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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

新聞世論調査、ニコ動、はてな、twitter、ダイヤモンドオンライン…「偏り」があるとして、その偏りの理由こそが面白い。基準は「選挙結果」で。

世論調査批判」というものががなされてひさしい。
その一部は事実であり、一部は伝説であるようだ。
たとえば昨日、偶然TBSラジオのたまむすびで「たいしたタマ」に出演した小田嶋隆氏が(A)「日中の固定電話にかける偏り」や(B)「その世論調査をするメディアの論調に迎合する偏り」を語っていたのだが、自分もそれが十分あると以前は思っていたが、意外やそれによるバイアスはほとんど無視できるらしい・・・すくなくともそういう調査結果が出ている。

(B)はネット上で見られる

内閣支持率が新聞ごとに違うのは、新聞の論調によって回答拒否(あるいは迎合回答)が発生するからだ、という説について
http://blog.livedoor.jp/sgt/archives/51783467.html

Aの否定論は

Journalism 248号 特集:曲がり角の世論調査

Journalism 248号 特集:曲がり角の世論調査

に載っているんだよな・・・・・・あとで見つけることが出来たら紹介します。
いや(A)(B)とも、自分の感覚としてはこれでバイアスが発生しないというのが逆に不思議なので印象に残っているんだ。


逆に、これは新聞もみとめたバイアス。
最近の世論調査で、とくに新党に関する支持率がばらつくのは・・・
最近の読売新聞記事から(切り抜いたら日付不明になってしまった。たぶん数日前)。

比例選投票先に対する3社(読売、朝日、共同)の質問の方法は少しずつ異なっている。
読売は14政党(※当時)の政党名と「その他の政党」という計15の選択肢を読み上げて、その中から一つを選んでもらっている。
共同は政党名に加えて、「まだ決めていない」という選択肢も読み上げている。
これに対し、朝日は政党名を読み上げずに答えを求めている。このため、新たに結成された政党の名前は思いつきにくく、政党名を読み上げる方法と比べると数値がやや低めになるようだ

実に腑に落ちる(笑)。そして、どの方式が正しい、というものでもない。

メディアの「偏り」論が花盛りだが・・・

きっかけは昨日の「ニコニコ動画」上での討論。自分は仕事で見られなかったが・・・

■「党首討論ニコニコ動画の場を活用して」安倍晋三
http://news.nicovideo.jp/watch/nw439986
「まなべェ!おれと、野田の、ニコニコ動画、討論が、見たいか!!!」
■民主・安住氏 「安倍氏の提案…ネット右翼がすごい書き込みをしてるところに来いとは、解せない」
http://alfalfalfa.com/archives/6098687.html
「なーにがやりたいんじゃコラ!!、紙面飾ってコラ」
■野田VS安倍の党首討論どうなる? 安住の「偏向サイト」発言にニコ動が激怒
http://www.j-cast.com/2012/11/27155404.html?p=all
「なにがコラじゃコラ!!」

これだけ盛大にもめたのに対決が実現するところも含めてプロレス的だった(笑)。

だが、「偏向」問題が飛び火して・・・

■ネットで一番に偏っているはてなニコニコ動画が偏ってる!(笑
http://anond.hatelabo.jp/20121127021313
はてなが極めて偏っている明確な証拠
http://anond.hatelabo.jp/20121128165916
■はてサ(はてなサヨク)判定としての週刊朝日橋下報道事件
http://d.hatena.ne.jp/kanose/20121129/hatesa_hashimoto

これが「はてな」の話題だが、実際の世論とのずれ、といえば
たとえばヤフーで・・・自分の過去の記事が多いが

■「ラジオとネットの世論調査では、小沢さん支持が多いですが・・・」と上杉隆氏が小沢一郎会見で発言。いやそれ、「タモガミ理論」・・・つーか”世論調査”じゃねぇし。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20100213/p4
■科学と統計への挑戦。「yahooの投票では私を支持している」(田母神氏の話。記事後半部)
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20081112#p5
■国会で第二のYahoo伝説を打ち立てた田母神前空幕長 : 週刊オブイェクト
http://obiekt.seesaa.net/article/109536164.html

そしてダイヤモンド・オンライン

■【集中連載】DOL独自アンケート調査(11月20日〜22日実施)解党決めた「国民の生活が第一」が支持率1位に 背景には“脱原発”と“維新への不信感”か
http://diamond.jp/articles/-/28562


オマケで、たまたま見つけた内田樹氏のツイートをば。

https://jp.twitter.com/levinassien/status/273586625957732352
内田樹 ‏@levinassien
でも、どうしてツイッター上で見る「世論」と新聞テレビで見る「世論」はこんなに違うんでしょう。「それはあなたがフォローしている人があなた自身の政治的偏向を反映しているからだよ」という説明が来そうですけど、なんか、それだけでは説明できないような気がするなあ。

さて、これらのメディアに「偏向」があるか、ないかの二択ならたぶん間違いなく「ある」が真実、事実でせう。
しかし、「それはなぜ?」というふうになると、それは実に面白くなる・・・てか、難題になる。
ネットメディアなんて立ち上がりはすべて1990-2000年代。ある意味「ヨーイドン」で始まったようなもの。
それが北斗と南斗(南斗はさらに分派)、陸奥と不破のように分かれていく、その理由や意味・・・これを調べると面白い。

そして、「どんなふうに偏っているか」だが・・・それは選挙結果との乖離度合い、でいいんちゃう?

これ、何度も書いたけど再度要約。

メディアが議席予想数、選挙予想に力を入れるのは、通常の世論調査の「点検」という意味もある。世論調査は通常の調査の場合「その数字は本当に正しいのか」という結論は最終的にはだせない。
しかし選挙結果の予測なら、事前の調査結果と現実の結果でどの程度の差異が出たかがはっきり分かる。だから普段の調査の信頼度を計れる「テスト」として、選挙の事前予想に挑むのだ

たぶんこの本だったと思う・・・類似書を何冊も読んでいるのでちょとあいまいだが・・・

世論調査と政治――数字はどこまで信用できるのか (講談社+α新書)

世論調査と政治――数字はどこまで信用できるのか (講談社+α新書)


まあそれを比較できるのは、明白に政党支持率を調査したダイヤモンド・オンラインとニコニコ動画であって、はてなとかtwitterでは出来ない・・・けどなんとなく分かるし、応用はできるでしょ。
なんだかんだ言っても実際に投票所で投じられた票数を「基準」としていいと思う。そこから逆算して、左よりだとか右よりだと判定するのが一番手っ取り早いのでは、と思うのでした。

まあ、この場合はインターネット・メディアが90年代に登場した故の「世代間格差」がもっとも大きく、しかも若者と高齢者層の投票率の差でさらに拡大される・・・のは間違いない。
ただその場合は「じゃあその違いはどの程度生じるのか」、と分析してもらえばありがたい。
再引用
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20100224/p5

数字が連動しているだけでは、そのうちのどれが原因でどれが結果に当たるのかは分からない…どちらが原因で、どちらが結果なのか?あるいは…第三の要因があって・・・(略)・・・特別何の関係もないのかもしれない(略)。因果関係を統計数字だけから直接発見する方法はありません。因果関係はわれわれが考えて、推測するしかない