上から派生したものです。
■「七月鏡一氏による韓国漫画市場の近況解説」
http://togetter.com/li/94888・・・韓国の漫画市場にはいま電子出版のおかげで転機が来ています。NAVERが進めているウェブトゥーンというサービスで、iPHONEで無料で読める電子コミックです。収入はすべて広告で、アクセス数に応じて原稿料が支払われるシステムですが、人気作家はなかなか高収入だそうです。
この韓国のウェブトゥーンは、画面に1コマずつ表示されるものを順繰りに読んでゆくスタイルで、例えるなら長いロール状の紙に描いてる感じです。従来の漫画のコマ割のスタイルに捕らわれていません。そのせいかどんどん新人が出現しているそうです。
漫画をネットで無料公開する。そこにアクセスした人に広告を見せ、そこからの収入の歩合で作者の報酬はまかなう・・・というシステムは日本でも、「Jコミ」・・・だったよね。
それが成功を収めている。
と言っていいよね?
http://www.j-comi.jp/
どっちが先だあとだと拘ることはないが、やはりタイムマシン商法というか、国境ごえ商法はいまだ健在で、どこかの国で成功したシステムは自国でやってみたら成功する可能性はそれなりに高いんだろう。
今度、この「ウェブトーン」を日本でやってみたら成功するかもしれない。しないかもしれない。
ただ、広告の話とはべつに、気になるのは漫画をひとコマずつ画像に写す、というシステムで・・・
自分もアレやアレのyoutube化に手を染めて痛感した、のだが、1Pに漫画化がそれぞれコマを割っていた画像をばらして、順番に表示するだけでえんのかいな?と。
それは別物かもしれないと。
ただ、これはもともと「紙」である制約で”やむを得ず”そうなっただけかもしれない。画像を一枚ずつ表示できる仕組みがなかったからだけかもしれない(紙でやったら紙芝居になってしまい、とてもメディアにはできないだろう)。
漫画が戦後、手塚治虫などによって「映画に負けないものを紙の上で見せる」というふうに進化したのなら、ひとコマずつ画像を”スクリーン”に映すというのはむしろ映画的なわけで・・・
もし漫画をひとコマずつ、画像として見せるとどうなるかの一例として・・・ついでに内容が面白い(当たり前だ!)のでぜひご覧ください。
いや、ただ藤子・F・不二雄さんの漫画はコマ割り的には正攻法中の正攻法。もっと奇をてらった、そこで見せるような作者は・・・むむむむむ。
「広告」「スポンサー」で無料になったり、お安くなったり、の話。
■「怪盗ルパン伝アバンチュリエ」移籍連載の「月刊ヒーローズ」がわずか200円で笑った/漫画は「スポンサー時代」かも。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20130307/p4
■テレビと、地上波と、CSと、スポンサーと、あれこれと・・
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20130322/p4
「スポンサー」がついたり、「広告」収入で、本来は有料なものが、ただで手に入る。それが回っていけばだれも文句は無い、WIN-WINなわけで・・・というか日本で今、民放テレビ局がこんなに隆盛なのだからできて全然おかしくないんだろうけど、考えてみれば不思議なものだなあ、とやっぱり思ったりする。