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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

「ロムニーの、隠し財産情報に賞金を出す!」〜米大統領選の仁義無き戦い

上のWWEの記事は「リベラルvs保守の米国文化闘争」にも多少関係していますが、その話題を続けて。

この前、
■「安倍晋三潰瘍性大腸炎」から「政治家と病気(の報道)」をあらためて考える。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20120914/p3
という記事の中で、アメリカの大統領選挙は予備選の段階から、「ここまで聞いていいの?」「ここまで争点にしていいの?」という質問や報道が相次ぐ、という話をしましたが、

最近はアメリカでは候補者に「銀行・金融口座の預金残高、納税額を自主的に発表せよ」と要求する、というのもあったっけ。これも日本に輸入したらおもしろい(笑)

というのの実例を、現在米国滞在中の知人が教えてくれました。

http://bermudasun.bm/main.asp?SectionID=24&SubSectionID=270&ArticleID=60483

昨日のバミューダのローカル紙「Bermuda Sun」の記事です。
ハスラー」の発行人で大金持ちのなんとか氏が、ロムニーが財産をオフショアに秘匿しているとの確信のもとに、このローカル紙に百万ドルの懸賞金を出し、ロムニーの隠し財産についての通報に懸賞金を支払う、というものです。
これがその懸賞金広告です。

リンク記事から引用

9/12/2012 9:04:00 AM
A million bucks to expose Mitt
Controversial publisher suspects presidential candidate is hiding assets offshore, and is willing to pay for info

Controversial: Publisher Larry Flynt has been in and out of the headlines throughout his career. *AFP photo
‘We are not looking to do anything illegal or encouraging anyone to do anything illegal.’

あ、ラリー・フリントだ!!たしか映画にもなった人!!

日本もアメリカもそうだけど、70年代のお色気メディアには「反体制」の匂いがあり、日本ではまた当時のそういう雑誌が実際に埋め草記事や構成者を大量に必要としたため(さらには、内容はどうでもよかったため)そこに奇才、異才、天才が集まったという・・・

フリントは雑誌が原因で銃撃され、下半身が麻痺しているとも聞く。
そうここにもかいてあるね
ウィキペディアの「ラリー・フリント」

だから彼は「金持ちだが70年代的反体制」のマインドをもつ男で、そこから必然的に「ロムニーの隠し財産情報を賞金つきで募集!」という発想も出てくるのだろうね。一方でたぶんだが、やはりあちらでも、いわば密告の募集であるこれは「お行儀の悪い」「品の無い」汚れ仕事の攻撃手法であり、だからこそフリントが「これは俺の出番だ!」と思ったんじゃないか・・という気がする。
 
あとはこれ、実は大統領選挙の一手法で「実際にそういう情報が見つかるかはともかく『・・・といううわさに関する情報を募集!』という言い方で記事や広告が出ると、何割かの人は「・・・という疑惑があるのね、あの人は」「あんな募集をする人がいるんだから、私は知らないけどやっぱりそういうこともあるんじゃないかしら」と感じる、という効果を狙っている、のかもしれない(笑)。

最近感心したのは、電話アンケートを装って(というか、実際に「アンケート」自体は行ってもいい)・・・たとえば
・「オバマ大統領が当選してからの4年間、まったく失業者数が減らないことをどう思いますか?」
・「オバマ大統領が支援した太陽電池産業の会社はすぐ倒産し、しかも大献金がその会社からオバマ氏に渡っていたことをどう思いますか?」
・「ロムニー氏がかかわったソルトレーク五輪で、会場の自然環境が破滅的になってしまったことをどう思いますか?」
・「ロムニー氏の運営会社が計12万人の首を切ったことをどう思いますか?」
と質問項目のカタチで、相手の悪い点を印象付けると(笑)・・・(上の例は適当に考えたもので、事実ではない)


まあしかしやっぱり「あの手この手」をいろいろ考えてますよね。米大統領選挙のネガティブキャンペーンの手段を聞くときの感心のしかたは、これも次々と新手法が発見される「振り込め詐欺」の手口を聞くときに酷似している(笑)