気分になるのう。部数に影響ないのだろうか。