バラク・オバマは激戦州のほとんどを僅差で制し、再選を果たした。まず再選を祝福し、合わせて検討したロムニー陣営も称えたい。
よく指摘されていることだが、アメリカはまだ建国250年に満たない若い国である一方、ひとつの政体をもって一国家と見なすなら(フランスだったらフランス革命など、日本だったら明治維新などで新しい国家が生まれたと考えるなら)アメリカはダントツで「世界最古の国家」なのであります。
その新しくて古い国の、もう4年間のリーダーが決まった。
過去の資料を提示
オバマの支持者にとっては朗報・・・期待過ぎるかもしれないが
■オバマvsロムニー大統領選最終盤。「どっちが勝っても〜次の4年は景気回復基調。勝者総取りだ」説も
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20121030/p2
2012年から4年間は、各種の数値基調をみても好景気、景気上昇局面に入り、もうあとは自然に任せれば経済は好転するだろう・・・みたいな話でした。詳しくは数号まえのニューズウィークを読んでください。”神風””革命”のシェールガスもある。
■オバマ死闘の末に勝利…の今こそかわぐちかいじ「イーグル」再読を
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20080606#p3
今回の選挙は対抗馬も、社会的にメインストリームだとはいえない宗教的少数派(モルモン教徒)だったこともあるし、4年やってりゃおなじみにもなるから「オバマの父方はケニア人である」ことはあまり争点にもならなかったかもしれない。
しかし、やはり無いわけではないし、オバマはもう再選を気にしないでいい今後の4年間、同性婚などの「モラル・イッシュー」について着手するかもしれないから、このかわぐち作品は再読する価値があるかも。
米国外交について
選挙前に書ききれなかったけど、オバマ米国の4年間で外交面で、実力か運か知らないけど好転しているように見えるんだけど
リビアでカダフィ排除
エジプトで民主革命
キューバではカストロ引退
イランは経済制裁で通貨下落
ミャンマーが勝手に民主化し中国離れ
シリアもたぶん最終的には反体制派が勝利しそう(補給の面で)
・・・・・・・・・・と思うんだけど、要はエジプトやリビアに民主的正統性は一応持った政権が出来ても、そこでイスラーム過激派の勢力が膨張したり、ベンガジ領事館の襲撃のようなテロが発生したらそれをプラスとするかマイナスとするか決めかねるところもあるのだろうかな。
イランはどうなるかは、ちょっと予測しがたい。